平和への希い


 
  積極的平和主義とは、世界のすべての国が、日本
  の平和憲法を掲げる努力をすることです。

平和への希い88 戦争は必ず国民を不幸の中に置き去りにする

2015-08-13 09:32:59 | 日記
 平和の希い88 戦後70年 
     戦争は必ず国民を不幸のなかに置き去りにする

 今年もまた、猛暑の中で終戦記念日を迎える。終戦から70年。いろいろなことはあったが、兎に角、戦争をすることもなく、戦争に巻き込まれる
こともなかった。これはひとえに、先の大戦の反省のもと、戦争放棄の憲法を奉じてきたことが大きな力となってきたからだと思います。

8月11日付日経夕刊コラム「明日への話題」でのお話し。
元駐中国大使宮本雄二さんが、「私にとっての『歴史の教訓』」でお書きになっていらっしゃいました。一部分をそのまま引用させて頂きます。

8月の今頃になるとついつい戦争がらみの話を思い出す。私が、中国課で実務研修していたころの先輩の一人に、大畠(旧姓吉村)和子さんと言う方が
いた。すでに亡くなられたが、傑物であった。敗戦後の大連で、在留邦人の生活物資等を供給してもらうために共産軍と話をつける必要があった。
だが、それをやってやろうという男性がいない。そこで当時19歳の大畠さんが、男装をしてその役目を引き受けたというのだ。その大畠さんから、
「戦争に負ける前に、軍人が最初に逃げました。その次に外交官です。何も知らない普通の日本人は取り残され、本当に苦労しました。宮本さん、
日本人が一人でも残っている限り、あなたは持ち場を離れてはなりません!」と言われた。

沖縄戦で、軍人が一般市民を防空壕に入れなかったり、「辱めをうけるからと」の情報を流して多くの方がスーサイドフォールで身投げしたことなど
思うと、国民を守るべき軍人や官僚が「わが身優先」の卑劣さを臆面なく実行することに怒り心頭です。武士道の日本人からは残念です。
すべての軍人・官僚がこのような卑劣な行動を取ったとは思えません。多くのユダヤの人たちを救った杉本さんみたいな方もいらっしゃったことも事実です。

いずれにしても、戦争さえなければ、軍人・官僚の卑劣行動も、置き去りされた国民の悲劇も他国の人たちの悲劇も無くなるのです。
平和憲法を奉ずる日本は、絶対戦争に関わってはいけないのです。

憲法違反の「集団的自衛権」含む安保関連法案は、国民を戦争やテロの惨禍に引きずり込み、国民を不幸の中に置き去りにする稀代の悪法です。
絶対廃案にすべきです。孫や子供たちが戦争に駆り出されないためにも。膨らむ防衛費を福祉などにまわすためにも。