「小沢一郎前幹事長、アメリカ要人、金賢姫の一見無関係な関係が、北朝鮮の金正日総書記との関係改善を促す?」
板垣英憲
◆民主党の小沢一郎前幹事長が7月18日夜、八丈島でアメリカ要人から「くれぐれも、今後は間違わんでくれよ」と日米同盟堅持確約を念押しされて、「わかりました」と誓約したという情報が小沢前幹事長サイドから私の耳に届いたころを境に、国内外の情勢が慌しく動き始めている。小沢前幹事長を軸にして見ると、その変化の意味が、より鮮明になってくるから不思議である。
その小沢前幹事長をはじめ鳩山由紀夫前首相、輿石東参院議員会長の3人が7月22日夜、東京都内の料亭で会談した。表向きは、輿石東参院議員会長の無投票4選祝い、会合後、鳩山前首相は、記者団に囲まれ「よもやま話」と述べて、乗用車に乗り込んで去った。民主党代表選挙への対応、東京地検特捜部による小沢前幹事長に対する4回目の任意の事情聴取要請(22日)に加えて、北朝鮮工作員・金賢姫滞日、米韓合同軍事演習が黄海からに日本海変更、ベトナムASEANでの北朝鮮外交官による金賢姫についてのコメントなど、東アジア情勢などをめぐり、「よもやま話」のネタは尽きない。しかし、一見バラバラに見えるこれらの問題が、相互に絡み合い、東アジア情勢を微妙に動かしつつあることが読み取れる。
◆「よもやま話」のネタの一つが、「金賢姫」である。長野県軽井沢の鳩山前首相の別荘で21日夕から面会した横田滋、早紀江夫妻は22日朝、記者会見し、「一番知りたいことはわからなかった」と落胆を隠さなかった。その後、東京都内のホテルで他の拉致被害者家族も面会したものの、新しい事実は何も語られることはなかった。金賢姫は23日、韓国機で帰国した。
しかし、金賢姫が語ったと言われる言葉の片鱗を集めて分析すると、北朝鮮側からの重要メッセージがいくつか込められているのに気づく。その前に、元工作員と職名で呼ばれる金賢姫は、一体何者かをしっかりと押さえておかなくてはならない。まず、孫子の兵法「用間篇第13」は、間者(スパイ)を「間に5つあり」として、①郷間②内間③反間④死間⑤生間という5種類に分類している。金賢姫は、工作実行後死ぬ運命にある「死間」として放たれた。だが、韓国機爆破事件後、服毒自殺を図り失敗し、韓国政府に捕まり、死刑判決を受け、後に特赦により出獄した。韓国は、スパイが持つ秘密情報の価値を認め、敵のスパイを「反間」として逆用しようとしたのであろう。ところが、金賢姫は、横田夫妻らに「北朝鮮からの情報では、みんな生きていますよ」と繰り返し、繰り返し語っていたという。この発言は、要するに「北朝鮮からの情報」が金賢姫に何らかのルートで伝えられていることを意味している。
◆では、北朝鮮のだれが、金賢姫に情報を伝えているのか。「横田めぐみさんは、対日工作機関の大ボス」という小沢前幹事長サイドから情報によれば、「北朝鮮からの情報」とは、「横田めぐみさん」からの情報であり、それは直属の上司「金正日総書記」であると言えなくもない。もちろん、「横田めぐみさん」は、自分の身分を明かせない。だが、以前に、拉致されてきたばかりの顔写真を北朝鮮外務省を通じて日本外務省の担当者に渡していた。また、娘のキム・へギョンちゃんに「お爺さん、お婆さん、こちらへきてください」と盛んに呼びかけていたことが思い足される。これらは、いずれも「生きている」ことを伝えようとした横田めぐみさんの精一杯のメッセージだったのではないか。金賢姫工作員は、「北朝鮮には、弱点があります。この弱点を使ってください」と語っていたという。これは、金正日総書記から経済的救いを求めるSOSではないのか。このメッセージを金賢姫工作員の口を通じて日本政府に伝えようとしたとも受け取れる。とすれば、金賢姫工作員は、北朝鮮にとっていまも役に立つ「間者(スパイ)」ということになる。
