伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

メーデーいわき市集会

2018年05月01日 | イベント
 好天に恵まれたメーデー。過去の記憶でも、めったに雨が降ったことはない。

 いわき市労働組合総連合などが参加する実行委員会が主催する「第89回メーデーいわき市集会」は、そんな天気のもと平小太郎町公園を会場に開催された。



 メーデーは、1886年5月1日にアメリカのシカゴを中心に8時間労働制要求して実施した統一ストライキが起源で、1890年5月1日に第1回メーデーが各国で開催されて以後、世界各国で労働者の権利を守り要求実現をかかげて開催されてきた。日本では1920年5月2日、上野公園で5,000人が参加したのが最初。集会ではストライキ等を弾圧した治安警察法17条の撤廃、失業の防止、最低賃金制の確立を決議し、8時間労働制、シベリア即時撤兵の動議を可決した。

 その時から数えて日本では89回目のメーデー。いわき市集会は約160人の参加。残業代をゼロにする高度プロフェッショナル制度や安倍改憲の阻止などをかかげ、医療や教員、原発訴訟関係者などから報告を受け、安倍政権を退陣に追い込むなどを訴える宣言を採択し、市内をデモ行進した。いやいや、今はデモではなくパレードというのが一般的になりつつあるのだが、私はこの語感になじめないので、いまだに古い言葉にこだわっている。



 集会を物珍しそうに見ていた女性は「はじめてこんなの見ました」と、「何をやっているんですか」と質問してきた。「働く人の権利を守り、要求の実現を訴えているんだよ」と説明すると、「私たち一生懸命働いているのに、一生懸命働かない人より給料安いのはなんでなんでしょう」とう。聞けば、障がい者枠で雇用されているようだ。結局、社会保障のあり方にかかわる問題なので、「障がい者も、健常者も、同等に評価されるように、社会保障をしっかりさせていかないといけないね」と答えましたが、納得いただけたかどうか。

 働くということを考えれば、福祉的雇用についても考えることが必要なんだろう。

 デモ行進終了後、市役所前で見た夕陽が、雰囲気の良いものだった。



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