
「悔しがる力」 杉本昌隆
先日、藤井棋士が二冠になり、ますます、将棋界が熱く盛り上がる。
藤井八冠時代が来るのが楽しみだ。長生きしなくっちゃ(笑)
それに関係して、将棋界のイケメン棋士も調べたりして、私の一押しは都成竜馬棋士であります(笑)
で、少し前に図書館予約していた、杉本師匠の本。
半分以上は自身のことを書いておられるので、自分の将棋のこと(奨励会で長く昇級昇段できず苦しかったこと、藤井棋士に触発されて50歳でB級2組昇級)や、師匠としての在り方、将棋にかかわらず、上司部下、先輩後輩の付き合い方など、参考になることが多い。
しかし、私は将棋のルールもわからないのに、いったい何が面白いんやろ。
藤井棋士が誕生するはるか前に、「聖の青春」というノンフィクションを読んだことがある。
29歳で早逝した村山聖は杉本師匠のライバルだったんですね。
不当な上下感は許さない、兄弟弟子間でも将棋以外の雑用はさせない、礼儀作法は大事だが、先に将棋有りき。
子どものころから才気活発の藤井少年、当然、兄弟子たちから妬まれそうだけど、師匠は最初に「いじめるなよ」と釘を刺しておいた。
でも、実力の世界だから、格下の兄弟子がみんなのお弁当を買いに行くことになっても、師匠は付いて行ってやる。
そんな環境で、伸び伸びと藤井少年は才能を発揮していった。
『欲がなくなった、もういいやと思うようになった=それは柔軟になった、自分の感情に振り回されなくなった。ものは考えようです』
しかし、杉本師匠ってホント理想の上司ですね。