いわき市議会2月定例会の代表質問の7回目は、非核平和都市宣言以もとづく平和への情報発信についてです。
代表質問はまとめて質問、まとめて答弁となるため、議事進行の通りだと、質問と答弁及び再質問や再々質問との関係が、とても分かりにくくなるために、ブログ掲載にあたっては、質問に続き答弁、再質問及び答弁という形でまとめてあります。それにともなって、一括質問特有の答弁で質問を繰り返す部分など、一定程度発言をカットした部分がありますので、質問と答弁の趣旨は間違いありませんが、正式な議事録とは別物と思ってご覧いただけると幸いです。
なお質問全文は、2月27日付の「いわき市議会2月定例会で一般質問に立ちました」に掲載しています。
7.非核平和都市宣言に基づく平和を築く情報発信について
(1)平和と核兵器廃絶に積極的に情報発信することについて
伊 藤
最後に、非核平和都市宣言に基づく平和を築く情報発信についてうかがいます。
いま、改憲に向けた動きが強まっています。安倍首相は現在の憲法9条の1項、2項は変えずに、自衛隊を憲法に明文で書き込むことを主張しています。
昨年の憲法記念日の憲法改正を求める集会に、安倍首相はビデオメッセージを寄せ、おおよそ次のようにのべました。
「今日、災害救助を含め、命懸けで、領土、領海、領空、日本人の命を守り抜く、その任務を果たしている自衛隊に対して、国民の信頼は9割を超えています。しかし、多くの憲法学者や政党の中には、自衛隊を違憲とする議論が、今なお存在しています。私は、私たちの世代のうちに、自衛隊の存在を憲法上にしっかりと位置づけ、『自衛隊が違憲かもしれない』などの議論が生まれる余地をなくすべきである、と考えます。」
つまり災害救助などでがんばる自衛隊が、違憲と言われるのはかわいそうだから、憲法に書き込むべきという主張であります。
そもそも自衛隊に関する憲法論議はともかく、自衛隊が一定程度国民に受け入れられた存在になっているのは首相がいう通りでしょう。あの東日本大震災で、救援、復旧の活動に携わった自衛隊を見た被災地の住民はなおさらであります。
その自衛隊に対して醸成させた信頼をことごとく壊してきたのは、世界のどこでも米軍と自衛隊が軍事行動をとれるように、これまでの憲法解釈を次々と破壊してきた安倍政権ではないでしょうか。ある意味、自衛隊をかわいそうな立場に追い込んできたのは、安倍政権だといわざるを得ないのです(「そんなことない」のヤジ)。
安倍首相は、「自衛隊が合憲であることは明確な一貫した政府の立場だ。国民投票で、たとえ否定されても変わらない」と言い、憲法に自衛隊を書き加えても、これまでと何ら変わらないともいいます。それならば改憲はする必要がありません。それでも、自衛隊を書き込む改憲をすすめようとするのは、後で作られた条項が古い条項に優先するという法律の考え方があり、自衛隊が集団的自衛権を担う軍事力として、どうどうと米軍と共同作戦をとることができるようになるという展望を持っているからに他なりません。
また、昨年、国連で採択された核兵器禁止条約の批准がすすんでいますが、ここでも「核兵器はつまらないからよせ」という精神を広げていくことが大切になっていると思います。
本市、非核平和都市宣言は、日本国憲法の「恒久平和」の願いを織り込んだ宣言として、過去の日本の侵略戦争への反省や日本の平和への貢献につながる内容を持ち、核兵器廃絶を強く訴える素晴らしい宣言です。この宣言の持つ生命力をいま多くの人に広げていくことが大切になっていると思います。
「核兵器はつまらないからよせ」という非核平和都市宣言を様々な場面で市内外にアピールすることが大切だと考えますが、どのように認識しているでしょうか。
総務部長
本市におきましては、昭和61年3月に、核兵器のない平和な世界の実現に向け、非核平和都市宣言を行ったところであり、非核平和思想の普及、啓発に努めることが重要であると認識しております。
(2)非核平和都市宣言に基づく本市の取り組みについて
伊 藤
非核平和都市宣言に基づく本年度の取り組みは、どのように展開する考えでしょうか、お答えください。
総務部長
来年度におきましては、庁舎や学校等の公共施設における宣言文の掲示や、非核平和都市宣言カードの小中学生への配布、庁舎等における原爆パネル展の実施や、宣言文及び取り組み内容の市ホームページへの掲載、さらには、本市が加入しております、非核平和都市宣言自治体協議会及び平和首長会議における加盟都市との連携等により、非核平和思想の普及・啓発に努めてまいる考えであります。
伊 藤
ご清聴ありがとうございました。
以下は本ページに掲載した以外の代表質問です。
■いわき市議会2月定例会代表質問1 / 市長の公約等に対する姿勢について
■いわき市議会2月定例会代表質問2 / 復興に向けた取り組み
■いわき市議会2月定例会代表質問3 / 市民生活を守ることについて
■いわき市議会2月定例会代表質問4 / 年頭所感にみる大型事業について
■いわき市議会2月定例会代表質問5 / 学校現場における業務の適正化等について
■いわき市議会2月定例会代表質問6 / エネルギー先進都市をめざすことについて
