つれづれなるままに弁護士(ネクスト法律事務所)

それは、普段なかなか聞けない、弁護士の本音の独り言

おもてなし

2013-09-13 10:03:28 | 日記

東京五輪が決まって、プレゼンテーション時に滝川クリステルさんが言った「おもてなし」がちょっとした流行になってますね。

朝、久しぶりにTVのワイドショーを見たら、「おもてなし」の特集でした。

でも、その内容は、要するにホテルとかお店の「無料サービス」を集めて紹介するだけのもの。

 

マスコミの見識というかレベルって、所詮こんなものなの?

「おもてなし」と「無料サービス」は違うでしょ。

「もてなし」とか「おもてなし」の語源は、「モノを持って成し遂げる」という意味と、「表裏なし」という意味があります。

2つを合わせて考えれば、「裏表のない心で、色々なモノを駆使して相手に喜んで貰う」ということ。

「無料サービス」とは違います。

 


あまちゃん

2013-09-12 09:39:21 | 日記

2013年9月12日(木)

 

私はTVをほとんど観ない人間なのですが、唯一、NHKの朝の連ドラ「あまちゃん」だけは観てます。

能年ちゃん、かわいいですよねー。

先週あたりから「東北大震災編」に突入しましたが、「あまちゃん」を観ていると、2年半前、修習生のみなさんと「ここから」を作っていたことを懐かしく思い出します。

あの時、「ここから」がどの程度、役に立ったのか分かりませんが、たまに同業者の方から、「復興支援に行っていたとき、『ここから』を使わせて貰ったんですよ。」と言われたりすると、やっぱり嬉しいです。

 

東京五輪が決まりましたが、願わくば、五輪開催が遅々として進まない復興の起爆剤になれば、と思います。

 

 

 


反抗期

2013-09-11 10:25:27 | 弁護士のお仕事

つい最近、子どもの反抗期に直面して困り果てている親御さんのご相談を受ける機会があった。

親の話だけ聞いているのは不公平なので子どもの話も聞いてみた。

「あのヒト(=お母さん)の存在自体がイヤ。すべてが嫌い」

「あの人(=お父さん)はもう関係ない人」

「この家を出て一人で生きていきたい。勝手にやっていきたい」

 

うんうん。わかるぞ。

そういう時期ってあるよな。

反抗期が来るということは、親御さんがちゃんと子どもを育ててきた証明でもある。

とはいえ、昨日まで従順で可愛い天使のようだった子が、ある日いきなり不従順で憎たらしい悪魔に豹変するするのだから親としては辛いし、悲しいし、そりゃあもう、大変な日々であろう。

 

親に反抗したい気持ち、親のすべてを否定したい気持ち、親のもとから逃げ出したい気持ちを否定する気はさらさらないが。

私も中学生くらいからず-------っと親のことが嫌いで、鬱陶しくて、18歳で親元を飛び出して東京に出てきて現在に至っておる。

 

しかし、「今は親になった私」から反抗期の少年少女に予言をしておこう。

いつか分かるぞ。君に子どもができて、君が親になったら、分かる。「すべてがイヤ」と自分の全部を否定されて、「存在自体が耐えられない」と憎悪の言葉を投げつけられて、それでも子どものことばっかり考えて、子どもの幸せばかりを願ってしまう親の気持ちが必ず分かる。「関係ない人」「どうでもいい人」と絶縁状を突きつけられても、それでも子どもとつながっていたい親の寂しさがきっと分かる。

今、子どもからすべてを否定されているお母さん、お父さん。

大丈夫。いつか笑い話になる。

子どもに子どもができて、お母さんとお父さんがおばあちゃんとおじいちゃんになったら笑えるようになる。

 

子育てというのは西洋医学じゃなくて東洋医学のようなものだ。

効果はじわじわと、でも必ず現れるもんだ。そう、心配するな。

 

親も子どもも、お互いすぐに結果を求めたり、結果を出したりしないようにしようじゃないか。

 

すぐ出る結果は、すぐ覆る。

 

 

 

 


ホワイトハウス・ダウン

2013-09-09 10:30:27 | 映画

2013年9月6日(金)

監督:ローランド・エメリッヒ

出演:チャニング・テイタム、ジェイミー・フォックス、ジョーイ・キング

 

あまり期待していなかったのですが、面白かったです。

75点。

ド派手なアクションシーンや分かりやすいテーマ(アメリカの正義とか、親子関係の再生とか)を描かせたらやはりハリウッド映画はピカイチだと思います。

対照的に、登場人物のしみじみとした心理描写、内面の深い葛藤を描かせたら、最近の日本映画は世界水準になっているのではないかと。

狩猟民族と農耕民族の違いでしょうか。

チャニング・テイタムとジェイミー・フォックスの掛け合いと、端々に挿入されるアメリカン・ジョーク(?)はローランド・エメリッヒの真骨頂ですな。

笑わせて貰いました。

「世界平和」とは「中東情勢」とか「クーデター」とか大風呂敷なテーマが盛りだくさんですが、物語の竜骨は「親子関係の再生」です。

チャニング・テイタム演じる父親が忙しさにかまけて見に行けなかったジョーイ・キング演じる娘の学校行事の晴れ舞台「旗振り役」が、物語の重要なキーになってくるあたり、「上手いなぁ」と思ってしまいました。

 

ちなみに、物語のクライマックス、必死に大統領旗を振るジョーイ・キングを見て空爆部隊がホワイト・ハウスの空爆を断念するシーンで、かわぐちかいじさんの「沈黙の艦隊」の1シーンを思い出してしまったのは私だけでしょうか。