なんとなく分かってきた。
ここにいるのは、事実を顧みず、地球や季節が、自分の望み通りに動くはずだと信じ切っているマタギ。
これも『欲タガリ』の一つの現れなんだろうな。
海や山で遊ぶことの多いマタギは、もうだいぶ前から、気象庁が発信する情報に頼るようになっている。
自分の安全を守ることは勿論、回遊魚の移動や山菜の発生を予想するのに、大変役立つのだ。
天候、風向、風速、気温、降水、波の高さに海水面温度も調べられる。
そういった情報の中に、『過去の気象データ』というものがある。
これを調べることで、過去百年余りの気象と今年の気象とを比較できるんです。
説明すると長くなりそうなんで、今年の冬について分かっていることだけ言うと、珍しく『真冬日0』、『最大積雪深21cm』も稀に見る少なさ、『月最低気温・最高気温(平均)』も過去最高。
つまり、過去最高の暖冬だったのだ。
さもありなん。
そう思った時点で、マタギの『欲タガリ バイアス』が発動していたんですね。
だったら、山菜の発生も、過去最速のはずだ。
そう思い込んでいたんですよ。
ところが、ここに来て、季節の進みに急ブレーキがかかってしまった。
気温は上がらないし、雪も降る。
風は冷たく、日は陰る。
それが現実なのに、釣りだ山菜採りだと、気持ちばかりが昂ってしまっている。
そのことに、ようやく気付き始めたこの数日。
近くの公園(霞城)を散策して、現実の世界で、季節がどのように進んでいるか確かめてみることにした。
この公園、なかなか風光明媚で、国内どころか海外からも観光客が訪れる人気スポット。
ありがたいことに、我が家から散歩すると往復で40分ぐらい。丁寧に散策しても1時間前後で帰宅できるというありがたい場所。
まあ、最盛期と言えば、
お堀に覆いかぶさるような
桜の時期でしょうか
それはそれは見事です
でも、今年はというと、
まだまだ固い蕾
来訪2回目の本日の目的は、この現実を再確認すること。
そうすることで、マタギに憑りついている『欲タガリ バイアス』を修正したいのです。
ここが北の入り口
東側の大手門周辺
まだ、芝生が茶色。
本丸の掘り周辺 なんだか分かる?
ようやくフキノトウが顔を出したところです
やっぱり今の山形は、早春です。
これで山に行っても、収穫はほとんど見込めないでしょう。
でも、公園内を歩き進んでいくと、
おおっ、マンサクじゃないの
梅もほころび始めてる
所によっては満開!
これは確かに春ですよ。
早春であることには違いないんだろうけど、確実に春の歩みが進んでいることが分かったという感じ。
この景色を見て、ようやくマタギの心も穏やかになってきた気がします。
そう、慌てることはない。
季節は必ず前に進み、その喜びを知らせてくれる。
そんな思いを強くした本日の散歩でした。
帰りの道すがら、
シバザクラかな?
こちらはアセビですね
やっぱり、季節は、確実に進んでいる。
そう、自分も焦らずに歩んでいこう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます