伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

市議会定例会は終わり、国会では重要問題の秘密保護法安審議入り

2013年11月09日 | 政治
 清水敏男市長になって初めての定例会となったいわき市議会10月定例会は、継続審議とした2012年度の決算議案を除き全議案を全会一致で採択して閉会しました。議案には1名の副市長、教育長予定者の教育委員、そして代表監査の人事案が含まれています。選出された特別職は12日に辞令が交付され、本格的な清水市政がスタートすることになります。

 定例会終了後に開かれた議会運営委員会には、次期定例会を11月28日から開くことが執行部から示され、あくまで予定とはなりますが、次期定例会の日程は11月28日から12月12日までとすることになりました。

 今回の定例会では市長の公約が問われました。その結果、復旧・復興のスピード、見なおすとされた共立病院の新築計画、減額を検討するとされた職員給与でも、全てが公約とは正反対のこれまれ渡辺市長のもとで進められた方向ですすめられることが明らかになりました。日本共産党市議団はこの方向については是とするものの、市長選での公約に対する清水市長の姿勢が2つの角度―①公約に対する姿勢、②公約を策定する上での正しい情報の入手―から問われる結果になりました。

 このことは今後いわき市政を運営する中で、市長としてリーダーシップを発揮できるのかどうかが問われる問題になるかも知れません。公約そのものが妥当だったかどうかはありますが、こうも簡単に公約が破棄されるようでは、市長の言動・行動の信頼性が問われるようになると考えるからです。

 日本共産党市議団としては、是々非々の立場でしっかり市長の言動・行動、そして姿勢の動きをチェックしていきたいと思います。




 議会最終日となった8日は、衆院では国家安全保障会議(日本版NSC)設置法案が強行採決されたのに続き、秘密保護法案が衆院で審議入りした報道で幕を開けました。特定秘密保護法をなぜ制定するのか。安倍首相は安保環境が厳しくなり「情報漏えいの脅威が高まっている」と必要性を強調したと報道されました。

 安保環境が厳しいとは何を意味するのか。安保環境が厳しいというなら、世界各国の首脳の電話盗聴をしていた米国、この中には日本も含まれていたことを考えれば、一番の安保環境の厳しさは米国と言えそうです。

 ところが秘密保護法案は、日本版NSC(国家安全保障会議)を作っても秘密保護がされない日本では、米国などから情報を得られないため必要だとされています。一方では盗聴されても抗議もできない日本の政府。「泥棒に追い銭」の言葉が脳裏をよぎります。

  秘密保護法案は、各省の大臣が秘密となる情報を指定し、どの情報が秘密かも明らかにされません。国民の知る権利は尊重し、記者の取材活動の自由もあるといいますが、政府に都合で秘密が国民に知らされないことは紛れもないことです。

 さっそく異様な動きも。原発作業員の周辺調査を政府が早期導入することを検討するというのです。最近、原発作業に従事した方が、作業の現実をマンガで発表したり、ツイッターで作業の現状を踏まえた考えを公表し、原発事故を冷静に見て問題点を指摘する動きが続いています。こうした動きを規制しようというのでしょうか。それゆえに福島県議会も懸念を表明し、慎重な扱いを求める意見書を採択しています。

 秘密保護法案によって原発事故の収束作業の現実は隠される。これにとどまらず、大きくは日本の軍事的情報・特に日米安保条約(軍事同盟)に関する情報は秘密として隠され、政府及び同盟国である米国の思うがままに国政、特に外交政策が進められるようになるのでしょうかね。

 こうしたことを考えても、日本の主権を売り渡しかねない特定秘密保護法に反対する声を大きくしなければなりません。




 少し前から来ていたジョウビタキを写真に納めることができました。冬鳥としてやってくる鳥で、人に対する恐れが小さく、比較的近くで見ることが出来る鳥です。

 来年になって暖かくなる4月当初まで、また愛らしい姿を見せてくれることでしょう。


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