伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

母衣打ち(ほろうち)

2022年04月16日 | 
 温かさが増す中、沿道の草がだいぶ伸びてきた。
 朝の散歩に出かけると、草むらから鳥が飛び立つ。

 スズメ・・。

 いや、アオジだ。飛び立った後、低木の枝に止る。



 2羽。通り過ぎると、後ろから追いかけてきて、右側を50cm程度の低空で飛び去った。
 その姿を背中側から見ていると、スズメに見える。知らない人はスズメと間違えるだろうな。そう思う。

 行きすぎたアオジは、高木の枝に止って、辺りを見回している。
 アオジは、温かくなると深い山に帰っていくものと思っているが、散歩をしながらけっこうあちこちで見かける。茂みや草むらから飛び立ち枝に止る。1mも離れていない所に止ることもある。
 いつ帰るのか。いや、遠野辺りだと、林と森ばかりだから、もしかして夏場も近くにいて、気がついていないだけなのかもしれない。

 さて、前方から、ケン、ケ、ケーン・・私は「キェー、キェ、キェーン」と聞きなすのだが・・バタバタバタと母衣打ちが聞こえた。
 道を進み、曲がり角、灌木(かんぼく)の陰からそっとのぞく。

 いた。

 伸び始めた草原の真ん中にキジの頭が見えているた。



 また、首を思いっきり突き上げ、背伸びをして母衣打ちを始めた。シャッターを切る。
 設定モードの関係で連写ができない。1回の母衣打ちにつき、ワンシャッターチャンスしかない。慌てたため手ぶれしてしまった。

 草原から移動したキジが、枯れ草の山に登った。



 そしてまた首を高く突き上げはじめた。母衣打ちだ。
 ところが、あろうことか、バタバタ羽を振るその瞬間、こちらに背を向けた。



 2回、3回、母衣打ちの度に背を向ける。



 これはあかん。
 移動し、道のカーブに沿って回り込み、サクラの木の陰からキジを見た。先程と距離はほぼ変わらない。
 道を歩く姿はキジから見えているとは思うが、キジは逃げるそぶりを見せない。

 また首を高く突き上げた。
 ケン、ケ、ケーン。
 バタバタバタ。今度は横向き。背を向けないでくれた。



 やっと撮れた。
 散歩を進めた。

 帰り道。まだ同じ場所で母衣打ちをしていた。
 近づいていく。今度は背を向け、向こうに歩き出した。
 先程写真を撮った時より、距離にして3倍はありそうだ。今度はばっちり目に入ってしまったのだろう。危険と認識したようだ。
 そんなことはないのに・・。

 自宅には1つがいのツバメ・・いや2つがいのツバメが来ている。
 そのうち、自宅の玄関方向に巣をかけるツバメは、玄関を開いておくと戸に止まり、室内に入り込もうとのぞき込む。



 たまに入ってきて室内を飛回るのだが、室内の営巣はかんべんして欲しいので、外に逃がしてやる。
 戸外には、全部で3つの巣がかけられている。
 おとなしくそこで巣作りして欲しいものだ。


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