雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

赤い風船

2013年09月18日 | ポエム

▲まるで唐辛子みたいな赤トンボ。(2013.9.16)

 赤い風船

赤い風船が
ひとりで街を飛んでいて
青い空にも
緑の森にも
灰色の街にも
溶け込めない赤い色で
何かを求めている様に‥‥

ぼくはそいつをつかまえて
青でも
緑でも
灰色でも
塗り替えてやりたかった‥‥
でも赤い風船は
ひとりで街を飛んでいった
何かを求めて飛んでいった
(1973)

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