生長の家の創始者である谷口雅春氏は、肉食生活者が何故短気かを理論的に説明されています。なるほどと肯く理論です。
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「肉食中に含まれる毒素は殺された動物の精神力」
肉食から来る健康に対する有害作用の原因を、医家は消化吸収に困難なために胃腸内で腐敗して毒素を発生すると説明しているのであります。
もちろんそういうふうな説明のしようもありましょう。しかし見のがしてならないのは、肉食に供せられる動物が死の刹那に苦しむ。
一寸の虫にも五分の魂をもっていて苦しみながら、その不条理な殺害に対して憤りながら死ぬということであります。
憤るさいには動物はたいてい相手に噛みつこうとするのでありまして、これは害悪の精神力が客観化した結果、相手を歯で傷つけると同時に、唾液中に発生した毒素で相手をたおそうとする作用となったのであります。
そのさいに発生する毒素はハブ蛇毒のように猛毒作用を有するものもあればそれほどでないものもありますが、ともかく「いかり」すなわち「害悪の精神力」が物質化して毒素を唾液中に発生することは明瞭なのであります。
それと同時にその怒った動物の血液中にはこの毒素を中和する抗毒素が発生します。そうでないとハブ蛇はもちろん他の動物でも怒ると同時に自分自身がその毒に当てられて毒死してしまわねばなりません。
ところが相手をたおして自分を護ろうというのが怒りの目的でありますから、「自分を護ろう」という精神力が物質化してこの抗毒素となるのであります。
ところが、抗毒素それ自身は毒でないかと申しますと、それは反対性の毒素がない場合、すなわち抗毒素ばかりではまたかえって毒作用を有するのであります。
「肉食生活者の短気な理由」
ところでわれわれが動物を食します場合には、むろん動物の唾液などを食べませんから、唾液中の毒素を食べる恐れはありません。しかしわれわれが肉食をする場合には筋肉組織中に含まれている血管も一緒に食べてしまうのであります。
牛肉などは血液は大部分搾り出してしまってあるのですが、その血管内にはやはりいく分の血液が残っており、その血液の中には「憤怒の毒素」と中和してはじめて無毒となるところの有力な毒分(抗毒素)が含まれているのであります。
肉食家は肉を食するごとにこの毒分を食べているのであります。
医家の説によりましても、また実際の人間について見ましても、また肉食動物と菜食動物とを比較してみましても、肉食する物は非常に気が短くて腹を立てやすいのであります。
これはなぜかと申しますと、常に肉食している結果「憤怒の毒素」と合して中和しなければ治まらない毒性をもった抗毒素を吸収しているので、この抗毒素を中和するために「憤怒の毒素」を必要とする結果、生理的に怒ることを要求して来るのであります。
だから肉食家はどうしても腹を立てやすい、羊や馬はめったに腹を立てないが、虎や獅子はすぐ腹を立てる。人間でも肉食をしているとどうしても興奮しやすいので、あまり神経過敏で夜中眠りにくいような人は肉食を避け、菜食にする方がよいとは専門家の説であります。
(生命の実相 第二巻 實相編)
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非常に面白い理論です。肉の中には「怒りの毒素を中和する毒素」が入っている。肉食を続けると、逆に「怒りの毒素を中和する毒素」自体を中和するために、怒る必要が出てくる。だから怒りっぽくなるわけです。
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「肉食中に含まれる毒素は殺された動物の精神力」
肉食から来る健康に対する有害作用の原因を、医家は消化吸収に困難なために胃腸内で腐敗して毒素を発生すると説明しているのであります。
もちろんそういうふうな説明のしようもありましょう。しかし見のがしてならないのは、肉食に供せられる動物が死の刹那に苦しむ。
一寸の虫にも五分の魂をもっていて苦しみながら、その不条理な殺害に対して憤りながら死ぬということであります。
憤るさいには動物はたいてい相手に噛みつこうとするのでありまして、これは害悪の精神力が客観化した結果、相手を歯で傷つけると同時に、唾液中に発生した毒素で相手をたおそうとする作用となったのであります。
そのさいに発生する毒素はハブ蛇毒のように猛毒作用を有するものもあればそれほどでないものもありますが、ともかく「いかり」すなわち「害悪の精神力」が物質化して毒素を唾液中に発生することは明瞭なのであります。
それと同時にその怒った動物の血液中にはこの毒素を中和する抗毒素が発生します。そうでないとハブ蛇はもちろん他の動物でも怒ると同時に自分自身がその毒に当てられて毒死してしまわねばなりません。
ところが相手をたおして自分を護ろうというのが怒りの目的でありますから、「自分を護ろう」という精神力が物質化してこの抗毒素となるのであります。
ところが、抗毒素それ自身は毒でないかと申しますと、それは反対性の毒素がない場合、すなわち抗毒素ばかりではまたかえって毒作用を有するのであります。
「肉食生活者の短気な理由」
ところでわれわれが動物を食します場合には、むろん動物の唾液などを食べませんから、唾液中の毒素を食べる恐れはありません。しかしわれわれが肉食をする場合には筋肉組織中に含まれている血管も一緒に食べてしまうのであります。
牛肉などは血液は大部分搾り出してしまってあるのですが、その血管内にはやはりいく分の血液が残っており、その血液の中には「憤怒の毒素」と中和してはじめて無毒となるところの有力な毒分(抗毒素)が含まれているのであります。
肉食家は肉を食するごとにこの毒分を食べているのであります。
医家の説によりましても、また実際の人間について見ましても、また肉食動物と菜食動物とを比較してみましても、肉食する物は非常に気が短くて腹を立てやすいのであります。
これはなぜかと申しますと、常に肉食している結果「憤怒の毒素」と合して中和しなければ治まらない毒性をもった抗毒素を吸収しているので、この抗毒素を中和するために「憤怒の毒素」を必要とする結果、生理的に怒ることを要求して来るのであります。
だから肉食家はどうしても腹を立てやすい、羊や馬はめったに腹を立てないが、虎や獅子はすぐ腹を立てる。人間でも肉食をしているとどうしても興奮しやすいので、あまり神経過敏で夜中眠りにくいような人は肉食を避け、菜食にする方がよいとは専門家の説であります。
(生命の実相 第二巻 實相編)
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非常に面白い理論です。肉の中には「怒りの毒素を中和する毒素」が入っている。肉食を続けると、逆に「怒りの毒素を中和する毒素」自体を中和するために、怒る必要が出てくる。だから怒りっぽくなるわけです。