あけおめ!
昨年1月に母が、10月に父が他界して、現在、喪中真っただ中の私でござる。
久方ぶりの(親父の日記以外の)投稿だ。
昨年10月の親父の他界以降、供養の意味も込めてこのブログで親父が遺した日記の公開を続けているのだが、さすがに、
「そろそろ日記以外の記事も読みたい」
という読者(少数派)のご意見がチラホラ届くようになった。
ちなみに、どれくらいの「チラホラ度」(←いま作った言葉)かというと、
暖冬の今冬、雪不足でオープンできなかったスキー場に12月上旬に降った粉雪くらいのチラホラ度である。
意味がわからない?
まぁ、久しぶりだし、そこはそれ。にゅあんすで汲み取ってくれいm(__)m
にしても。
私のオリジナルの投稿より親父の日記を投稿しているときの方がアクセス数が遥かに多いとは、こりゃ、どうしたことだ?
80歳の無名の老人が公開を意図せず書き綴っていた日常の方が、私が頭を悩まして渾身の力を込めて書いた(←大げさ)文章より面白いというのか?
天国の父上様。恐れ入りました。
というわけで。
新年第1弾の投稿と言えば、昨年、熱く語った箱根駅伝しかあるまい。
今日、往路が終わった。
遊びに連れてってくれとせがむ次男(可愛い盛りの小1)をシカトして、日テレのライブ中継にかぶりついて、おまけに親父の遺品のSONYのブルーレイディスク/DVDレコーダーのハードディスク(320GB)に録画までした。
もちろん、夜中に一人でゆっくり見返すためだ。わくわく。
とはいえ。
青山学院大、強すぎ。
おまけに昨年のリベンジを期待した駒澤大の馬場は補欠に回って5区にエントリーしてないし。
もう、エントリー発表の時点で、私のモチベーションはダダ下がりだ。
往路は青山学院大が1区から5区まで1位を独占して優勝した。微塵の危なげなさもない。
あぁ、つまらない。
選手諸君には誠に申し訳ないが、
「ダントツに強い1強と、その他のどんぐり」
という図式は、箱根駅伝に限らずつまらなくないか?(2位の東洋大以下のチームのみなさま、すみません)
私は生まれついての天邪鬼(あまのじゃく)なので、「他を寄せ付けない絶対的王者」という存在がどうも苦手だ。というかキライ。
だから全盛期の白鵬も嫌いだし、V9時代の巨人も嫌いだし、今の自民党も嫌い。
勝負事(に限らないと思うが)というのは、実力が伯仲(はくちゅう)しまくって、勝負の行方が最後の最後まで混沌(こんとん)として、だれが勝っても負けても
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?
という方が面白いと思うのだが、いかがか?
ダントツの強さを発揮している青山学院大が悪い、というんじゃない。
そりゃ、駅伝向きの資質とか長距離適正とか優秀な監督やコーチに恵まれたとか、いろいろ理由はあるだろうけど。
同じ人間の同じ大学生が同じ道を同じ日に同じ条件で走るんだ。
それで青山学院大に圧勝される、ということは他の大学の選手諸君の努力が青山学院大の選手たちに今一つも今二つも及ばなかっただけの話だろう。
と、こういうことを書くと、すぐに「自称駅伝通」の輩が、
「お前は駅伝を知らない」
とか
「わが母校の選手を侮辱するな」
とか
「んじゃ、おめーが走ってみろよ」
とか言ってくるんだろうな。
たしかに、誰もが神野(青山学院)やニャイロ(山梨学院)のような資質を備えてるわけじゃないけどさ。
でも、「資質でかなわない」って口にした瞬間に、すべての競技と血の滲むような努力は存在意義をなくすだろ。
スポーツに限らず勉強でも遊びでも「資質じゃかなわない」から、ライバルの2倍練習するんだろ。
2倍練習してもかなわなかったら3倍。それでもダメなら4倍。
練習して、心と体と知力を鍛え抜いて、戦略練って、戦術駆使して、資質50しかないヤツが、資質100のライバルと互角に渡り合って、ねじ伏せるから「戦い」って楽しいんだろ。
今日の往路を見ている限り、
「石にかじりついてでも、何が何でも青学の寝首を掻(か)いちゃる! 青学に勝てるんなら箱根で両足の骨が砕けて死んでもいい!」
という覇気は2位以下の選手諸君からは伝わって来なかったぞ。
青山学院大の復路優勝&総合優勝を阻むためには、もう、明日の復路で青学の選手が2~3区連続して転ぶとか、あまりに独走しすぎてコースを間違えて気がついたら埼玉にいたとか、余裕ぶちかまして茅ヶ崎あたりで昼寝しちゃったとか、肩にかけてるのが襷(たすき)じゃなくて昨夜宿舎に忍び込んだ狸(たぬき)なことに大手町のゴールで気づいて、仕方がないからみんなで狸汁作って「あぁ、温まるし美味しいね♡」とか、そういう天佑(?)を期待するほかないのか?
とか、いいつつ、明日もしっかり録画予約して、ビールとおつまみも用意して、(復路中継の)観戦準備ばっちりな私なのだが。
ちなみに今年の見どころというか、私が勝手に注目しているのは東京国際大学だ。
予選会通過での初出場。
創部わずか5年目。
目立った選手は「一人もいない」雑草集団。
10名のエントリー選手中、1名はアフリカからの留学生。
おぉ、これは名著「風が強く吹いている」(三浦しをん・新潮社)の「寛政大学」そのままではないか。
詳しい大学と選手のプロフィールは↓
http://www.ntv.co.jp/hakone/92/team/point.html#tiu
最後に。
1.沿道の一部のココロナイ馬鹿へ。選手の走るコースに体を乗り出したり、歩道を選手と並走して選手の集中を乱したりと、レースの邪魔すんじゃねぇ!
2.日テレのディレクター殿。「お父さんが天国で見守っている」とか「お母さんは今も仮設住宅で暮らしている」とか、「ゴールを目指して襷(たすき)をつないで走り続けること」と関係のない、「お涙ちょうだい浪花節的エピソード」をこれ見よがしに挿入するのはそろそろやめません? 引き合いに出された「天国のお父さん」とか「仮設住宅のお母さん」とかに対してもそうだが、なにより、ひたむきに走り続けている選手自身に失礼な気がするのだが。
3.日テレのアナウンサー様。東洋大の5区は「五郎丸」じゃなくて「五郎谷」ね。無理やりな「お涙ちょうだいエピソード」なんかにレースの盛り上げを頼ってるから、そういう間違いをしても気づかなかったりするのじゃぞ。
4.復路出場の全大学(特に東京国際大学)の全選手諸君。ガンバレ! ガンバレ! ガンバレ!