鳥取県三朝温泉の近くの山奥に、三徳山(みとくさん)三佛寺(さんぶつじ)投入堂(なげいれどう)というのがあるのは知っていた。
山門受付の案内板にもかなり厳しいことが書いてある。しかし、この険しさが只者ではなく、ヒエーッ!
しょせんお寺なんだからと、ポシェットかけて、一眼レフを胸にぶら下げて…甘かった。
往復1時間半弱ながら、参詣するには登山届けを書かなければならない。
革靴やサンダル履きはもちろん禁止で、義父は革靴だったので、わらじに履き替える。
義母は足が悪いので、車で待っていたけれど、義父は大丈夫かといっしょに登り始めたものの、85歳では足元危なっかしくて、どれだけ気を揉んでヒヤヒヤしたことか。

距離的には700mしかないが、急な道というよりは崖みたいな所をむき出しになった根っこ(皆がつかむのでおさすり地蔵の足のようにツルツル光っている)をつかんでよじ登ったり、岩山を縄をつかんで降りたり、これはリボビタンDの世界だ。

日曜日で登山道は渋滞気味だし自分ひとりの怪我で済まない。引き返そうよと何回か主人や義父に言ったけれど、あいまいなまま結局上まで登れてしまった。

途中で、いくつかのお堂(重要文化財)があり、最後に断崖絶壁岩壁に張り付いている投入堂が眼前に!オオッ!

神棚みたいに見えるが、れっきとしたお堂、三佛寺奥の院である。(国宝指定)
投入堂はこっち側から眺めるだけで近寄ることもできない。
8月に修復作業が済んだばかりの投入堂、どうやって直しただろう。
まだ途中のお堂などに工事中作業現場がある。
下りは登りよりたいへんで足も痛めやすいのだけど、先行きの状況がわかっているので、かなり安心して下りる事ができた。
私の新しいスニーカー、下りで3回すべってしりもちをついてしまい、主人が「カメラ危ない!」と叫ぶ。
kissデジN EF70-300mmISでは望遠過ぎて結局1枚も撮れず、ときどき立ち止まってLUMIX FX01でパチパチ。薄暗いのと手足がガクガクで写真もブレブレ。
がんばって撮ったのに、写真で見たらただのハイキング道みたいやん。
トレッキングシューズにザックなら、もっと余裕で登れたのに思うとちょっと後悔。
もちろん、昨日今日は少し筋肉痛であるが、無事に帰れてやれやれ。
入山参詣料600円払って足を折ってはたまらん。でも、ありがたいものを拝ませてもらった。
投入堂の詳しい説明は
三徳山の概要へ
「ススキと投入堂を撮る」2つの目的完遂して今年のお墓参りも済んだ。