代表質問はまとめて質問、まとめて答弁となるため、議事進行の通りだと、質問と答弁及び再質問や再々質問との関係が、とても分かりにくくなるために、ブログ掲載にあたっては、質問に続き答弁、再質問及び答弁という形でまとめてあります。それにともなって、一括質問特有の答弁で質問を繰り返す部分など、一定程度発言をカットした部分がありますので、質問と答弁の趣旨は間違いありませんが、正式な議事録とは別物と思ってご覧いただけると幸いです。
なお質問全文は、2月27日付の「いわき市議会2月定例会で一般質問に立ちました」に掲載しています。
7.非核平和都市宣言に基づく平和を築く情報発信について
(1)平和と核兵器廃絶に積極的に情報発信することについて
伊 藤
最後に、非核平和都市宣言に基づく平和を築く情報発信についてうかがいます。
いま、改憲に向けた動きが強まっています。安倍首相は現在の憲法9条の1項、2項は変えずに、自衛隊を憲法に明文で書き込むことを主張しています。
昨年の憲法記念日の憲法改正を求める集会に、安倍首相はビデオメッセージを寄せ、おおよそ次のようにのべました。
「今日、災害救助を含め、命懸けで、領土、領海、領空、日本人の命を守り抜く、その任務を果たしている自衛隊に対して、国民の信頼は9割を超えています。しかし、多くの憲法学者や政党の中には、自衛隊を違憲とする議論が、今なお存在しています。私は、私たちの世代のうちに、自衛隊の存在を憲法上にしっかりと位置づけ、『自衛隊が違憲かもしれない』などの議論が生まれる余地をなくすべきである、と考えます。」
つまり災害救助などでがんばる自衛隊が、違憲と言われるのはかわいそうだから、憲法に書き込むべきという主張であります。
そもそも自衛隊に関する憲法論議はともかく、自衛隊が一定程度国民に受け入れられた存在になっているのは首相がいう通りでしょう。あの東日本大震災で、救援、復旧の活動に携わった自衛隊を見た被災地の住民はなおさらであります。
その自衛隊に対して醸成させた信頼をことごとく壊してきたのは、世界のどこでも米軍と自衛隊が軍事行動をとれるように、これまでの憲法解釈を次々と破壊してきた安倍政権ではないでしょうか。ある意味、自衛隊をかわいそうな立場に追い込んできたのは、安倍政権だといわざるを得ないのです(「そんなことない」のヤジ)。
安倍首相は、「自衛隊が合憲であることは明確な一貫した政府の立場だ。国民投票で、たとえ否定されても変わらない」と言い、憲法に自衛隊を書き加えても、これまでと何ら変わらないともいいます。それならば改憲はする必要がありません。それでも、自衛隊を書き込む改憲をすすめようとするのは、後で作られた条項が古い条項に優先するという法律の考え方があり、自衛隊が集団的自衛権を担う軍事力として、どうどうと米軍と共同作戦をとることができるようになるという展望を持っているからに他なりません。
また、昨年、国連で採択された核兵器禁止条約の批准がすすんでいますが、ここでも「核兵器はつまらないからよせ」という精神を広げていくことが大切になっていると思います。
本市、非核平和都市宣言は、日本国憲法の「恒久平和」の願いを織り込んだ宣言として、過去の日本の侵略戦争への反省や日本の平和への貢献につながる内容を持ち、核兵器廃絶を強く訴える素晴らしい宣言です。この宣言の持つ生命力をいま多くの人に広げていくことが大切になっていると思います。
「核兵器はつまらないからよせ」という非核平和都市宣言を様々な場面で市内外にアピールすることが大切だと考えますが、どのように認識しているでしょうか。
総務部長
本市におきましては、昭和61年3月に、核兵器のない平和な世界の実現に向け、非核平和都市宣言を行ったところであり、非核平和思想の普及、啓発に努めることが重要であると認識しております。
(2)非核平和都市宣言に基づく本市の取り組みについて
伊 藤
非核平和都市宣言に基づく本年度の取り組みは、どのように展開する考えでしょうか、お答えください。
総務部長
来年度におきましては、庁舎や学校等の公共施設における宣言文の掲示や、非核平和都市宣言カードの小中学生への配布、庁舎等における原爆パネル展の実施や、宣言文及び取り組み内容の市ホームページへの掲載、さらには、本市が加入しております、非核平和都市宣言自治体協議会及び平和首長会議における加盟都市との連携等により、非核平和思想の普及・啓発に努めてまいる考えであります。
伊 藤
ご清聴ありがとうございました。
以下は本ページに掲載した以外の代表質問です。
■いわき市議会2月定例会代表質問1 / 市長の公約等に対する姿勢について
■いわき市議会2月定例会代表質問2 / 復興に向けた取り組み
■いわき市議会2月定例会代表質問3 / 市民生活を守ることについて
■いわき市議会2月定例会代表質問4 / 年頭所感にみる大型事業について
■いわき市議会2月定例会代表質問5 / 学校現場における業務の適正化等について
■いわき市議会2月定例会代表質問6 / エネルギー先進都市をめざすことについて
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