平和への希い


 
  積極的平和主義とは、世界のすべての国が、日本
  の平和憲法を掲げる努力をすることです。

平和への希い83 天皇気の平和への深いご思慮

2015-08-04 08:08:18 | 日記
平和の希い83 戦後70年 
     天皇家の皆様の平和への深いご思慮

 今年も暑い終戦記念日を迎える日が近づきました。
今年は宮内庁から、終戦玉音放送の原盤や終戦を決めた地下壕内会議室など公開され、私たち日本国民は
戦争に対して真摯に向き合い、深い反省とともに、平和の尊さを喜び、戦争放棄を謳う憲法を守り抜く覚悟を改めて
誓う必要があります。

最後まで戦争回避を慮って苦悩していらっしゃった昭和天皇が、軍部の強行論、軍部のマスコミ・世論統制
に煽られた国民世論に押し出されるように開戦をご決断されたであろうご心情は、マッカーサー元帥との会談
で、戦争責任を一身に背負うお覚悟に繋がっていたように思われます。

その後の昭和天皇は、戦争によって過酷な苦渋を余儀無くされた国民へ、深いご心痛をお秘めになされながら
慈愛溢れるお姿で全国行脚されて国民を励まされ続けました。
開戦に踏み切らせられ、近隣諸国の人々や自国民を塗炭の苦しみに喘がせた大罪人が合祀されている靖国神社に
絶対参拝なさらなかったお気持ちを理解できる気がします。

昭和天皇の平和に対する強いお気持ちが、天皇皇后陛下へ、皇太子様たちお孫様へ、愛子さまたちひ孫の皆様へ
と徹底されて伝わっていることを知り、こころから嬉しく思います。

過日、天皇皇后陛下がパラオをご訪問され、パラオで亡くなった日米両軍の戦死者への慰霊、戦場となり犠牲
となり苦しい生活を強いられたパラオの方々にたいする思いやりは、悲しい歴史を乗り越えて得た平和を心から
大切にしなければならないという並々ならないご決意が伺われました。

今年は、終戦から70年。戦争を体験し、戦争は絶対してはならないと思っている人々は少なくなってきました。
日本の将来にとっての危険信号は、「次第に過去の歴史が忘れられていく」ことです。天皇陛下がかつて述べられた、
「昭和の歴史には様々な教訓があり、歴史的事実を知って未来に備えることが大切」とのお気持ちをすべての国民が
大事にしなければならないと思います。

この時に、憲法を守る責任がある安倍内閣が「多くの憲法学者が違憲、多くの国民が支持しない集団的自衛権」をごり押しして成立させ
ようとしている暴挙です。政治家としての理性があるならば、国民を戦争とテロ禍に巻き込む「集団的自衛権」含む安保関連法案を
取り下げることです。

孫や子供たちが戦争に駆り出されないためにも。膨らむ防衛費を福祉などにまわすためにも。