雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

火遊び

2014年01月23日 | ポエム


 火遊び


古い手紙を持ち出して
みんなみんな火をつけた
遠い日の幼いあやまちが
赤い炎となって燃えあがる

たくさんの文字が僕を見ている
遠い日の面影がみんな笑っている

僕のこころのためらいのように
雨がときどき火を消して
また火をつけると
美しい真っ黒な灰が残った
(1976.6.21~2012.2.28)

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