石山寺へ行こうかと予定した頃、偶然
宿六さんのブログを見て、お昼の食事は
「叶匠壽庵 寿長生の郷(すないのさと)」で決まり。
午後、石山寺に行く前に懐石ランチ(要予約)をいただいた。
石山駅から送迎バスに乗り30分、山の中の駐車場にたどり着くと、ワオッ!紅梅が満開。

裏手の梅園では自家製菓子用の食用梅の木が、手入れの行き届いた畑に整然と並んで圧巻であった。
観賞用の花梅ではないので、色や形に華やかさはないものの、梅の気品はちゃんと備わっている。
今年は本当に開花が遅れて、つい最近満開になったばかりだという話だった。
梅の木の足元にはオオイヌノフグリやヒメオドリコソウが群れ、眠くなるような暖かい春の日差しを浴びて、ミツバチが受粉に飛びまわっていた。

園内にはかやぶきの家が点在して、食事処、茶室、売店など、何ヶ所かにわかれて、川や池や野の花の径などを散策するところをめぐらしてある。
迷子にならない程度の広さなので大丈夫。
3月いっぱいは紙雛、古雛などお雛さまがあちこちに飾られて、弥生の季節感にあふれている。
お茶席では本格的にお菓子と薄茶をいただき、ちょっとなりともお茶を習っていてよかったぁ。
お雛様にちなんで、水差しも菱形にそろえてある。
撮るものはいっぱいあるし、パシャパシャやってる間は、カメラじゃない友だち2人はベンチに座っておしゃべりしていた。
待ってもらう気遣いをしなくていいので、3人だと都合がいい。
帰りのバスの時間まであまりないけど、野の花径行ってみようやん!
広い場所で、勘が働き、野草の花を見つけて、
「おいで、おいで、カタクリが咲いてる!」と友だちを呼んだら
「カタクリは実家の田舎でいくらでも咲いてる」だって。
そのあと、駐車場までダッシュしてバス時間ギリギリ間に合った。
どこまでも、走らせるひらりんである。
「寿長生の郷」は散策は無料だけど、食事をしたり、お菓子を買ったりすると、1万円くらい吹っ飛んでしまった。
たまには優雅なマダム気分もいいか。
草むらに座り込んでツクシ撮ってる姿はマダムには程遠いけど。