あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

秋色にしたて直すベストかな  あきオジ

2010-11-04 20:04:35 | 日記
絵手紙のつもりが手紙部分がありませんね。
「そのほうがいい」と慰めてくれる人がいたので
その気になっています。
絵を描くのは好きですが
気力が必要であるし
勢いが大切なのですね。
だから、なかなか描けないのです。
素人の私がそうなのですから
プロはそれが仕事ですから
意欲を維持するのは大変なことなのですね。

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俳句一日一句
写真一日一枚
絵も一日一枚のペースにしたいのですが
どうも気分が重なりません。

おしゃべりな私は止まらないのです。
その日に全部出したいのです。

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看病の耳に更ゆくおどり哉  蕪村

誰が病人だか分かりませんが、哀感があって風さえ感じますね。)

ざくろ割れ秋が一気に溢れだし  あきオジ

2010-11-04 18:54:32 | 日記
ざくろをいただいたので
絵にしました。
石榴は日本画家の題材に用いられることが多いですね。
意外性のある姿と肌合い、そして微妙な色合いがいいのですね。

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ばか長き夜と申したる夜長かな  一茶

(一茶は芭蕉になりたかったのに芭蕉にはなれず、一茶に求められたことを演じていた。この句を読んでいると、そんなことを思います。通俗性、そして「受け狙い」の擬音、擬態の多様。一茶はそれを求めていないのに、周囲はそれを求めた。そんな物語を思います。)


菊の香に誘われ出でたる車椅子  あきオジ

2010-11-04 18:46:35 | 日記
MOA美術館のロビーに飾ってあった彫刻です。
それなりに雰囲気がありますし
現代彫刻の洗練されたシルエットが美しいですね。

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子守する大の男や秋の暮  凸迦

(当たり前の言葉を並べどこにでもあった景色なのに懐かしい。そんな句がいいですね。)

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神代植物公園には車椅子の人が目立ちます。
とてもいい表情をしています。
久しぶりの外出でしょうか
薔薇に顔を寄せて楽しんでいます。
数年後の自分です。

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いつのまに苔の岩にも柿一葉   あきオジ

2010-11-04 07:06:59 | 日記
熱海のMOA美術館の日本庭園です。

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父母のしきりに恋し雉子の声  芭蕉

ほろほろと山吹散るか滝の音  芭蕉

(芭蕉の句の中で「優しく」て美しい句だと思います。人間の気配を感じたり、色彩を感じる句はいいですね。そして、この二句は音が美しいですね。蕪村も色彩と音を巧みに配合してみせますが、芭蕉も巧みですね。季節の色を配合して、音をアクセントにして、時間のずれを組み合わせるのがポイントだったのでしょうか。何となく素人が分かったようなことを言いたくなるような発見です。)

尊大な姿もありて菊におう  あきオジ

2010-11-04 06:48:40 | 日記
今日は上天気になりそうです。
菊の展示会に出かけようかなとも思っています。

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雲にいる狐の青さ散華とや   兜太

真白の滝を遠目に旅ゆくも  兜太

大根の花に水牛の往き来  兜太

(山頭火の日記つきでないと理解できない俳句もありますが、これは作者の解説がないと理解が難しいですね。でも、兜太の句は素材として登場するものを重ね合わせ、さらに、移動させながら、「なんじゃこりゃ」と思っていればよいと思っていますね。作者が語らない限り、鑑賞する方の想像力の世界であり、作者とは離れてものなのですから。)

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雪ふる火をたいてひとり  山頭火

どうすることもできない矛盾を風ふく  山頭火

(山頭火は時代を切り開いた俳人なのでしょうね。「あれ」というようなことを提示しただけでも意味があると思います。「あれは俳句じゃない」「崩壊にすすむしかない」と批判させられることだけでも十分に意味があったと思います。これほど俳句の中に主観的な言葉を押し込んだだけでも意味がある俳人だと思いますね。素人の私はそう思いますが、評論家などはどう説明するのでしょうかね。気になりますが、やめておきます。)