三流読書人

毎日の新聞 書物 など主に活字メディアを読んだ感想意見など書いておきたい

ドングリ小屋住人 

ごく 当たり前の話

2007年01月28日 09時14分20秒 | 地球環境

 ごく当たり前の話
 
 『毎日新聞』1月28日付「発信箱」 広岩近広記者
  
 【『核より地球環境』
 暖冬である。確かに過ごしやすい。だが、異常気象かも知れないと聞けば、それは気にかかる。
 地球の温暖化を防がないと、やがては飢餓や熱帯病などに見舞われるという。平均気温が3度上昇すれば世界の1億人以上が新たに食糧難に陥るそうだ。上昇のデッドラインは2度以内との意見もある。
 我に返って思う。生活習慣病の予防として体重を減らすべく努力中なのだが、2㌔の減量に四苦八苦している。達成して安心したらすぐもとの数値に戻り、あれよという間にオーバーする。この繰り返しで、グレーゾーン上をさまよっているのが実情だ。 
 このままでは病気になると承知していても、差し迫っていないので、「不都合な真実」から目をそらしている。飲み過ぎているな、と反省しつつも酒場で午前0時を迎えてしまう。生活習慣を好転させるのは容易でない。
 さて温暖化問題だが、暗然たる近未来が横たわっているのではなかろうか。その予兆は異常気象に見られる。猛暑が続き、大洪水もあって、竜巻までも起きた、海外では熱波にハリケーン……。地球の状態を人間にたとえれば、明らかにメタボリック症候群だろう。いや、もっとひどいかも知れない。
 そんな地球環境なのだから、巨費を投じて核兵器の配備を競っている場合ではあるまい。このまま温暖化を放置して地球が自壊したならば、核の抑止力など何ら意味をなさない。大いなる徒費に終わる。そのとき宇宙人は、なぜ人類は互いに協力して地球の危機を回避しなかったのか、と嘆くことだろう。   (編集局)  】

 とまあ、わかりやすい常識論である。みんなが知っている。
 「不都合な真実」から目をそらす。
 「わかっちゃいるけどやめられない」などと言ってる場合ではない。