伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

いわき市議会2月定例会常任委員会審議終わる

2015年03月16日 | 市議会
 いわき市議会2月定例会は、きょうまで常任委員会の審議を行っていましたが、私の所属する市民福祉常任委員会も、今日で審議を終わりました。

 きょうは、新年度予算の委員会付託分と介護保険特別会計予算の2件の委員会採択に反対しました。

 新年度予算案では、政府がすすめるマイナンバーカードを利用するための予算が入っていることが理由です。

 これはいわゆる国民葬背番号制と言われるもので、全ての国民に12桁のマイナンバーをつけ、税金や社会保障関係の手続きなどに、このナンバーの記載を求めることにしています。政府は将来的にはこのナンバーの利用を別の分野にも拡大しようとしています。

 問題は個人情報の漏えいの懸念があることです。同様の制度を持つ韓国では、当局が逮捕した容疑者のパソコンには、氏名、バスワード、住民登録番号が1億4000万件の個人情報が発見され、系統的に分類されていたといいます。

 アメリカではナンバーそのものが不正に利用され、2006年から2008年までの2年間で、約1,000万件、損害額は年間500億ドルとも言われているといいます。

 この利用は市自身が判断することができ、市民の個人情報を守るためにもネットワークに接続しない判断が求められると反対意見を述べました。

 もう一件の介護保険特別会計予算は、値上げを前提とした予算編成になっていることが理由です。

 今回の値上げで、65歳上の1号被保険者の保険料は、基準額となる5段階で、23.9%にあたる1,117円値上げして5,789円となります。この水準は所得の低い層では耐え難い負担となることは明らかです。

 こうしたことから、否決することによって、一般財源の繰り入れも含む、最低限、値上げをしない予算とすることが求められていると考えることから反対しました。

 最終的には19日に開かれる本会議で討論の上、採決されることになります。

 明日は東日本大震災復興特別委員会の原発事故関係の分科会で、東電と国機関から説明を受け質疑をすることになっています。


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