「2010年後半の予測」
船井幸雄
大激変の兆しが、だれにでも分かる
私はこれまで『ザ・フナイ』の1月号に、その年の1~6月の予測、そして7月号に7~12月の予測を書くことにしてきました。
去年7月号の予測は、大体90%以上は当たりました。そして今年1月号の予測も、ほぼ同じくらいの確率で当たったと思います。
私の予測法などは、今年の『ザ・フナイ』1月号に記述しましたので、それをお読みください。
(中略)
3.これから今年中はどうなるか
正直に言いまして私には、ほとんど分かりません。したがいまして、あえて分かることだけを書きます。思いつくままに10項目だけ述べます。まず日本のことからです。
(1)日本の不動産は、東京の都心3区(中央区、千代田区、港区)以外は下がるでしょう。
(2)日本の国債や円は、しばらくは強いでしょうが、どこでいつどのようになるかは分かりません。いまのところ非常に不安定要素を多く含んでいます。多分このままでは2013年には国の借金は国民資産を上回るでしょう。
(3)日本の金利も、いつ上がるか分かりません。下がりつづけることはないでしょう。現状維持も、もうすぐ限界のようです。
(4)日本の株式も、どうなるか、いまのところ何とも言えません。今年後半は上がりそうですが、つかの間でしょう。
(5)商品相場、企業物価は上がるでしょう。消費者物価も年内にデフレが終わりそうです。ただ年内は猛インフレにはならないでしょう。
(6)就職難が進み、失業者はふえるでしょう。貧困化が進み、国民全体が貧しくなりそうです。
(7)政治がどうなるかは分かりませんが、鳩山さん、小沢さんの辞任で、7月の参院選では民主党など現与党が過半数をとれるでしょう。しかし、政治は混乱し、政治不信が高まり、日本の国力は常識的には低下しそうです。
(8)社会不安は高まりますが、日本では暴動まではおきないようです。世界で一番安全な国です。
(9)天災も、日本国内に限れば大きなものはおこらないでしょう。ただ気候異変はつづきそうです。
(10)日本では「有意の人」が増え、それらの人々による、良い意味での「百匹目の猿現象」が増えそうに思われます。
……日本につきましては、だいたい以上のようですが、世界的には、あちらこちらで大変化がおこりそうです。
特にEUとユーロは大変でしょう。それが世界中の金融、産業に飛び火しそうです。
またアイスランドの火山噴火をはじめ天災が続出し、われわれを苦しめるように思います。
陰謀や策略は暴露され、支配層も政治家も正直にならざるを得ないでしょう。
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<転載終わり>
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船井氏は毎年1月と7月に半期の予測を、ザ・フナイ誌上で出されます。毎回90%以上は当たっていますので、まるで予言者です。今回の予言も一般ではほとんど言われていない内容もありますので、それが当たってしまうということは、一般の方々は相当驚くことになります。
20年間ほとんどゼロ金利でしたが、近々その金利が上昇すると船井氏は予言されています。ネットで情報を自分で収集しているごく一部の人たちを除いて、20年間ほとんど0に近い金利が上昇すると考えている人はほとんどいないと思います。朝倉慶氏や副島隆彦氏、藤原直哉氏などの情報を得ていないと、金利が上昇するなどと考えている人はいないと思います。
また、年内にデフレは終わりそうだという予言も普通では考えられないと思います。日一日と、デフレが侵攻してきている現状において、インフレとは言わないまでも、デフレが終了して物価が上がっていくなどと考えている人はほとんどいないと思います。
その他の予言も一般ではあまり語られていない内容が多いですので、この10項目のうち90%以上が当たってしまった場合には、かなりの社会的混乱を招く恐れがあると思います。
さて、年末にその予言の確率が出ますが、果たして何パーセントでしょうか。
●船井幸雄.com
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