副島隆彦氏はジム・ロジャース氏のインタビュー記事を引用し、近々ハイパーインフレに突入すると予測しています。
<記事転載>
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副島隆彦です。 「UBS(スイス銀行)陥落」には、私も驚きます。 いよいよ世界金融統制態勢への突入でしょう。
UBSは、スイス政府と国民が、なけなしの本当になけなしの6兆円を突っ込んで救済しました。ですから、UBSは、大丈夫です。 それでも、アメリカの税金官僚たちからの攻撃は続きます。 私たちも身構えなければならない。
以下に私が貼り付けますのは、投資家のジム・ロジャーズへのインタビュー記です。 ジム・ロジャーズは、この5年ぐらい、私が、ずっと気にして、その発言に耳を傾けてきた金融の専門家です。 私が、信頼してきた6人の世界レベルの投資家、アナリストのひとりです。
彼らは、「アメリカ発の世界恐慌へ」(このコトバは、日本では、私、副島隆彦が使い始めたものです。私のブランドです) を、的確に予測し、2000年のITバブル破裂の頃から、ずっと、優れた警告の文を書いてきました。
その顔ぶれは、ちょっと問題がありますが、モルスタの本社のチーフエコノミストのスティーブン・ローチや、コラムニストのロバート・サミュエルソン、それから、(今回は、完全にオバマ・チームに、弟子のひとりさえ入らなかった)ジョゼフ・ステイィグリッツ らです。
私は、彼らを自分の本の中で、称揚、賞揚しようと考えながら、2年が経(た)ちました。
以下のジム・ロジャーズの発言は、私、副島隆彦の立場と、完全に一致しています。と書くと、お前ごときが威張るな、ということになるでしょうが、私も、ずっと、自分の発言と出版物で、実績がありますから、
彼ら世界基準の予見者たちに、伍(ご)して、日本という周辺国で、代表的な言論人としての発言を続けます。 副島隆彦拝
(転載貼り付け始め)
デイリーマーケット社の ジム・ロジャーズ へのインタビュー記事です。
『インフレの到来』
2009年1月15日
― 強制的な(株式や債券の)換金売りの期間は終わったと思いますか、それとも、換金売り はまだ続きますか?
まだ終っていないと確信しています。多くのアセット・クラス(資産家階層)では、間違いなく換金売りは終っていませんし、おそらく他のほとんどのアセット・クラスでも終っていないでしょう。一部のクラスでは換金売りは終っているかもしれませんが、まだ道のりは長いでしょう。
― あなたが何度も言っている通り、米国政府は現在、大量のお金を刷り続けています。 いつインフレが起こり、私たちに襲いかかってくると考えていますか?
多くのものがインフレ状態にあります。原料価格や不動産は一時的にデフレ状態です。 しかし、歴史上、政府がお金を大量に刷り、借金を支出した後は、常に価格上昇が起きました。劇的なことが起こらない限り、価格上昇は再び起きるでしょう。いつ起きるか? それはわかりません。いくつかのものではすでに起こっています。もしあなたが、最近、砂糖 または他の物を買っていたとして、価格が上昇し、それが継続し、更に価格上昇が悪化するかどうかはわかりません。
― あなたは長い間、コモディティ(基本物資、鉱物・資源と訳すべきだろう。副島隆彦注記) に強気で、ご自身でも「ロジャーズ金属指数」を買っていると言いました。オバマの景気刺激策がコモディティのさらなる需要を創出すると考えていますか?
勿論です。経済活動を復興させるものはすべて、コモディティを含めた全ての需要の復興を引き起こします。 もし、あなたが橋をつくるとしたなら、その材料が必要だという意味です。バーチャルの橋ではなくリアルの橋をつくらなければならないからです。
― あなたは、長期的に米ドルは命運尽きた と発言しました。英ポンドについての考えを聞かせて下さい。
米ドル以上に命運尽きています。英ポンドは間もなく消え去るでしょう。もし北海(の油田) がなければ、英ポンドはすでに消滅していたでしょう。命運尽きています。 英国は26年間、原油を輸出してきました。 10年以内に英国は再び原油輸入国になるでしょう。そして、原油が枯渇した後は、彼らは海外に売るものを他にもう何も持っていません。
― 中国は米国債の購入を抑えると思いますか? そして、もしそうなったとしたら、アメリカ経済や米ドルにどのような影響が及ぶでしょうか?
そうですね、もし私が中国だったら、米国債のこれ以上のの購入を抑えるでしょう。私が誰であろうと、購入を抑えるでしょう。米国債の利回りは実質ゼロ金利です。ドルは欠陥のある通貨です。 インフレと高い金利が待ち受けています。私は中国を含む誰もが、米国債の購入を抑えると思います。金利は将来は上昇するでしょう。 なぜなら誰もが米国債の購入を抑えるからです。中国に限らず、日本でも韓国でもどこでも同じことをするでしょう。
― あなたは中国株を長い間、買い続けています。が、現在、中国経済は悪化し、輸出は激減しています。中国株のどのセクターに注目していますか?
農業、水質処理、発電所建設、インフラ建設、観光です。
中国経済の多くの領域では、世界経済で何が起きようとも今後も成長を続けるでしょう。アメリカのウォールマートや小売業者向けの、中国からの販売は被害を受けるでしょう。が、他の分野は例え何が起ころうとも素晴らしい経済成長を今後、遂げるでしょう。
― 最後の質問です。以前のように世界中を旅行できないのは寂しいですか?
