【2021年10月31日(日)】
その日の行程を終えてホテルに入ると重いツーリングジャケットとオートバイ用のブーツを脱ぎ捨てて街に散策に出かける。
幸せにお酒飲んで部屋に戻って来れば、あとは寝るだけなので、なかなかブログをちゃんと更新できない。
このブログもほぼ備忘録と化しているが、どこかで時間のある時にゆっくり記事を加筆修正していくので、こまめにこのブログを読みに来てくださっている読者の方は、後日、また最初から読み直して頂けると嬉しい。
旅の途中ではなかなか時間がなくて書けなかったエピソードを追加しようと思う。
さて。
5日目の今日は福岡を出て大分県別府に向かう。
その前に着替えが底をついてしまった。
ホテルのコインランドリーは乾燥機が旧式で、時間をかけてもジーンズとか厚手の衣類はなかなか乾ききらないのでホテルから歩いて行ける街中のコインランドリーへ。
洗濯と乾燥を待つ1時間ほどの間、福岡の街をぶらぶら歩く。
1時間後。
ジーンズとトレーナーは気持ちよく乾いた。
さあ、南を目指す。
市内を抜けて国道3号線へ。
南東にしばらく走ると太宰府天満宮だ。
長男がまだ小さかったとき、長男と嫁さんと嫁さんのお母さんと嫁さんのお婆さんでお参りに来た。
その長男も今年、無事に大学生になった。
お礼参りと、私の次男と、秘書ちゃんの2人の子どもと、バイトちゃんの息子のために改めて願掛けをして御守りを購入。
緊急事態宣言も明けて、ちょうど七五三の時期とも重なって、太宰府天満宮は人の波だ。
僕の隣で、もんのすごいヤンキー君が一生懸命、手を合わせていた。
微笑ましい。
赤点減るといいね。
古い曲だが、さだまさしさんの「飛梅」で歌われた心字池と飛梅。
太宰府天満宮を出て、さらに南東へ。
阿蘇山の大観峰を目指す。
県道76号、595号、77号を経て国道386号線へ。
筑後川を渡って県道588号。
県道88号を筑後川沿いに少し走って県道749から国道212号へ。
太宰府天満宮から100kmほどで阿蘇山大観峰展望所だ。
何故か、展望所の上空だけ厚い雲がかかっている。しかし、見晴らしは絶景。
大観峰展望所からは県道45号線(通称ミルクロード)を通って県道131、30、412、690、618、207、51号線を走り継いで別府市内へ。
途中、チコちゃんに叱られました。
いや、ボーッとはしてなかったんだが。
頭の後ろの刈り上げまで生々しい。
5歳の皆さんがつくったらしい。
九州の田舎道を走っていると、あちこちでこういう仏様を見かける。
これは巨岩を穿った穴に祀られた仏様。
周辺の工事もこの巨岩を避けて進んでいるかのように見える。かなり古いものらしく、お顔はもうよくわからない。
台座部分はわざわざコンクリートで補強してある。
木彫りのチコちゃんとお顔も見えなくなった仏様と。
こういう混在の仕方が九州の魅力なのだろう。
中世につくられた銭亀峠の道標はもはや字も判読困難だけれど、かつてはここから湯布院を経て太宰府まで通じていたらしい。
今日、僕は、その道を太宰府から湯布院まで走って来たのだ。
ここが銭瓶峠の交差点。
1000年前、旅人たちはここを歩いて越えていった。
今、僕は愛車のBOLTYで下り降りる。
銭亀峠を降りれば、そこはもう、別府だ。
明日も、元気で。