1969/04/09に生まれて

1969年4月9日に生まれた人間の記録簿。例えば・・・・

走姿を得たり6

2009-10-09 22:36:09 | リトルリーガーの記録
行った先は運動公園内にあるパークドーム。パークドーム内には一周440mのジョギングコースがある。

下半身に重点を置いた入念な体操のあと、リョー坊と歩くことにした。

「りょうたろう選手、今日はカッチョよく歩くばい、・・・・、カッチョよく歩くってどういうことか分かる?・・・・、ぎゃぁ~んかんじタイ」
ボクはこれまで自分で学んできたつもりの歩きを披露した。威張るつもりはないけど胸を張り、腹部引っ込めるように軽く腹筋に力を入れ、それでいて脳天の髪の毛を上に引っ張られ、さらに足が着地するときは足首から耳を結んだ線が地面に垂直になるようなイメージで歩いてみたのだった。

話しはかわるけど、今度、学童オリンピックに4学年の代表として100m×4の4人のリレー選手のうち、リョー坊を含めた3人は野球選手。第一走者のNKG君と第四走者のGTO君がそう。
このNKG君とGTO君は100mで既に15秒台を出している。NKG君はリョー坊より一回り体が大きいけど、GTO君とは同じくらい。GTO君には今春行われた陸上大会のボーテックス投げで逆転負けを喫していて、リョー坊にとっては全てにおいて良きライバル。おそらく将来、GTO君はサウスポー投手として名を馳せることになると思う。ま、そんな将来予測はどうでもいいのだけれど、こないだ、リョー坊とGTO君が一緒に並んで歩いている姿をばっちりビデオ撮影することができたのだった。
ボクはそれをリョー坊に見せて、二人の歩き方は異なるものだということ教え、ついでにどちらがカッコいいか問いただしたのだった。
リョー坊の姿勢は、以前に指摘したとおり「腹突き出しやや猫背」系の姿勢。なので姿勢がいいGTO君と比べると見劣りは明らかだった。

ボクは正しい姿勢でパークドーム内を半周したところで立ち止まり、後ろからついてくるリョー坊を振り返った。しかし、リョー坊はヤル気ナシの雰囲気。ダラリと歩いているのみ。そこでボクはリョー坊の横に並び、アレコレと指摘したのだった。
「おいおい、腹は出すな、腹は・・・、腹はこう、引っ込めろ・・・、こんなかんじ・・・、それで頭は上に引っ張られるようなかんじ・・・・、いやいや肩は上げんちゃいいと、肩の力はぬかにゃぁだめばい・・・・、まてまて、ほぅ・・オマエたぁ・・・足が伸びとらんどがいた、着地すっときは足が伸びとらんとカッチョ悪かったい・・・・、あぁ~~、なんかヘンッもう!」
ドーム内を2周したところで、その練習は諦めた。ますます不自然な歩きになってしまったからだ。

つづく
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走姿を得たり5

2009-10-09 22:17:44 | リトルリーガーの記録
リョー坊のトレーニング(自主練習)は1時間以上続いていたように思う。
ティー台にボールを乗せて1球1球丹念なティーバッティング。途中で雨が降り出したのでボールを途中から軟式球に替えたようだった。2度目に見たときは非常にゆっくりとしたスイングで軟式球を打っていた。
「あ、その練習いいんじゃない、お父さんもその練習いいと思う」
その練習をどのくらいやっていたのかわかんないけど、カゴ一杯分のボールを打ち終えると、ボールをカゴに拾い集め「ヨシ、終わり」と呟きネットを広げ始めた。
これでようやく「走り」のトレーニングに行けると思ったのだけど、「まだ、行かん」の返事。
次に始まったのが壁当て。小雨が降っていてボクは雨をしのぐため車に乗って練習が終わるのを待っていたのだけれど、ボクはいつの間にか眠ってしまっていた。目が覚めたとき、リョー坊はまだ壁当てをやっていた。相変わらず小雨が降っていた。硬式球がコンクリート壁に当たったカツーンという音が近所に響いていた。なんだか体がだるくなっていてもうトレーニングに行くのはやめようかと思った。

ようやく壁当てが終わり部屋に戻ったけど、次はビデオ鑑賞が始まった。
前日は運動会でバッテリーとテープが余っていたから、最初のティーバッティングの様子を録画していたのだった。それをリョー坊はスローでしばらく黙って眺めていた。
ビデオが終了してから尋ねてみた。
「リョー坊、どうする?、行くや? 別にムリせんちゃええぞ、行かんならお父さんが一人で行くだけのことだけん・・・、ま、研究よ、研究・・・」

「行く」

つづく
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