いわき市議会6月定例会の議案が公表されました。今週の日本共産党いわき市議団が発行する議員だよりは、議案の紹介で、その原稿を書きました。
今年度の国保税をはじめ、気にかかる議案について記載しました。
ご一読を。
国保税据え置き、5割・2割軽減は対象拡大
地域医療基本条例案の提案
いわき市議会6月定例会は6月8日に開会する予定です。それに先立ち議案が公表されました。議案は条例案9件、総額1億919万2千円の一般会計補正など補正予算2件、工事請負契約などその他の議案12件、議会最終日には2件の人事案が予定され、全部で25議案です。主な議案の内容を紹介します。
条例案
■地域医療を守り育てる基本条例の制定
市の地域医療についての基本理念を定め、市、市民と医療機関等の役割を明らかにするとともに、地域医療を守り育てる施策を総合的に推進しながら、将来にわたって市民が安心して良質な医療を受けることができる体制を確保することを目的にするものです。
条例には、例えば市民の役割として、かかりつけ医を持つことや健康診査等積極的に受診することなどが書き込まれるようですが、現実問題として市民が広く参加して条例制定の機運が作られた上で制定されたものでないため、実効性を持たせるために、どう周知し、市民等の参加を組織するのかが問われそうです。
■国民健康保険税条例等の改正
条例改正案では、7割、5割、2割の軽減世帯のうち、算定する際の計算式の基準額を5割軽減では5,000円、2割軽減では1万円増額することによって、対象世帯を拡大することが含まれています。 これにより5割軽減が130世帯増の7,530世帯、2割軽減世帯が70世帯増の5,470世帯程度になると、見込まれています。
なお、本年度の国保税を据え置く前提の国民健康保険特別会計補正予算が提案されています。
市は、単年度の収支で約3億円の財源不足が見込まれるものの、繰越金が約27億円見込まれるため、収支のバランスを保つことは可能と説明しています。その上で24億円は基金に積み立てる補正予算としています。
来年度に控える国保制度の都道府県一元化に向けた収支不足の調整弁となるとしていますが、本市国保加入者の所得水準が低い現状から考えて、基金に積み立てる財源をどのように活用するのかが問われています。
■市立小学校及び中学校設置条例の改正
■保育所条例の改正
震災で被害を受けた豊間中学校を、豊間小学校の隣に移転するための条例改正案。保護者と意見交換を前提に、本年2学期から使用する考え。
同中学校校舎の1階に豊間保育所が併設されるため、保育所条例も改訂されます。定員は50人。来年4月から運用する提案です。
工事請負契約等
■本庁舎耐震改修工事
耐震性に難のある本庁舎の耐震改修工事を実施し、防災拠点としての機能充実・強化と来庁者の安全確保を図るために実施されます。
事業者の提案内容を審査し、契約の相手方を選定する公募型プロポーザル方式による契約で、大成建設株式会社と57億6,720万円で契約します。
■公有水面に係る意見
小名浜東港の埋め立て地について、県の港湾計画が今年3月に改訂されたため必要になった用途変更に関して、県知事の意見の求めに異議なく同意するために議会の議決を求めるものです。
一般会計補正予算
■合葬式墓地整備事業
南白土墓園に納骨堂併設の合葬式墓地を整備するために1億1,530万円を計上。
■震災メモリアル事業費
薄磯復興土地区画整理事業地内に、震災の記憶や教訓を伝承する施設として、仮称震災メモリアル中核拠点施設を整備するために計上。予算額3,024万2,000円。
■緊急スクールカウンセラー等設置事業費
被災児童生徒等の心のケアに対応するスクールカウンセラーを増員。当初予算の3名に加え、主に中学校対象に5名を配置します。予算額1,876万4,000円。
■事務費等
労災病院が中央台の明星大学用地に移転するにあたり、土地交換のために必要な測量等の費用。
今年度の国保税をはじめ、気にかかる議案について記載しました。
ご一読を。
国保税据え置き、5割・2割軽減は対象拡大
地域医療基本条例案の提案
いわき市議会6月定例会は6月8日に開会する予定です。それに先立ち議案が公表されました。議案は条例案9件、総額1億919万2千円の一般会計補正など補正予算2件、工事請負契約などその他の議案12件、議会最終日には2件の人事案が予定され、全部で25議案です。主な議案の内容を紹介します。
条例案
■地域医療を守り育てる基本条例の制定
市の地域医療についての基本理念を定め、市、市民と医療機関等の役割を明らかにするとともに、地域医療を守り育てる施策を総合的に推進しながら、将来にわたって市民が安心して良質な医療を受けることができる体制を確保することを目的にするものです。
条例には、例えば市民の役割として、かかりつけ医を持つことや健康診査等積極的に受診することなどが書き込まれるようですが、現実問題として市民が広く参加して条例制定の機運が作られた上で制定されたものでないため、実効性を持たせるために、どう周知し、市民等の参加を組織するのかが問われそうです。
■国民健康保険税条例等の改正
条例改正案では、7割、5割、2割の軽減世帯のうち、算定する際の計算式の基準額を5割軽減では5,000円、2割軽減では1万円増額することによって、対象世帯を拡大することが含まれています。 これにより5割軽減が130世帯増の7,530世帯、2割軽減世帯が70世帯増の5,470世帯程度になると、見込まれています。
なお、本年度の国保税を据え置く前提の国民健康保険特別会計補正予算が提案されています。
市は、単年度の収支で約3億円の財源不足が見込まれるものの、繰越金が約27億円見込まれるため、収支のバランスを保つことは可能と説明しています。その上で24億円は基金に積み立てる補正予算としています。
来年度に控える国保制度の都道府県一元化に向けた収支不足の調整弁となるとしていますが、本市国保加入者の所得水準が低い現状から考えて、基金に積み立てる財源をどのように活用するのかが問われています。
■市立小学校及び中学校設置条例の改正
■保育所条例の改正
震災で被害を受けた豊間中学校を、豊間小学校の隣に移転するための条例改正案。保護者と意見交換を前提に、本年2学期から使用する考え。
同中学校校舎の1階に豊間保育所が併設されるため、保育所条例も改訂されます。定員は50人。来年4月から運用する提案です。
工事請負契約等
■本庁舎耐震改修工事
耐震性に難のある本庁舎の耐震改修工事を実施し、防災拠点としての機能充実・強化と来庁者の安全確保を図るために実施されます。
事業者の提案内容を審査し、契約の相手方を選定する公募型プロポーザル方式による契約で、大成建設株式会社と57億6,720万円で契約します。
■公有水面に係る意見
小名浜東港の埋め立て地について、県の港湾計画が今年3月に改訂されたため必要になった用途変更に関して、県知事の意見の求めに異議なく同意するために議会の議決を求めるものです。
埋め立てがすすむ小名浜東港
一般会計補正予算
■合葬式墓地整備事業
南白土墓園に納骨堂併設の合葬式墓地を整備するために1億1,530万円を計上。
■震災メモリアル事業費
薄磯復興土地区画整理事業地内に、震災の記憶や教訓を伝承する施設として、仮称震災メモリアル中核拠点施設を整備するために計上。予算額3,024万2,000円。
■緊急スクールカウンセラー等設置事業費
被災児童生徒等の心のケアに対応するスクールカウンセラーを増員。当初予算の3名に加え、主に中学校対象に5名を配置します。予算額1,876万4,000円。
■事務費等
労災病院が中央台の明星大学用地に移転するにあたり、土地交換のために必要な測量等の費用。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます