三流読書人

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ドングリ小屋住人 

憲法を変えてはいけない

2005年04月08日 11時24分03秒 | 教育 
憲法を変えさせるな
憲法を変えるためには国民投票を経なければならない。これは誰でも知っている。
憲法96条は、国会の各議院の総議員の三分の二以上による発議と国民投票の過半数の賛成によって変えることができるとなっている。
しかし、憲法を変えるための国民投票とはどうするのか。具体的にはまだない。
そこで、与党自民党と公明党は、憲法「改正」のための国民投票法案を合意、今通常国会への提出にむけ、民主党とも協議しているという。
これははっきり言ってとてもヤバイ話である。

国民投票があるからそうそう憲法は変えられないだろうと思っていませんか。

過半数というのは何を基礎数とするのか。有権者の過半数か、投票総数の過半数か、有権者とはどういう人か。
こういったことは、国会が決める。与党と、野党ではあっても限りなく自民党的な政党をあわせると、好き放題の国民投票法案ができる。

法学者、丹羽 徹氏(大阪経済法科大学教授)がある新聞によせた小論の一部を引用させていただくと、
「与党合意で示された国民投票法案の骨子には様々な問題があるが、一点だけ指摘しておきたい。投票にあたって、一括方式を採用しようとしていることである。『9条は変えたくないが、環境権などの新しい権利を憲法に明記するのは賛成である』人は、一括方式だと、賛成であれ反対であれ、みずからの意志と一致しない投票を強制される。新しい権利は、9条改悪に反対の人の一部が改正賛成に回る可能性を持っているといったオブラートの役割を果たすことになる」

様々なオブラートを用意してくるのではないか。
日本の未来や国民の生活などには目を向けようとしない陰謀と策略だけには長けた連中がすることです。
危険な状況です。
誰が何を、何党が何をしているのか、言っているのか。良く監視し、良く覚えておきましょう。
日本の、未来の日本人のために責任を負う今を生きる者として。