◆しかし、北朝鮮との関係を改善できる日本の政治家は、残念ながら小沢前幹事長を除いて他にいない。それは、中国・瀋陽市にいて、北朝鮮労働党上層部や金正日総書記の長男・正男の面倒をみている中国・胡錦濤国家主席のナンバー4との信頼の厚い太いパイプを持っているからである。日本政府は、小泉純一郎元首相時代から対北朝鮮支援金として3兆円を用意してきた。デノミにも失敗し、国家破綻の危機に苦しむ金正日総書記は、もはや背に腹は代えられない。小沢前幹事長ルートで何としても、この3兆円が欲しくてたまらない。そこで日本人拉致被害者の帰国と引き換えに、問題解決に乗り出し、「横田めぐみ-金賢姫」ルートで日本政府にメッセージを伝えさせようとしたのであろう。こうした動きを予測した小沢前幹事長は、金賢姫来日の直前に、八丈島でアメリカ要人に伝え、了承を得たものと観測される。これが見事成功すれば、朝鮮半島をめぐる軍事的緊張は、一気に解消する。ベトナムで開かれているASEAN地域フォーラムに出席している北朝鮮外務省の外交官の一人が、日本のメディアに「金賢姫の来日をどう思うか」と聞かれて、「国と家族を捨てた女に用はない」と切り捨てたという。「韓国機爆破事件は、北朝鮮とは何ら関係はない」と関与を否定し続けてきたにもかかわらず、初めて「関与」を認めるような発言であった。うっかりミス発言とも思えない。金正日総書記の変化が窺えるのである。
<転載終わり>
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小沢氏がアメリカの要人と和解したり、横田めぐみさんが今も生きていて、対日工作機関の大ボスになっているという板垣氏の記事は、にわかには信じられない内容です。
記事としては面白い観点だと思いますが、現段階ではこういう考え方もあるのだな、というレベルにしておきたいと思います。いずれにしても、近々この記事の真偽のほどが明らかになると思います。
●マスコミに出ない政治経済の裏話
http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken
板垣英憲
◆民主党の小沢一郎前幹事長が7月18日夜、八丈島でアメリカ要人から「くれぐれも、今後は間違わんでくれよ」と日米同盟堅持確約を念押しされて、「わかりました」と誓約したという情報が小沢前幹事長サイドから私の耳に届いたころを境に、国内外の情勢が慌しく動き始めている。小沢前幹事長を軸にして見ると、その変化の意味が、より鮮明になってくるから不思議である。
その小沢前幹事長をはじめ鳩山由紀夫前首相、輿石東参院議員会長の3人が7月22日夜、東京都内の料亭で会談した。表向きは、輿石東参院議員会長の無投票4選祝い、会合後、鳩山前首相は、記者団に囲まれ「よもやま話」と述べて、乗用車に乗り込んで去った。民主党代表選挙への対応、東京地検特捜部による小沢前幹事長に対する4回目の任意の事情聴取要請(22日)に加えて、北朝鮮工作員・金賢姫滞日、米韓合同軍事演習が黄海からに日本海変更、ベトナムASEANでの北朝鮮外交官による金賢姫についてのコメントなど、東アジア情勢などをめぐり、「よもやま話」のネタは尽きない。しかし、一見バラバラに見えるこれらの問題が、相互に絡み合い、東アジア情勢を微妙に動かしつつあることが読み取れる。
◆「よもやま話」のネタの一つが、「金賢姫」である。長野県軽井沢の鳩山前首相の別荘で21日夕から面会した横田滋、早紀江夫妻は22日朝、記者会見し、「一番知りたいことはわからなかった」と落胆を隠さなかった。その後、東京都内のホテルで他の拉致被害者家族も面会したものの、新しい事実は何も語られることはなかった。金賢姫は23日、韓国機で帰国した。
