山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

カルガモが消えた!?

2020年12月24日 | 日記
 今回の大雪が降って以来、初めて昼の休憩つき勤務だ。久しぶりに散歩したい気持ちもあるが、足元が悪いし、まだ雪は降り続いている。 『犬は喜び庭駆け回る』かもしれないけど、『マタギはこたつで丸く』なりたい気分だ。
 でもさ、『枯れ木残らず花が咲く』っていう景色も楽しみたいよね。思い切って出掛けてみることにする。
 出かけて良かったみたい。道すがら、雪国の人々の知恵や心情を感じ取ることが出来た(この辺は追い追い)。
 公園に辿り着く。


雪に埋もれたベンチ

 すっかり雪に埋もれてしまっている。


枯れ木残らず・・・

葉を落とした木々も、綿帽子をかぶっているのだが、『花が咲く』と言うよりは、『山水画』の風情だ。これはこれで味がありますね。
 沼に近づいて見ると、

水面が殆どない

噴水の周りの一部に水面が見えるけど、あとは、雪だか氷だかに覆われていました。
 これはこれで、仕方がないだろうけど、先月までたくさん泳いでいたあのカルカモたちはどこに行ったんだ?


この子達ね

 ようく探してみると、水面の出ている狭い一角があり、そこに2~30羽ぐらい身を寄せ合っている。
 確か、二百羽以上はいたはずだけど・・・。殆どのカルガモたちは、この大雪で、遂にこの地を捨てて渡って行ってしまったのだろうか。
 雪のなかった去年は、一冬中ここに群れが残っていた。だけど、今年は旅立った。そんなこと出来るのかな?
 だとすると、去年はしまっておいた野生の本能を今年は目覚めさせて旅をするの?よく分からないんだけど、すごい力だということだけは分かる。
 雪が消えたら、また戻ってきて、愛らしい姿で、この目を楽しませておくれよ。そんな心の声を届けて、職場への道に戻る。
 と、どうだ。


いましたよ!

途中に通る橋から見える川面に群れが泳いでいるではないか。
 自分たちの居場所を見つけて暮らしているみたいです。

 パッと浮かんだ言葉が、『自由』。
 多分、穏やかな暖冬ならば、大きな群れのまま、あの沼で一緒に暮らしていくんだろう。でも、それが叶わないと分かると、新たな安住の地を求めて旅立つ。
 気に入った場所が見つかれば、そこに留まるが、決して無理矢理割り込んだりしない。

 別の場所を見つければ良いのさ。だって、僕には翼があるんだから。

 そんなことを言いながら、この窮地をサラッと切り抜けているような感じがするんです。
 もちろん、生き物の世界が甘くないことは、分かっているんです。
 でも、潔く切り替えて自分の生活を一変させてしまう鳥の姿に清々しさを感じてしまいました。

 私も翼が欲しい。

 心に翼が欲しい。