いいえ、私には今二人の娘がおり、彼女らが他の何よりも楽しみです。いつの日か彼女らと一緒に世界中を旅行したいと思っています。しかし今は、彼女らの成長を見守り助けるのが何よりの楽しみです。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦拝
<記事転載>
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副島隆彦です。 「UBS(スイス銀行)陥落」には、私も驚きます。 いよいよ世界金融統制態勢への突入でしょう。
UBSは、スイス政府と国民が、なけなしの本当になけなしの6兆円を突っ込んで救済しました。ですから、UBSは、大丈夫です。 それでも、アメリカの税金官僚たちからの攻撃は続きます。 私たちも身構えなければならない。
以下に私が貼り付けますのは、投資家のジム・ロジャーズへのインタビュー記です。 ジム・ロジャーズは、この5年ぐらい、私が、ずっと気にして、その発言に耳を傾けてきた金融の専門家です。 私が、信頼してきた6人の世界レベルの投資家、アナリストのひとりです。
彼らは、「アメリカ発の世界恐慌へ」(このコトバは、日本では、私、副島隆彦が使い始めたものです。私のブランドです) を、的確に予測し、2000年のITバブル破裂の頃から、ずっと、優れた警告の文を書いてきました。
その顔ぶれは、ちょっと問題がありますが、モルスタの本社のチーフエコノミストのスティーブン・ローチや、コラムニストのロバート・サミュエルソン、それから、(今回は、完全にオバマ・チームに、弟子のひとりさえ入らなかった)ジョゼフ・ステイィグリッツ らです。
私は、彼らを自分の本の中で、称揚、賞揚しようと考えながら、2年が経(た)ちました。
以下のジム・ロジャーズの発言は、私、副島隆彦の立場と、完全に一致しています。と書くと、お前ごときが威張るな、ということになるでしょうが、私も、ずっと、自分の発言と出版物で、実績がありますから、
彼ら世界基準の予見者たちに、伍(ご)して、日本という周辺国で、代表的な言論人としての発言を続けます。 副島隆彦拝
(転載貼り付け始め)
デイリーマーケット社の ジム・ロジャーズ へのインタビュー記事です。
『インフレの到来』
2009年1月15日
― 強制的な(株式や債券の)換金売りの期間は終わったと思いますか、それとも、換金売り はまだ続きますか?
まだ終っていないと確信しています。多くのアセット・クラス(資産家階層)では、間違いなく換金売りは終っていませんし、おそらく他のほとんどのアセット・クラスでも終っていないでしょう。一部のクラスでは換金売りは終っているかもしれませんが、まだ道のりは長いでしょう。
― あなたが何度も言っている通り、米国政府は現在、大量のお金を刷り続けています。 いつインフレが起こり、私たちに襲いかかってくると考えていますか?
多くのものがインフレ状態にあります。原料価格や不動産は一時的にデフレ状態です。 しかし、歴史上、政府がお金を大量に刷り、借金を支出した後は、常に価格上昇が起きました。劇的なことが起こらない限り、価格上昇は再び起きるでしょう。いつ起きるか? それはわかりません。いくつかのものではすでに起こっています。もしあなたが、最近、砂糖 または他の物を買っていたとして、価格が上昇し、それが継続し、更に価格上昇が悪化するかどうかはわかりません。
― あなたは長い間、コモディティ(基本物資、鉱物・資源と訳すべきだろう。副島隆彦注記) に強気で、ご自身でも「ロジャーズ金属指数」を買っていると言いました。オバマの景気刺激策がコモディティのさらなる需要を創出すると考えていますか?
勿論です。経済活動を復興させるものはすべて、コモディティを含めた全ての需要の復興を引き起こします。 もし、あなたが橋をつくるとしたなら、その材料が必要だという意味です。バーチャルの橋ではなくリアルの橋をつくらなければならないからです。
― あなたは、長期的に米ドルは命運尽きた と発言しました。英ポンドについての考えを聞かせて下さい。
米ドル以上に命運尽きています。英ポンドは間もなく消え去るでしょう。もし北海(の油田) がなければ、英ポンドはすでに消滅していたでしょう。命運尽きています。 英国は26年間、原油を輸出してきました。 10年以内に英国は再び原油輸入国になるでしょう。そして、原油が枯渇した後は、彼らは海外に売るものを他にもう何も持っていません。
― 中国は米国債の購入を抑えると思いますか? そして、もしそうなったとしたら、アメリカ経済や米ドルにどのような影響が及ぶでしょうか?
そうですね、もし私が中国だったら、米国債のこれ以上のの購入を抑えるでしょう。私が誰であろうと、購入を抑えるでしょう。米国債の利回りは実質ゼロ金利です。ドルは欠陥のある通貨です。 インフレと高い金利が待ち受けています。私は中国を含む誰もが、米国債の購入を抑えると思います。金利は将来は上昇するでしょう。 なぜなら誰もが米国債の購入を抑えるからです。中国に限らず、日本でも韓国でもどこでも同じことをするでしょう。
― あなたは中国株を長い間、買い続けています。が、現在、中国経済は悪化し、輸出は激減しています。中国株のどのセクターに注目していますか?
農業、水質処理、発電所建設、インフラ建設、観光です。
中国経済の多くの領域では、世界経済で何が起きようとも今後も成長を続けるでしょう。アメリカのウォールマートや小売業者向けの、中国からの販売は被害を受けるでしょう。が、他の分野は例え何が起ころうとも素晴らしい経済成長を今後、遂げるでしょう。
― 最後の質問です。以前のように世界中を旅行できないのは寂しいですか?
いいえ、私には今二人の娘がおり、彼女らが他の何よりも楽しみです。いつの日か彼女らと一緒に世界中を旅行したいと思っています。しかし今は、彼女らの成長を見守り助けるのが何よりの楽しみです。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦拝