伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

活動日誌No.231を印刷に出しました

2020年06月24日 | 活動日誌







記事は以下の通り。



■一歩
初質問を思い出す。2005年9月の補欠選挙で初当選させていただき、同年10月定例会に質問に立った。同じ投票日に初当選した櫛田市長の公約がテーマだった▼契約済みの文化交流施設の見直し、駅前再開発ビルから総合型図書館を独立させる市長の公約は、莫大な追加費用で市民に被害を及ぼす。そういう質問だった。公約は早晩見直された▼同じく少人数学級も取り上げた。選挙中に市民から実現を求める訴えがあった。市に実現に向け行動することを求めた。やがて県が導入に足を踏み出した▼新型コロナウイルス感染症対策で、学校での三密を避ける工夫がされている。それはいい。同時にこの際、諸外国にならったクラス編成で、さらに少人数をめざしたら良いのではないか。


■いわき市議会6月定例会一般質問
CR検査の拡大で経済活動と感染拡大防止を図れ


 いわき市議会6月定例会が6月4日から18日まで開かれ、市長提案の条例改正案や一般会計補正予算案など32議案を可決、人権擁護委員を国に推せんする諮問案1件を承認、原発事故にともなう多核種除去装置処理水の対応に関わる請願1件、意見書1件を可決し閉会しました。会議は新型コロナ感染症に対応し、マスク着用等のまま開かれ、質問時は結構息苦しい質問でした。私の質問の大要です。

国の対応後手で効果半減

 休校措置等に伴う休業での収入減等で支援の必要が言われてから、政府が、和牛や日本産水産物商品券、条件付き30万円の給付の検討を経て、1人10万円の特別定額給付金を決定するまで、約2ヶ月を要した。市長の所見は。

 閣議決定、国会審議等を経て、結果として4月30日に補正予算が可決されたと受け止めています。

検査体制拡充を

 経過はそうだが、定額給付は感染拡大防止の策であり、実際の給付が緊急事態宣言後になったのは時間がかかりすぎ。新型コロナと共存するには、必要な対応を素早く実施するスピードが求められる。
 経済活動を停めることなく感染拡大対策を進めるために大切なPCR検査のこれまでの状況は。

 1日最大で合計108検体の検査ができ、1日最大の検査数は34検体です。

 濃厚接触者の検査は。

 基本的に自宅待機で、症状に応じて検査しました。一部の方は社会的な影響も考えて、早期に検査しました。

問 北九州市は濃厚接触者全員の検査を実施し、6月1日までに確認された113人の陽性者のうち61人が無症状で、うち濃厚接触者は約9割だった。検査対象の拡大で、無自覚のままに感染増加をもたらす事態を回避できる。検査拡大への対応は。

 濃厚接触者は速やかに検査を行うよう変更されたことを踏まえ、県と連携し、検査体制の拡充のほか、唾液によるPCR検査などを取り入れ、より迅速で円滑な検査体制の構築に医師会、地域医療機関と連携して対応します。

医療機関への支援を

 新型コロナ拡大に伴う医療機関への支援策への対応は。

 5月26日に、中核市市長会から国に医療機関の経営安定化の財政支援を要望しました。引き続き要望しています。

情報共有はどのように

 この程新聞おりこみで感染防止の取り組みや支援策等を伝えるチラシの配布をされたが、市民との情報共有は評価できる。インターネット活用に不慣れな市民を含め、情報を確実に市民に届けていく上での今後の取り組みは。

 報道機関をはじめ、広報紙や市公式ホームページ、広報車等を駆使し情報発信し、支援制度のパンフレット作製やチラシの配布を行いました。
 今後も、多種多様な広報媒体を効果的に使い分けながら情報を発信し、市民や事業者のみな様、地域社会の安全・安心につなげていきたいと考えております。


■トリチウム含む処理水
丁寧な説明と意見聴取、風評被害対策への合意、それまでは陸上保管
請願・意見書採択



 いわき市議会6月定例会は、原発事故にともなう多核種除去設備で処理したトリチウムを含む処理水への市議会の対応が一つの焦点になりました。

 定例会前に、市民団体が関連する請願を提出したいと各会派にアドバイスを求めてきました。市議会の各会派はトリチウムに対する考え方の違いがあります。しかし、この間、意見書採択に向けて話し合いを重ねており、市民団体に私と志帥会議員から話し合いの到達点を伝えた結果、①政府の処分方法案の公開と丁寧な意見聴取、②風評被害対策を示し理解と合意を広げる、③そうした取り組みを行うまでは陸上保管を続ける--内容となりました。請願は、志帥会、共産党・共同、創世会が紹介議員となり、全会一致で採択されました。

 この請願は、2月定例会に志帥会が提出し、共産党・共同が求めて修正がされた意見書とほぼ同じでした。これには、創世会をのぞく全会派が賛成していましたが、創世会は最後まで賛成することなく、その結果廃案となりました。同趣旨の意見書を廃案としながら、請願の紹介議員とはなる。不思議な対応です。

 請願の採択を受けて、ほぼ同趣旨の意見書の採択に全会派が同意しました。各会派で採択をめざした意見書が息を吹き返したのです。

 あの不思議な経過は何だったのか、詳しくは会派の議会報告「市議会だより」に掲載しますので、新聞折込でご覧ください。以下、私の質問です。


市長答弁も政府方針決定は理解が前提

 市議会と資源エネルギー庁間の文書質疑で、トリチウムの安全性説明の国の取り組みは、福島県内等のイベントにとどまっていた。市長の所見は。

 未だに安全性や風評被害への懸念の声があり取り組みは十分とは言えません。トリチウムの化学的性質や人体への影響等についての情報発信強化と理解の拡大、今後の対策とその効果を明示するよう、改めて求めています。

 回答は、現在の意見聴取の後、一気に多核種除去設備処理水対応の政府方針を決定する考えを示しており、丁寧さにかける。政府案への意見聴取と、理解を広げてからの決定を求めては。

答 国が、幅広く丁寧に説明し理解を得ながら、前面に立ち責任を持って対応することが重要です。関係者はじめ国内外からも広く意見を聞き、理解を得ること、拙速な結論ではなく、あらゆる可能性の検討結果をあらためて説明し、理解を得ること等について、強く求めています。

 資源エネルギー庁は「スケジュールありきで進めるものではない」と言っている。国に、少なくとも関係団体等の多くが放出に反対している状況であり、放出という方針を出すべきではないと求める必要があるのでは。

 時期ありきではなく、理解を得ながらの方針検討が重要と考えています。国が責任をもって前面に立ち、本市を含めた幅広い関係者や一般の方々からの意見を真摯に受け止め、具体的な風評対策を示し、理解を得ながら方針を決定するよう、機会をとらえて、強く求めていきたいと考えています。


■編集後記
 前号で泡式のハンドソープの代用として界面活性剤入りのボディーソープ等を薄めて使用できますとお知らせしました。それは良いのですが、ボディーソープ等に界面活性剤と表記していないことに気が付きました。カタカナの成分名のどれかがいわゆる界面活性剤で、しかも何種類もあるよう。調べ足りませんでした。科学的知識の薄弱さを露呈するような話ですが、これからは十分注意します。


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