見たかった映画、樹木希林や黒木華の茶の湯の映画、ちょうど、京都で日本語字幕付上映があったので、朝一番に見に行った。
字幕付邦画も上映日が限られていて、なかなか都合が付かないことも多いけど、今回はドンピシャ、2件こなせた。
私の習っているのは裏千家、映画は表千家のやりかたなので、部屋に入るときの足の出し方(右足か左か)、お茶の点て方(裏千家は泡立てて表面がぷっくり)袱紗さばきも違うところがあるけれど、お茶をやってる人にはとても面白い映画です。
お茶に興味のない人にはかなり退屈かも。
二十四節気の詞を拾いつつ、、茶室の外のお庭の季節の移ろいや、掛け軸の書なども、そうそう…と思いながら見入ってしまう。
お茶はまず形から。
習うより慣れろ。
樹木さんの演ずる武田先生がお弟子さんにお茶を教えるとき、順序を教え間違える場面、お稽古のとき、ついつい水差しの蓋を取り忘れる場面、お茶席ではだれもが正客に座りたくないなど、すごくリアルで、サークルで長い間教えてもらった亡きアベ先生を思い出す。
黒木華の手の動きが武骨なのでもっと優しく見えるように…と言われていたが、私もこの前のお稽古で柄杓を扱う時も手が優しく見えるように先生から言われたばかりなのだ。
黒木華の家族のエピソードがなんか取って付けたみたいで、ドラマとしてはありきたりでもうひとつかな。
遺作ということで評価は高いけど、樹木希林さんならもっとすごみやとぼけ感満載の演技が見たかったような。
俳優としても惜しい人を亡くしたと改めて思う。
そのあと、もう1件、近くの画廊で水彩教室の元生徒さん4人の水彩画展(本日まで)を見た。
2L版ほどのクリスマスマーケットの絵
一昨年の教室展ではいっしょだったのでお名前と顔も憶えていて、当番のお2人と話もでき、素敵な絵を見せてもらって私ももっと頑張ろう!
映画館の前のパンの田島でピロシキとコーヒーでランチ。
お土産に買った黒豆きな粉クリームのコッペパンも栗餡パンもとっても美味。
たくさん買ってくればよかった。
秋日和、まさに「日日是好日」の1日だった。