
この前読んだ「サライ」に浮世絵東海道五十三次特集が載っていて、江戸から47番目の三重県の関宿なら、枚方から日帰りで行けそう。
ひとりで出かけようかと思ったが、友だちに声をかけたら、同道してくれることになった。
結果的には往復にかかる5時間くらいをおしゃべりで退屈せず、窓景色を楽しむヒマもなかったほど。
できるだけローカルな経路で行ってみたいと、ネットで乗換え検索しておいた。
JR【河内磐船】9:11発==9:50着【木津】9:54発==10:00着【加茂】10:10発==11:29着【関】

木津までの電車 加茂までの電車
のどかな木津駅ホーム 関までの電車(亀山モデルの亀山行き)

駅の近くは複線、離れると単線の線路 関駅
駅前の道の駅で昼食して、ガイドマップをもらって、関宿街道歩きへ。
江戸時代から明治にかけての古い町屋が200軒ほど残っていて、これらを保存修復しているそうだ。
現存する宿場町の長さは日本一とか。
駅はちょうど真ん中くらいにあるので、まず、宿場町の東の方角へ向かって歩いていく。

営業中の百五銀行も宿場町の佇まいの中にある。
日差しはきついけれど、風は初秋の爽やかさ、陰に入ると暑くもない。
テーマパークのようなハリボテっぽい家並みではなく、生活している感じがあるので景観に安らぎを覚える。
ちょっと辺鄙な場所だからこそ、観光地化されなかったんかもしれない。

友だちが「すごく静か、何の音もしない」って。
ただ、生活道路なためか、車がわりと通るので、うかうか道の真ん中でカメラ撮ってられない。
東西1.8kmに延びる街道がひっそりしている。おまけに観光客も見当たらず、歩いている人もいない。
京都など、人の多い旧跡を思うと信じられないほどののどかさで、格子の家並みの脇から、ひょっこり黄門さまが現れそうだ。
観光客が居ないわけは、たぶん、月曜日だからでしょう。
歴史資料館など、月曜日は軒並み休館だった。
ダラダラと緩やかな下りを行くと東の出入り口の東追分に着く。

東追分に立つ鳥居。
伊勢街道へと続く分岐路に、伊勢神宮遷宮のときの鳥居が移されてくる。
町並み保存のため、電柱は撤去、よけいな日常生活物もなく、家の前に鉢植えを置いたり。ポストも景観に合わせた手作りがあちこちにあった。
歴史にはあまり興味もなく、疎いし勉強不足なので、私の記事のまとめもせいぜいこれくらいが関の山です。
「関の山」という言葉は、昔、たくさんの山車が関宿の通りでいっぱいいっぱいになったことから生まれた言葉だそうです。
(京都の山車に比べると、それでせいいっぱいか…という意味も)
25日に続く