伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

11月定例会の質問詳細

2018年11月27日 | 市議会
 今日、執行部に質問の詳細の説明・・というより、質問項目を示したという方が正しいか。質問はこの流れで行っていくが、答弁によっては、再質問等で中身を突っ込んでいくことになる。

 そのために、さらに質問準備を重ねなければならない。

 ちなみに私の質問は12月3日の5人目。午後3時10分頃からの見込み。質問時間は質問・答弁あわせて60分。

 通告した質問項目は以下の通り。



1 職員の働き方改革について

(1)職員の超過勤務の実態について

ア 9月定例会の答弁では、最長の超過勤務が1,253時間とされていましたが、この職員が100時間を超えて超過勤務をした月数と、最長の超過勤務時間はどのようになっているでしょうか。

イ 業務の過重性を評価する要因の一つに80時間以上の超過勤務を2カ月連続しているがあり、過労死につながる疾病の発症の引き鉄となるとされるが、これに該当する超過勤務をした過去3年間の職員数の推移はどのようになっているでしょうか。

 9月定例会の上壁議員への答弁で、月100時間以上の残業を行った職員は、2015(平成27)年度が66人、16年度が80人、17年度が85人となっていました。また、市長部局の職員一人当たりの平均勤務時間もほぼ横ばいとなっており、超過勤務の改善が進んでいるとはいいがたい状況にあることが確認されますが、

ウ 2018年度の超過勤務のこれまでの実績で見た場合、これら過重労働の実態の改善はみられると評価できるのかどうか、うかがいます。


(2)改善の取り組みについて

ア 市長は9月定例会の答弁で、年度間の業務量の見通しに立った人員配置、定時退庁日やいっせい消灯デーなど様々な取り組みをしながら「超過勤務の縮減に努める」としていましたが、本格的な改善のために超過勤務を「縮減」をめざすのではなく、「超過勤務のない職場」をめざすべきと考えますが、長時間の超過勤務がされている実態を本格的に改善するために、今後、どのように取り組む考えでしょうか。



2 風力発電事業に関する安全確保に向けた本市の取り組みについて

(1)中山間4地区区長会の要望事項について

ア 中山間地地区4地区区長会議が11月21日、市長に対して要望書を提出しておりますが、この要望に盛り込まれた、風力発電事業に関する要望はどのような内容でしょうか。

イ 本市はこの要望書の要望項目をどのように受け止め取り組んでいくのでしょうか。


(2)アカシア・リニューアブルズによる遠野風力発電事業について

ア 本市が、アカシア・リニューアブルズが計画している仮称遠野風力発電事業の環境影響評価方法書に対する意見をまとめ、提出していますが、その概要はどのようなものでしょうか。

イ 福島県知事の意見書には、対象実施区域の周辺には配慮が必要な多くの住宅等が存在しているため、事業の実施にあたり地域住民の理解が十分に深まるよう、地域住民に対しこれまで以上に事業による環境への影響を積極的かつ分かりやすく説明するとともに、住民からの意見や要望に対して誠意をもって対応すること、とありますが、この県の意見は、これまでの経緯のどのような認識から盛り込まれたものと思われているのでしょうか。

ウ 県知事の意見書では、本事業の持続性について、固定価格買い取り制度における位置づけを含め健全に事業展開が実行可能であることを準備書において明らかにすること、とされていますが、この県知事の意見はどのような問題意識から意見書に盛り込まれたものと思われるでしょうか。

エ 住民の説明も十分にできないアカシアリ・ニューアブルズのような事業者を適正に指導していく上でも、太陽光発電に関しても求めてきたように、風力発電に関して本市として積極的関与ができる
ような条例等を定めることが必要と考えますが、いかがでしょうか。



3 いわき駅北側地区の整備に関する諸事業について

(1)(仮称)磐城平城・城跡公園整備について


 昨年の市長選挙で、「磐城平城の再興」と磐城平城・城跡公園に櫓の整備を掲げた公約に関して、市長は、これまでに、市民の建設に賛同する声も、反対する声も受けとめてきたことを明らかにしてきました。
一方、教育への磐城平城の教育への活用については、櫓を身近に感じることで本市の歴史への関心が高まるとともに、ふるさとへの愛着や誇りの醸成にもつながるとして、史実に可能な限り忠実に再現することが望ましいと、市民の反対の声も受け止めながらも、あくまで櫓の整備をすすめる考えを示してきました。