しかし、金賢姫が語ったと言われる言葉の片鱗を集めて分析すると、北朝鮮側からの重要メッセージがいくつか込められているのに気づく。その前に、元工作員と職名で呼ばれる金賢姫は、一体何者かをしっかりと押さえておかなくてはならない。まず、孫子の兵法「用間篇第13」は、間者(スパイ)を「間に5つあり」として、①郷間②内間③反間④死間⑤生間という5種類に分類している。金賢姫は、工作実行後死ぬ運命にある「死間」として放たれた。だが、韓国機爆破事件後、服毒自殺を図り失敗し、韓国政府に捕まり、死刑判決を受け、後に特赦により出獄した。韓国は、スパイが持つ秘密情報の価値を認め、敵のスパイを「反間」として逆用しようとしたのであろう。ところが、金賢姫は、横田夫妻らに「北朝鮮からの情報では、みんな生きていますよ」と繰り返し、繰り返し語っていたという。この発言は、要するに「北朝鮮からの情報」が金賢姫に何らかのルートで伝えられていることを意味している。
◆では、北朝鮮のだれが、金賢姫に情報を伝えているのか。「横田めぐみさんは、対日工作機関の大ボス」という小沢前幹事長サイドから情報によれば、「北朝鮮からの情報」とは、「横田めぐみさん」からの情報であり、それは直属の上司「金正日総書記」であると言えなくもない。もちろん、「横田めぐみさん」は、自分の身分を明かせない。だが、以前に、拉致されてきたばかりの顔写真を北朝鮮外務省を通じて日本外務省の担当者に渡していた。また、娘のキム・へギョンちゃんに「お爺さん、お婆さん、こちらへきてください」と盛んに呼びかけていたことが思い足される。これらは、いずれも「生きている」ことを伝えようとした横田めぐみさんの精一杯のメッセージだったのではないか。金賢姫工作員は、「北朝鮮には、弱点があります。この弱点を使ってください」と語っていたという。これは、金正日総書記から経済的救いを求めるSOSではないのか。このメッセージを金賢姫工作員の口を通じて日本政府に伝えようとしたとも受け取れる。とすれば、金賢姫工作員は、北朝鮮にとっていまも役に立つ「間者(スパイ)」ということになる。
◆しかし、北朝鮮との関係を改善できる日本の政治家は、残念ながら小沢前幹事長を除いて他にいない。それは、中国・瀋陽市にいて、北朝鮮労働党上層部や金正日総書記の長男・正男の面倒をみている中国・胡錦濤国家主席のナンバー4との信頼の厚い太いパイプを持っているからである。日本政府は、小泉純一郎元首相時代から対北朝鮮支援金として3兆円を用意してきた。デノミにも失敗し、国家破綻の危機に苦しむ金正日総書記は、もはや背に腹は代えられない。小沢前幹事長ルートで何としても、この3兆円が欲しくてたまらない。そこで日本人拉致被害者の帰国と引き換えに、問題解決に乗り出し、「横田めぐみ-金賢姫」ルートで日本政府にメッセージを伝えさせようとしたのであろう。こうした動きを予測した小沢前幹事長は、金賢姫来日の直前に、八丈島でアメリカ要人に伝え、了承を得たものと観測される。これが見事成功すれば、朝鮮半島をめぐる軍事的緊張は、一気に解消する。ベトナムで開かれているASEAN地域フォーラムに出席している北朝鮮外務省の外交官の一人が、日本のメディアに「金賢姫の来日をどう思うか」と聞かれて、「国と家族を捨てた女に用はない」と切り捨てたという。「韓国機爆破事件は、北朝鮮とは何ら関係はない」と関与を否定し続けてきたにもかかわらず、初めて「関与」を認めるような発言であった。うっかりミス発言とも思えない。金正日総書記の変化が窺えるのである。
<転載終わり>
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小沢氏がアメリカの要人と和解したり、横田めぐみさんが今も生きていて、対日工作機関の大ボスになっているという板垣氏の記事は、にわかには信じられない内容です。
記事としては面白い観点だと思いますが、現段階ではこういう考え方もあるのだな、というレベルにしておきたいと思います。いずれにしても、近々この記事の真偽のほどが明らかになると思います。
●マスコミに出ない政治経済の裏話
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