3年前から写真係を依頼されている私、今年もカメラを担いで祭りに参加した。同時に、来賓としても招待される関係で玉ぐし奉てんなどの役割もあり、なんとなくせわしく祭り周辺を歩き回っていた感がある。それはそれで面白い時間を過ごした。
神社は人目につきにくい奥まった場所に本殿があり、手前に拝殿が配されている。参拝者は、鳥居をくぐり、参道を通って、迎える狛犬の間に立ち、拝殿の鈴を鳴らしてお参りする。その拝殿で、しきたりにのっとって神事が挙行された。
この日も午前9時30分、八幡神社拝殿の中に太鼓の音が響いて神事が始まった。お祓いや玉ぐし奉てんなどの後に、ご神体を本殿から神輿に移す入魂式が行われ、いよいよ神輿の出発となる。
ちなみに、入魂式では神輿が幕で覆われ、本殿からご神体を移す様子を一般参列者は見ることができないようにされる。よく、その様子を見ると目がつぶれるなどといわれるのだが、ご神体はそれほどに秘匿性が高い。実際、何度も神社の行事に参加しているが、ご神体を見たことは1度もない。
さて、神輿の準備が整い、記念撮影をして、神輿渡御の行列が動き始める。先導を先頭にして1本歯の下駄をはいた猿田彦に扮した若き消防団員が続き、榊、神輿、お囃子、道具、幡、稚児、子ども神輿と行列が続いていく。
沿道では上遠野地区住民が行列を出迎え、神輿に向かっておひねりを投げ入れ、家内安全などの願いを届ける。神輿担当の担ぎ手は東日本大学の若者たち。そのたび立ち止まり、無事に願いが届くようにはからっていた。何と親切なことか。地域に溶け込んで、祭りをいっしょに楽しんでいることが伝わってくる。
幡を掲げて行列に加わった医療センター看護学校の生徒たちも「幡がきれい」と感激しながら行列に加わっていた。祭りをいろいろな形で楽しんでいただけ、結果として地域に元気をもたらしてくれるならば、これに勝ることはない。
行列は、ほぼ1時間後に八幡神社の西に位置する白幡八幡に到着し、狭く、急な参道を神輿が登る。危険も伴う気が抜けない時間帯だ。
無事に到着した後に神事が挙行され、昼の休憩をとる。
休憩後、参道を下って上遠野猫塚・赤坂をめぐって郷社八幡神社に戻る。
戻った神社では直会(なおらい)が執り行われる。神様に備えたものを食することで体を清めるという神事となる。
学生たちは、やはり若い。用意された料理を威勢よく平らげて、直会終了後、来た時と同じようにマイクロバスに乗って、あるいは自家用車に向かって八幡神社を後にしていった。
私も直会を終えて自宅に帰る。
子ども神輿が来てくれたようだ。お神札(おふだ)の代わりとなる3個のペーパーフラワーが自宅にあった。昔、子どもたちに着いて回ったことがあるが、だいたい最後のほうは息も絶え絶えになり、大人が半分神輿をもむようになる。今年の子どもたちは最後まで元気に神輿をも無ことができただろうか。
さて、写真を整理して、神社関係者にデータを渡さなければならない。
結構、たくさんの写真を撮っている。60枚から70枚程はあるだろうか。
このデータ整理がなかなか大変かもしれない。
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