ア これまでに、磐城平城・城跡公園整備に向けた検討は、どのように進んでいるのでしょうか。

 磐城平城・城跡公園整備について市長は、
2016(平成28)年の年頭所感に「本丸跡地の公有化の検討に着手」を盛り込み、
翌2017(平成29)年の年頭所感では、「公園の整備に向け、取り組んでいく」と表明し、
同年7月の平地区まちづくり懇談会では、記録を見ると、都市建設部長が、(仮称)磐城平城・城跡公園基本計画の取りまとめを進めており、施設としては、芝生広場、ステージ、カフェなど休憩の場の整備を検討していると回答していました。この回答には、櫓の整備読み取ることができません。
 しかし、懇談会の締めくくりにコメントをした市長は、「磐城平城の復元が実現すれば、復興のシンボルになる」と発言して、櫓の建設を打ち出し、整備手法についても、市民や企業・団体からの浄財をいただきながら「みんなで作った城跡公園」という形にしていければ、素晴らしいこととのべています。
この記録の発言では省略されていますが、以前の私の質問で、オリンピックで本市を訪れた外国人観光客に、いわき駅のホームで「オーワンダフル」と言わせたいというコメントを紹介しましたが、少なくともこの時点、すなわち2019(平成29)年7月時点では、市長は磐城平城・城跡公園に櫓を整備することを念頭に置いていたことが分かります。
 遡って同年6月の日付が入った「いわき市長清水敏男後援会連合会ニュースレター第131号」では、「夢元気プロジェクト」の第1に、「磐城平城の再興」と明記していますから、市長は、この6月以前に、櫓を整備する意思を固めていたことと見られます。

イ そこで、実際に市長が、同公園に櫓を整備する構想を具体的に持った時期は、いつ頃だったのかうかがいます。


(2)都市計画道路搔槌小路幕ノ内線(柳町工区)の整備事業の概要について


 同事業のパンフレットに気が付き、これで確認すると、これまで委員会等で示された説明資料に線上に示された位置図とは違った形で図面が記載されていました。

 都市計画道路搔槌小路幕ノ内線は、市長が選挙戦の中で、公約の一つに掲げた櫓整備構想の計画地である磐城平城・城跡公園に近く、これとの関連性を思わせるような図面でもありました。

ア 都市計画道路搔槌小路幕ノ内線(柳町工区)の整備概要はどのようなものでしょうか(事業費も)。

イ 柳町工区の白銀町に接続する取り付け道は昨年1月の事業計画説明会の時点では詳細な平面図はなく、7月の用地補償説明会で初めて詳細な平面図が説明に用いられています。この平面図がまとまったのはどの時期でしょうか。。

ウ 詳細な平面図には対面2車線で歩道とともに、2ヶ所の路側帯が設けられているが、この路側帯の目的は何か。

エ この取り付け道は他の取り付け部の改修とは違い、規模がはるかに大きい改修となっている。規模が大きくなったのはどのような理由によるものか。

オ その事業費はどの程度が見込まれるのか。

カ このような大掛かりな取り付け道整備について、委員会等、議会に対して説明がされてこなかったのは、どのような事情からか。



4 教員の働き方改革など教育の諸問題について

(1)いわき市立小中学校部活動運営方針等について

ア 適切な休養日や活動時間の設定等のうち大会等への参加の見直しの項で、市教委員会は、各関係団体等に対して、大会・コンクール・イベント等の開催を精選するよう要請し、中体連をのぞく各関係団体等の主催による市・方部レベルの大会等は年間25日以内とする、としています、現状では何日程度が実施されているのでしょうか。

イ 市教委の要請の達成状況については、どのように把握していく考えなのでしょうか

ウ 要請が未達成の場合、市教委としてどのようにかかわっていくのでしょうか。

エ 適切な部活動運営に向けた各学校の体制整備の項で、「各部年間活動計画」と「各部月間活動計画」の報告を求めているが、年間計画の5月20日までの提出は多忙化に拍車をかける可能性があるという懸念が学校現場にあります。これらの事務処理が多忙化につながらないような配慮はあるのでしょうか。

オ 同じ項に記載されている部活動の見直しと複数顧問性の導入では、シーズン制等による複数種目実施とあります。複数種目実施という部活動のあり方が、教職員の負担と多忙化を生むという懸念が聴きますが、複数種目実施が多忙化につながらないようなあり方をどのように考えているのでしょうか。

カ 教育委員会の取り組みの項には、「研修の計画・実施」が位置付けられ、部活動顧問等を対象とするスポーツ指導にかかる適切な指導のあり方についての研修を計画し実施する、とされています。具体的にどのような研修を想定しているのでしょうか。

キ 教育委員会の取り組みの項に、部活動指導員を段階的に配置することが記載されていますが、導入に向けた具体的な考え方(身分も含めて、どのような学校に導入するのか、あるいは導入の優先順位等)はどのようなものでしょうか。

ク 外部指導者を導入する際には、関係機関との連携を図り、あらかじめ外部指導者と謝金等の報酬を確認するとされていますが、謝金等が発生する際の費用負担のあり方をどのように考えているのでしょうか。

ケ 現在の高校入試制度には、1期選抜のように部活動が合否の決定に影響する仕組みがありますが、市教委としては、高校入試制度と部活動運営方針との整合性をどのように図る考えでしょうか。


(2)ふくしま学力調査について

ア 来年度からふくしま学力調査の実施が計画されているが、目的はどのようなものでしょうか。

イ 全国学力調査の実施において、テストに向けて過去の問題での演習も含め特別の対応がされている実態があると聞きます。生徒の実情を把握する上で、このような調査の方法は、実態をゆがめ、子どもたちへの適切な指導のあり方を間違わせることになりかねません。
 ふくしま学力調査については、実施の見直しを求める必要があると考えますが、いかがでしょうか。






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