つれづれなるままに弁護士(ネクスト法律事務所)

それは、普段なかなか聞けない、弁護士の本音の独り言

港区

2019-08-12 09:42:00 | 晴れた日は仕事を休んで
22回。港区です。
 
港区といえば、やっぱりここ。
東京スカイツリーができてからは、なんだか「古き良き昭和の遺跡」みたいな立ち位置になっちゃってますが。
どーです、この地上から天空に伸びる曲線の美しさ!
これは増上寺の三解脱門前から
これは東京プリンスホテル前から
うーむ、やっぱり東京タワーといえば夜景ですな。
 
ちょっと足を延ばして田町駅近くの本芝公園へ。
ここ
 
古典落語の名作、「芝浜」で呑んだくれの魚屋が早朝、革財布を拾った浜がここ。
今ではビルに囲まれ、脇を山手線が走る小さな公園ですが、江戸時代はこの辺りまでが海岸線だったそうで、「芝浜」に出てくる雑魚場(ざこば)の跡も公園内にあります。
ほら、これ
 
「芝浜」といえば脳梗塞を患った5代目三遊亭圓楽師匠が復帰を賭けた国立名人会(2007225日)で演じた演目。
結果的に圓楽師匠は自らの「芝浜」の出来に満足できず、直後に引退を表明。
落語家の退き際の潔さといえば、「大仏餅」の主人公、神谷幸右衛門の名前が出てこなくなった8代目桂文楽師匠が有名だが(しばらく沈黙した後、「申し訳ありません。勉強し直して参ります。」と頭を下げて高座を降り、その後、二度と高座に上がらなかった)、圓楽師匠の幕の引き方もまた、文楽師匠に引けを取らない。
職人の矜持を持った名人の退き際は、あたかも夜の東京タワーの如く美しい。
 
「芝浜」は多くの名人が演じているが、興味のある方には圓楽師匠か立川談志師匠の「芝浜」がおススメ。どちらもDVDになってるはずだ。ちなみに今回のブログ記事のオチは「芝浜」を知らないと意味が分かりませんぜ。
 
さて、本芝公園からは目と鼻の先なので、一応、我が母校の慶應義塾大学にも行ってきました。
はい、これ正門
あらまぁ。
東京タワーや本芝公園に比べると、なんて味も素っ気もない建物だこと。
 
「我が母校」とか言っても、私の場合、社会人になってから入った法学部の通信教育課程なので、ここに来たのは夏冬のスクーリングと卒論指導を受けた時くらい。
なので「慶應生」とか言われてもくすぐられる母校愛はまったくないが。
 
ただ、ほとんど独学の通信教育課程で法学部を4年で卒業するのは筆舌尽し難く大変で、もしかしたら司法試験に合格するまでより、慶應の通信教育課程4年間の勉強の方がキツかったかもしれない。
卒論指導のK教授から、「卒論、通したぞ」と言ってもらえた時は夢じゃないかと思い、同棲してた彼女に逃げられた練馬区南大泉のアパートで、一人、祝杯をあげた。
 
東京日帰りツーリングも23区は残りあと一つ。
こりゃあ、祝杯あげないと。
 
いや、よそう。また夢になるといけねぇ。


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