伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

復興のスピードへの異論はどこに、清水市長のあいさつ

2013年10月09日 | 市政
 清水敏男市長になって初めての議会となるいわき市議会10月臨時会が開かれました。議案は全部で4件。このうち平作町に建設される災害公営住宅の建設契約など3件は、渡辺市長の時に行われた専決処分の承認を求める議案。復興事業を前にすすめる事業の1つですが、いわば渡辺敬夫前市長が任期中にすすめた事業を完結するための議案で、全会一致で承認されました。

 清水市長の独自の議案は副市長の承認を求める人事案で、消防長を最後に退職した上遠野洋一氏が提案され、これも全会一致で承認されました。渡辺市長は副市長を2人から1人とする公約をし、この1年半年は1人の体制でしたが、清水市長は2人にする考え。今回、元市職員から選任しましたが、もう一人は県の関係者を専任し、復興担当として配置する考えを示しています。

 また、きょうの市議会本会議の開会にあたって挨拶した清水市長は、渡辺前市長が困難な状況の中で復興をすすめてきたという趣旨で発言しました。選挙の論戦では、復興事業をすすめたという渡辺氏に対してスピードが問題だと指摘して議論をすすめたのが清水市長でした。

 私たち日本共産党と「清潔・構成・市民本位のいわき市政をつくる会」としても市長選への擁立を目指して政策をまとめる際に悩んだのが、震災・原発事故後の復旧・復興をどう見るかでした。財源の多くを国に頼る現状の中ではスピードの問題ではなく、生活再建をすすめる市民の暮らしを支える施策をどう展開するかであり、こうした観点から国保税の引き下げなどの社会保障の充実、一部損壊住宅を始めとした被災者支援の拡充でした。

 こうした立場から見ると、きょうのあいさつはとても違和感の残るものでした。24日には清水市長に変わって初めての定例議会となる10月定例会となる予定。こうしたことも含めて、市長の真意を問うていくことが課題となるでしょう。




 散歩をしているとアザミの花の上にアシグロツユムシがいました。この虫はよく花の上で見かけます。どうも花ビラを食べているようなのです。美食家なのでしょうか。

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