本日午前、いわき市内の小学校で、いっせいに卒業式が行われました。
私が出席したのは遠野町の奥まったところにある入遠野小学校の卒業式でした。卒業生14人。震災の年に入学した子どもたちも、りっぱに成長して学び舎を巣立っていきました。
卒業生は、「旅立ちの喜びとお別れの寂しさで胸がいっぱいです」と、6年間の思い出を「かけがえのない宝」と語り、「一人ひとり目標を持って中学校にすすみます」と、14人の卒業生一人ひとりが、部活にがんばる、苦手な数学など勉強にがんばるなどと目標を発表し、「未来に向かってまっすぐにすすみます。ありがとうございました」と元気に巣立ちの決意を語っていました。中には「勉強に力を入れ80点以上取れるようにしたい」や女子が「野球部に入りたい」と目標を語った例もあり、みんなにこれからもがんばってほしいと思いました。
そういえば、私の祝辞で、震災・原発事故直後にできなかったことの紹介をあげたのですが、6年生の思い出で「1年生の時にできなかった水泳学習が始まった2年生」というフレーズを聴きました。あぁーそんなこともあったなぁー、と自分自身も思い出にふけってしまいました。
在校生は、「ともに過ごした喜びをいつまでも忘れずにいたい」と労をねぎらい、校長先生は「時を守り、礼を正す、場を清めの言葉を覚えていてほしい」と時間を守り、約束を実行し、発言したことを実行するなど、自分を高めるために努力をすることを期待する式辞を贈っていました。
私も祝辞に立ちましたが、やっぱり6年間の子どもたちをつぶさに見てきたPTA会長の祝辞には万感の思いがあふれていて、子どもに寄せた思いを強く感じさせられました。胸に響く祝辞。かなわないなー・・。
ちなみに私の祝辞は以下の通り。いくつか情報提供のご協力もいただいてできあがった祝辞です。ご協力ありがとうございます。
祝 辞
14人の卒業生のみなさん。ご卒業おめでとうございます。
あるお母さんに聞いてみました。卒業する子どもに、どんな言葉を贈りたいですか。その、お母さんはこう答えてくださいました。
「がんばったね」。
この言葉を贈りたいというのです。今日を迎えた保護者のみなさんも、同じ思いでいらっしゃることと思います。
6年前、卒業するみなさんの小学校入学は、誰も体験したことがない、とても厳しい状況で迎えました。入学の26日前に、東日本大震災が発生しました。原発が事故をおこしました。そして入学式のわずか5日後と6日後に、近くの断層を震源として強い地震がありました。みなさんもびっくりしたでしょう。不安にも思ったでしょう。保護者のみなさんも、これからに不安を覚え、大変な思いをされていたと思います。
そんな中で、みなさんは、この入遠野小学校に入学をされました。入学式では、「これから何が始まるんだろう」という不安と期待の入り混じった神妙な顔つきで、そして椅子に座ると足が床に届かず、つま先だったり、足をブラブラさせたり、とてもかわいらしい姿で席に座っていたと思います。
こうしてスタートした学校生活は、覚えているでしょうか、初めは校庭に出て運動することも、遊ぶこともできませんでした。おいしい給食も普通に提供することができませんでした。
そんな状況でスタートした6年間でしたが、昨年、運動会や学習発表会を拝見した際に、これを支えるために、裏方として、立派に取り組んでいたみなさんの姿に接することができました。私は、その姿に、仲間とともにたくましく成長した、みなさんの6年間の足跡を見る思いでした。ですから、私も、みなさんに「がんばったね」、こう声をかけさせていただきたいと思います。
ところでみなさんは、「置かれた場所で咲きなさい」という言葉を聞いたことがありますか。どんなところであれ、諦めたりくよくよしたりせずに、自分の置かれたところで精一杯がんばって、自分という花を咲かせなさいと訴えかける言葉です。
中学校という新しい学びをスタートするみなさんには、ぜひ、この言葉のように、自分という花を咲かせるために、あるいは花を咲かせる自力をつけるために、これからもがんばっていただきたいと期待を申し上げまして、みなさんへの卒業にあたってのお祝いとしたいと思います。
結びに、保護者のみな様は、子どもたちといっしょに保護者としても成長する、そんな思いをもって過ごされた月日だったと思います。つらい時も、喜びの時もあったと思いますが、この6年間の子どもたちの成長を糧にされながら、これからも子どもたちを支えていただきたいと思います。私どもも、みなさんのその努力をサポートできるよう努力したいと思います。
また、校長先生をはじめ教職員のみなさんには、成長が著しい時代の子どもたちを、支え、そして導いて、立派に小学校から送り出していただきました。ご労苦に感謝を申し上げながら、祝辞としたいと思います。
私が出席したのは遠野町の奥まったところにある入遠野小学校の卒業式でした。卒業生14人。震災の年に入学した子どもたちも、りっぱに成長して学び舎を巣立っていきました。
卒業生は、「旅立ちの喜びとお別れの寂しさで胸がいっぱいです」と、6年間の思い出を「かけがえのない宝」と語り、「一人ひとり目標を持って中学校にすすみます」と、14人の卒業生一人ひとりが、部活にがんばる、苦手な数学など勉強にがんばるなどと目標を発表し、「未来に向かってまっすぐにすすみます。ありがとうございました」と元気に巣立ちの決意を語っていました。中には「勉強に力を入れ80点以上取れるようにしたい」や女子が「野球部に入りたい」と目標を語った例もあり、みんなにこれからもがんばってほしいと思いました。
そういえば、私の祝辞で、震災・原発事故直後にできなかったことの紹介をあげたのですが、6年生の思い出で「1年生の時にできなかった水泳学習が始まった2年生」というフレーズを聴きました。あぁーそんなこともあったなぁー、と自分自身も思い出にふけってしまいました。
在校生は、「ともに過ごした喜びをいつまでも忘れずにいたい」と労をねぎらい、校長先生は「時を守り、礼を正す、場を清めの言葉を覚えていてほしい」と時間を守り、約束を実行し、発言したことを実行するなど、自分を高めるために努力をすることを期待する式辞を贈っていました。
私も祝辞に立ちましたが、やっぱり6年間の子どもたちをつぶさに見てきたPTA会長の祝辞には万感の思いがあふれていて、子どもに寄せた思いを強く感じさせられました。胸に響く祝辞。かなわないなー・・。
ちなみに私の祝辞は以下の通り。いくつか情報提供のご協力もいただいてできあがった祝辞です。ご協力ありがとうございます。
祝 辞
14人の卒業生のみなさん。ご卒業おめでとうございます。
あるお母さんに聞いてみました。卒業する子どもに、どんな言葉を贈りたいですか。その、お母さんはこう答えてくださいました。
「がんばったね」。
この言葉を贈りたいというのです。今日を迎えた保護者のみなさんも、同じ思いでいらっしゃることと思います。
6年前、卒業するみなさんの小学校入学は、誰も体験したことがない、とても厳しい状況で迎えました。入学の26日前に、東日本大震災が発生しました。原発が事故をおこしました。そして入学式のわずか5日後と6日後に、近くの断層を震源として強い地震がありました。みなさんもびっくりしたでしょう。不安にも思ったでしょう。保護者のみなさんも、これからに不安を覚え、大変な思いをされていたと思います。
そんな中で、みなさんは、この入遠野小学校に入学をされました。入学式では、「これから何が始まるんだろう」という不安と期待の入り混じった神妙な顔つきで、そして椅子に座ると足が床に届かず、つま先だったり、足をブラブラさせたり、とてもかわいらしい姿で席に座っていたと思います。
こうしてスタートした学校生活は、覚えているでしょうか、初めは校庭に出て運動することも、遊ぶこともできませんでした。おいしい給食も普通に提供することができませんでした。
そんな状況でスタートした6年間でしたが、昨年、運動会や学習発表会を拝見した際に、これを支えるために、裏方として、立派に取り組んでいたみなさんの姿に接することができました。私は、その姿に、仲間とともにたくましく成長した、みなさんの6年間の足跡を見る思いでした。ですから、私も、みなさんに「がんばったね」、こう声をかけさせていただきたいと思います。
ところでみなさんは、「置かれた場所で咲きなさい」という言葉を聞いたことがありますか。どんなところであれ、諦めたりくよくよしたりせずに、自分の置かれたところで精一杯がんばって、自分という花を咲かせなさいと訴えかける言葉です。
中学校という新しい学びをスタートするみなさんには、ぜひ、この言葉のように、自分という花を咲かせるために、あるいは花を咲かせる自力をつけるために、これからもがんばっていただきたいと期待を申し上げまして、みなさんへの卒業にあたってのお祝いとしたいと思います。
結びに、保護者のみな様は、子どもたちといっしょに保護者としても成長する、そんな思いをもって過ごされた月日だったと思います。つらい時も、喜びの時もあったと思いますが、この6年間の子どもたちの成長を糧にされながら、これからも子どもたちを支えていただきたいと思います。私どもも、みなさんのその努力をサポートできるよう努力したいと思います。
また、校長先生をはじめ教職員のみなさんには、成長が著しい時代の子どもたちを、支え、そして導いて、立派に小学校から送り出していただきました。ご労苦に感謝を申し上げながら、祝辞としたいと思います。
2017年3月23日
いわき市議会議員 伊藤浩之
いわき市議会議員 伊藤浩之
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