山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

玄関の春

2020年03月27日 | 日記
 休憩時間の散歩で、同じコースを何度も歩いているのに、これまで全く気付かずにいた。

スイセンが咲き始めていました。
 そして、沼の周りに植えられたアセビの色が変わってきていたんですね。



アケボノアセビというやつらしい?いつの間にか、こんなに咲いていたんでいたんですね。可憐で美しい花の房が、満開になろうとしています。この美しさを、より多くの人たちと愛でたいと感じます。
 でも、当地で予定されていた春祭り(知る人ぞ知る『人間将棋』などのイベント)が、中止になってしまいました。
 人が集まることを避けなければならない春。市民に出来ることは、無駄な接触を避けて感染しない、人に感染させないように気を配るということだろう。
 仕方がないといえば仕方がない。
 ただね、ヒトという生き物は、互いに関わり、情緒や知恵を共有することで生き延びてきた種だと思うんですよ。関わること、おしゃべりすること、そこで味わえる情緒の機微、知恵の交流、そして協同。それが人の世界を豊かにし、成長させてきたはずだと思うんだけど・・・。その多くが規制されてしまいつつあります。今回のパンデミックとそれに伴う規制は、人の在り方そのものに対して、すごく大きなストレスになると思います。
 確かに、スマホやパソコンがあるから、コミュニケーションをとれないこともない。しかし、本来の人間は、互いの目を見、表情を感じ取りながら情緒の交流をし合ってきた生き物だったはず、それこそ、顔を寄せ合いながら。

 ・・・ちょっと待った!話が大きすぎるぞ!!
 はい、やっぱり、普段のマタギに戻ります。
 帰宅して妻に、アセビが咲いていたことを話すと、
「うちでも咲いてるわよ。」
との返答。(情緒的でない! 素っ気ない! ・・ま、いいか。お互い様、いつものことだ。)
玄関から表に出てみると、確かに咲いている。

うちのアセビです

 これは、普通のアセビでしょう。こちらも負けず劣らずに可憐で美しいじゃないですか。まさに、灯台もと暗しですね。

 見回すと、フジの実が割れて飛び散ったあと。

ついに割れました

 我が家のフジも、春の準備を始めていたようです。それこそ、同じコースを毎日歩いているのに、アセビにもフジにも気付かずにいた。

 人と人との関わり、人と自然との関わり。目をそらさず、そして、いつもの年よりはちょっと気を配りながら、共に歩んでいけるといいですね、健やかに。