伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

安保法案採決が許される状況じゃないですよ

2015年09月14日 | 平和・戦争
 安保法案決戦とも言える1週間がスタートしました。

 今日の国会中継は、中谷防衛長官の答弁でたびたび論戦がストップし、安倍首相も答弁に詰まって資料を探す場面が見られました。この段階でも答弁が二転三転するのだから、法案の内容がつまびらかになったとも、審議が煮詰まったともとてもいえない。審議を続けて明らかにしなければならない論点は山積みという状況の印象が強くあります。

 にもかかわらず、安倍首相も、中谷防衛大臣も「法案が通ったら・・」と採決強行をにじませていました。とんでもないことです。

 今日のニュースステーションが、世論調査の結果を報道しました。

 安倍内閣が十分説明していると思わないが80%。


ニュースステーションより

 17日採決して余地思わないが60%。


ニュースステーションより

 国会の周辺には今日も多くの国民が押し寄せたようです。4万5,000人といったような。


ニュース23より


こちらはNHKより

 こうした人達はヒマだから言っているのではありません。安保法案に反対という人だけでなく、今の安倍政権の政治のあり方に疑問を持って、それを是正する止むに止まれぬ思いを持って、駆けつけている人たちも多いでしょう。ニュースステーションで昨日の大阪でのデモ行進に参加した高校生も、そんな思いを語っていました。

 こうした国民の思いや世論を受け止めることができなくて、政治などというものが存在できるはずがありません。今からでも遅くない。安倍首相には心を入れ替えて採決を断念し、安保法案は廃案にすべきだ。

 そんなことを考えながら、今朝のNHK「おはよう日本」のニュースにがっかりしたことを思い出しました。そのニュースは安保法案をめぐる全国の動向を紹介したものでした。

 「昨日も全国で様々な動きがありました」とまず紹介したのが、東京(だったと思うけど)で開かれた「主催者発表で200人」が参加した安保法案賛成集会。その次に札幌でママさん達が開いた主催者発表400人の反対集会を紹介し、それぞれ参加者の声を拾っていました。賛成集会に重きを置いて大々的に伝えながら、反対集会は軽微な出来事という印象を受ける編集でした。

 ニュースステーションによると、昨日は大阪で2万人の集会が開かれたといいます。福島市でも2,500人の集会が開かれました。いわき市平では40人が集まって安保法案反対をアピールする行動をしました。その他の地域でも、様々な形で安保法案に反対して立ち上がっていたのだと思います。その中で、賛成集会を大きく扱うようなニュース編集はどこか偏っているのではないか。そんな思いを残すニュースとなっていたことは残念です。


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