あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

朱に染まるわけも聞かずに秋がすぎ  あきオジ

2010-11-26 17:26:52 | 日記
昭和記念子園の紅葉です。
きのように美しくなるのは
どのような理由からでしょうか
私はきりんの首が長いのと同じで
「そうなれ」と願ったことによるものだと思うのです。
科学的に説明がついたとしても
私にはやはりキリンは必死になって「首が長くなれ」と願ったから
そうなったと思うのです。
そのような物語があった方がいいですね。

・・・・・・・

御仏の御鼻の先へつらら哉  一茶

(一茶の卑俗的な言葉が「天性の才能」から生まれたのではなく、計算づくの作為から生まれたと思うのです。一茶も芭蕉になりかたった。しかし、すべてが二番煎にしかならなかった。いくらでも芭蕉程度の句なら作れた。でも、作らなかった。そう思うのが自然ですね。芭蕉を裏切りたかった。そう思ったからそうなった。そんなものではないでしょうか。)

・・・・・

セーターを着込み
マフラーの人が増えましたね。
猛暑を嘆いたのもつい最近のような気がします。

・・・・・・

流れゆく水滔々と秋の海    あきオジ

2010-11-26 06:41:33 | 日記
昭和記念公園の今年最後の輝きですね。
滅びゆくものはすべてを燃やしてしまう。
それだけに美しい。

・・・・・・

しにもせぬ旅寝の果よ秋の暮  芭蕉

秋風や藪も畠も不破の関   芭蕉

・・・・・・

芭蕉の俳句は、換骨奪胎して再構成された美意識が背骨なのですね。
蕪村もそうです。
ですから、リアリティーを求めるのはちょっと違うかな
そんな感想を持ちます。
本当ではないけれど
もっと、本当らしい。
そんなことかもしれませんね。

・・・・・


秋雨や無人駅の老夫婦  あきオジ

2010-11-26 06:12:31 | 日記
浅草浅草寺雷門の大提灯ですね。
浅草にくると必ず写真と撮りますね。
そんなこだわりがありますね。
でも、そのこだわりはどこから生まれるのでしょうか。

・・・・・・

墨染の蝶もとぶ也秋の風  一茶

町中や列を正して赤蜻蛉 一茶

(擬人的表現が一茶の個性なのでしょう。でも、多用されると、「別の表現なかったの?」という素朴な思いが湧いてきます。たくさんの句を読みたいのに同種の句を読むと飽きる。まあ、そんなことかな)