雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

青空

2011年02月25日 | ポエム



 青空


あんまり空が青いので
あなたと何か話をしたくなった

それともどこかの河原の
枯れ草のにおいのする土手に寝転んで
空を見ていましょうか

そうしていると
地中海を見下ろす丘の
オリーブの木の葉の間から見える
知らない外国の空を
夢みるかもしれない
あなたは何を想っているんだろうと
考えるかもしれない

それでも
空を見ていましょうか

あんまり空が青いので
ふたりはだまっているでしょう

(1973.10.22)



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
   | トップ | さみしさの海 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ポエム」カテゴリの最新記事