ひらりん気まま日記

== 毎晩パコパコ せっかちでドジなひらりんの言うたもん勝ち ==

読んだ本「赤と青のガウン」

2025-02-02 15:18:00 | Book&Art&TV

三笠宮彬子女王殿下のオックスフォード大学留学記。
日本では堅苦しい生活を送らねばならない皇室の方も外国留学ではかなり自由なのね。
書かれたのは20年以上も前なのに、SNSでブレイクして昨年文庫本で再発行された。
イギリスで博士号まで取って、それだけでもすごい努力(気の遠くなるような学術勉強を英語で)の人だと思うけど、このエッセイ風の留学記の文章がお上手なこと。
エッセイスト賞もらえるくらいのレベルで、20年経っても文章が古びてない。
これは誰か優秀な編集者がつきっきりでフォローしたのかなぁと勘ぐってしまう。
研究中の大英博物館では、火災で失われた法隆寺金堂壁画の詳細なコロナタイプ印刷物も発見された。
これを作成したのが京都の御所近くの便利堂という会社で、ギャラリーもあるので、また、覗いてみたい。
現在女子ばかりの三笠宮家はゴタゴタが続き、母君と娘姉妹も断絶状態、庶民のお家騒動のようになっています。
類まれな文才と円満家庭は別物なのね。

テレビドラマ

2025-02-01 22:23:00 | Book&Art&TV


1年前に読んだ本「リラの花咲くけものみち」

読んだ本「リラの花咲くけものみち」 - ひらりん気まま日記

読んだ本「リラの花咲くけものみち」 - ひらりん気まま日記

10歳のときに母と死に別れ、再婚した父親の家族に疎まれ不登校になった聡里は、15歳で祖母のチドリに引き取られてようやく生きなおすことができた。北海道の獣医学部大学に...

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ドラマになるといいなって記事に書いてたら、今夜からNHKでドラマ始まりー

北海道の景色もたくさん出てくるかも

3回だけど楽しみ


歌川国芳展

2025-01-31 19:44:00 | Book&Art&TV

中之島美術館の浮世絵国芳展とキヤノンサービスセンターへ。
手持ちの一眼レフEOSKiss7のファインダーにゴミが見えるので持って行ったものの、型番が古すぎてサポート無し。
奥なので画像には映り込まないでしょうって。
展示の新しいEOSR50ミラーラスやレンズも見せてもらったけど、🤏軽くなって嵩も小さくなるくらいで、壊れるまでKiss7を使うかなぁ。

国芳展は割と観覧者が多く、混んでる絵は遠目にチラ見、それでも1時間見てました。
視力が弱くなって、薄暗いとこで細かい解説プレートが読みにくかった。
国芳は武者絵役者絵パズルや伴じものとジャンルが広く、美人画は他の浮世絵より顎から頬がふっくらしてるような気がします。

DVD「銀河鉄道の父」

2024-12-20 16:34:00 | Book&Art&TV

難聴サークルでDVD映画鑑賞。
日本語字幕付を借りて要約筆記ボランティアの方が操作、映してくれます。
生まれたときから亡くなるまでどこまでも深く賢治(菅田将暉)を愛した父(役所広司)
宮沢賢治の実像なのか、創作なのかわからないけれど、少しわがままでエキセントリックな賢治を大きな手で包み込むような父の姿。
当時は死病であった結核で、賢治が愛した妹のトシも賢治も亡くなり、死の床で慟哭しつつ「雨にも負けず…」を謳う父親にうるうる。
しかし、かなり裕福な家庭環境と家族に恵まれて、ある意味贅沢だなぁと、今の社会でよくある崩壊家族のことを思ったり。

読んだ本「今日のさんぽんた」

2024-12-19 10:19:00 | Book&Art&TV


コミックです。
ストーリーは大学生のりえ子と飼い犬ポン太のお散歩だけ。
一人と一匹の呟き(もちろん一方的な声掛けでお互いには聞こえてないし通じてない)関西弁のりえ子のボケと、ポン太の冷静なツッコミがとぼけてほのぼの、とんでもなく面白い。

ぽんたがやってきたときから、ポン太の歳の「9歳9月狛犬」とサブタイトルが付いて過去現在がランダムに入れ替わるショートストーリー。

神社の狛犬を見て「あれ、犬らしいで、一応。そうは見えんけどな、私には」「犬的にはどうなん?」
『どうもこうもないだろ』
「無視かい。怖いんかい」…「あれはあいつらの縄張りなんや」「顔いかついし、ポン太もビビるわ」
『勝手に決めるな』

コミック1と2は2日で完読、明日、続きを借りてこなくては。

読んだ本「俺たちの箱根駅伝」「パラソルでパラシュート」

2024-12-14 17:03:00 | Book&Art&TV


関西からみるとお正月の箱根駅伝って何がそんなに面白いのん?(個人的見解です)と、大学名もあまり馴染みがないし。
池井戸潤のハヤブサ消防団はつまらなかったけど、「俺たちの箱根駅伝」は上下巻一気読みできた。
前年10位までのシード校と、予選を勝ち抜いた10校に、更に1チーム関東学生連合が加わって21チームが箱根まで往復を熾烈な戦いを繰り広げる。
連合チームは予選敗退の大学から成績優秀者が1人ずつ選ばれた寄せ集めの混合チーム。いかにして本番を走り抜くか、生放送担当のテレビ局の様相を織り交ぜた小説である。
学生連合チームはオープン参加なので、正式な記録には残らず、順位も参考程度の扱いで、たいていは毎年最下位辺りの成績でしかない。
ところが、抜擢された甲斐監督と部員は、短期合宿の末…
学生たちの名前が覚えられなくて、読み進むのに行きつ戻りつ、名アナウンサーの実況に思わずホロっとしてしまう。
ドキュメンタリー風に展開していくストーリーにドキドキワクワク。
ドラマになったら面白そう。
お正月は箱根駅伝をチラ見してみようか。

契約社員で淀屋橋の会社の受付嬢をする美雨、もうすぐ30歳
たまたま行ったライブで知り合った芸人の亨が住むシェアハウスに転がり込むことになり、お笑いの世界を見ることになった。

「幻やから夢を見放題で、その俺の勝手な夢を壊さんように、あいつは十年もコントを作り続けてくれてん」

美雨が惹かれている亨と相方の弓彦が呟く言葉↑

幻や夢があれば、それだけで人生が華やぎます。

馴染みの大阪の地名がたくさん出てくるので、一穂ミチ、好きです。


読んだ本「この棋士に会いたい」「ツバキの恋文」「姥玉みっつ」

2024-11-23 16:16:21 | Book&Art&TV

猛暑の夏はひたすら家にこもって読書三昧だったが、10月になっておでかけ気候になると、とたんに本が読めなくなった。時間あっても根気も眼力も減退。
図書館で予約しても、読み切れずにそのまま返却が続いている。

週刊文春連載の阿川佐和子「この人に会いたい」の中で、棋士との対談だけ集めて再掲載したのが、↑
有名な棋士(羽生善治、渡辺明、谷川浩司、森内俊之、佐藤康光、佐藤天彦、先崎学、杉本昌隆、瀬川晶司、米長邦雄)のお面白話が、新しい対談から古いのに、時系列に遡っていく。

最近は文春も読んでないけど、藤井聡太名人はまだ対談に出てないの。

鎌倉で代書と文具店を開いているポッポちゃんの話、その3
ミツロー(夫)さん連れ子のQPちゃん、自身の年子の子どもたちも大きくなってツバキ文具店代書屋を再開する。

友だちが姑さんへ送るお願い文、余命いくばくもない主婦の嫁ぐ娘への手紙、ドッグフード販促のお知らせ文、気難しい新しい隣人へのお誘い、いろいろな手紙を思案しながら手書きで書く。
そして、仙台の祖母の恋文が見つかってそれが縁で八丈島へ。

手書き手紙の図が載っているのがミソです。

読み終わってから、小川糸の「ツバキ文具店」は読んだけど、そういえば、その2の「キラキラ共和国」読んでないけど、まあ、いいや。
と思っていて、自分ブログ調べたら、ちゃんと読んでるやん。

「すらすらと読めるけど、案外忘れてしまいそうで、テレビドラマ向きかも。しかし、タイトルがしっくりこない。続ツバキ文具店のほうがいい」
などと書いてあるので、我ながら当たってる!

西條奈加の本も面白かったり、もう一つだったりするけど、これは、わりと良かった。
長屋に逃れてきた幼い娘(聞こえるけど声が出ない)を婆たち3人が孫のように面倒見て、そして、別れがやってくる。
結果が早急というかあっけないというか。


お勧めの秋ドラマは?

2024-10-21 20:45:00 | Book&Art&TV

芸術センターのムラサキシキブ
大河ドラマ「光る君へ」は終盤になって、チラ見からしっかり見に昇格。
相変わらず、天皇の相関図がよくわからないし、藤原の何たらも多すぎて誰が誰やら。
けっこう史実に基づいたストーリーになっているので、興味があってわからないところはネット検索する。
「団地のふたり」も楽しみ、レコーダーは夫占領なので、自分部屋でリアルタイムに視聴している。
幼なじみ、いくら気が合って仲良しでも、こんだけべったりいっしょだと飽き飽きするわ!とワタシ的には思うけど、2人の会話が楽しくて面白い。
俳優さんがそれぞれに年相応リアルなのも良き。
あと、2回で終わりなのかぁ。
始まったばかりのたくさんの秋ドラマ、どれが面白いんか、見てみんとわからんよな。
2回見た若草物語は、次回も見よう。
トラベルナースシリーズもグー。
ドラマは肩の凝らない軽めが良き。

竹中大工道具館~横尾忠則現代美術館

2024-10-11 16:00:47 | Book&Art&TV

2024/10/10 ネット紹介で知った竹中大工道具館 「えらくマイナーで渋い所に行くんやね」と友だちに言われつつ、お庭がきれいそうだし、神戸文学館のスケッチもしたいからと、2人で神戸へ。

神戸三宮から歩いて新神戸へ、そこから10分弱。グーグルマップがあればどこでも行けちゃう。
木々に囲まれて奥まってところにひっそりと入り門がある。11時過ぎに到着。

日光東照宮なんてケバいだけで、特に興味もなかったが、特別展「日光の彩色と金工」もじっくり拝見。
漆の採取から、金箔の作り方から、和紙の製造、いやいや、専門的な分業をものすごい工程をこなして、修復されながら何百年と受け継がれていたのね。
平日なのに、外国人を含めてけっこうなお客さんが入っていました。

漆の下塗り工程 ↓

装飾の彩色に下塗りにも漆が塗られている

柱や軒の飾り これはちょっと洋風な柄

地下の常設展示に行きます。「日本の道具はおもしろい」
スマホを用いて音声解説(日本語以外の言語も選べる)ができるとのことで、自分のスマホを設定して操作すると、人工内耳機器に直接言葉が届いて明瞭に聞こえる。
項目一つずつ細かいので、全部は聞けなかったけど、とても分かりやすくて面白かった。

歴史コーナーでわかったことは、昔はのこぎりがなかったので、大きな木を板にするときは何本もくさびを打ち込んで石斧で叩いて縦に割板にしていたんだって。なあるほど。

家にある大工道具といえば、金づち、ペンチ、ノコギリくらいなもんね。
ノミやカンナはふつうの家にはない。

鉄器が作られるようになってからは鋸(のこぎり)や鑿(のみ)、鉋(かんな)の種類が増えていく。

容易に外れなかった「四方鎌継」という組み方、なかなか外れない!
どうやってこしらえるんだろう?伝統技術ですね。

曲尺は表目盛と裏目盛が異なっていて、裏はルート2の目盛になっている。
これを使うと、丸太を真四角に墨引きできる、お試しコーナーもあり、2人でワイワイ遊べました。

鉋で削るだけで磨かなくても木肌がすべすべになるのが驚き。布地ローンのように透け透けまで削れます。
桜、栗、樫、松、柘植、檜、檜葉、などの大木が並んで、樹肌を触ったり鉋屑の香をかげる。
かつお節みたいな匂いのするのや、ちょっとエグイ香りのやら。
ダントツに「アロマ~」だったのは檜葉で、青森檜葉は防虫抗菌の効果もあります。

熱心に見て回っていたら、時刻は3時前になっているし!お昼ご飯も食べてないのに。
来る途中でパンを買って、ここの休憩所でランチにするつもりだったけど、買いそびれた。


すてきな和風庭園に囲まれた休憩室


石のくぼみに水が落ちて、野鳥が水浴びに来ていた

持参のコーヒーとクッキーで空腹をごまかす

午後の影も伸びてだいぶ遅くなったけど
竹中大工道具館から王子公園方面へテクテク
神戸文学館の建物ををスケッチしに

着いたら、目の前に「横尾忠則現代美術館」
ついでだから、見てしまおう
レクイエム 猫と肖像と一人の画家
横尾忠則の交友関係とその絵が面白かった
三島由紀夫、ジョンレノン、高倉健、和田誠、
三宅イッセイ、瀬戸内寂聴 等
そうそうたるメンバーです

キュラミズムという鏡の部屋
そこから神戸文学館を見下ろす

さてさて、下に下りたら、日は落ちて、薄暗く
それでも、当初の目的のスケッチはやる!
鉛筆下書きだけで、残りの彩色はお家で…

昼食を食べ損ねたが、人の多い梅田は乗り換えするだけでヘトヘトで通過。
結局、地元の駅でスープカレーを食べて、満足な1日が終わりました。
9時半から8時半までよく歩き遊びました。そのわりには13,178歩

グルメ2度目になると「え、こんなもんだったか」と感じることも多いけど、ここは、2度目も美味しく、友だちも絶賛でした。ま、1年ぶりですが。


お留守番の夫へお土産は
鉋型「えんぴつけずり」
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