現在、マタギの山菜採りは絶好調。
この時期としては、過去最高と言ってよい月山筍やウドの収穫を楽しむことができている。
だったら、それでいいじゃんと言いたいところなのだが、心残りが一つ。
それは、あまりにも早く春が過ぎ去ってしまったこと。
あまりにも早すぎて、春山菜の旬があっという間に通り過ぎてしまったのだ。
この時期、色々な山菜が次から次へと顔を出すのだが、それに遅れまいと山菜の生育状況に応じて採り場を変えながら対応していく。
しかし、遺恨を残してしまった山菜がコシアブラ。
いい採り場があって、ここ数年、高品質のものを安定して収穫してきたのだが、今シーズンは季節の進みを見誤って、採り損なってしまったのだ。
コシアブラは既に、固く大きくなって、たわわに茂っている。
なんとかならないかと考えているうちに、思いついた。
春山に行けば、採れるはずだよ!
うん、決めた。
次の休みは、春山に出掛けましょう!
考えてみれば当たり前のことなんだけど、秋や冬は高いところから降りてきて、春や夏は低いところから登っていくんですよ。
だったら、まだ夏が登りついていない高い場所に行けばいいのだ。
地図を見て、今、山菜採りを楽しんでいるS川よりも海抜の高い場所を探す。
で、500mほど高いO川の採り場に行ってみることにした。
夏になってから何度か入ったことがあるんだけど、この時期に入るのは初めて。
でも、今年の天候なら、丁度いいような気がする。
ダメならば、それで構わない。
行けば何かが掴めるはずだと考えて出発することにした。
そして、辿り着くと、
新緑の足元は雪の中
雪の割れ目を沢水が流れる
水芭蕉が花盛りですね
間違いなく、春だぜ。そして、山菜も、
赤コゴミが丁度
コシアブラは出始めと
採り頃とが混在してます
ついでに、
森の主も目覚めたようですね
主さんのテリトリーは、なんとなく分かったので、そちらには深入りしないで、こちらの探索を楽しみましょう。
雪の消え際からは顔を出したばかりのフキノトウ
コブシが花盛りみたいです
カタクリと土筆じゃないの
いやあ、ここは間違いなく、まだ春です。
おかげ様で、願ってやまなかった春の山菜たちに、再び出会うことができました。
山の神様、こんな素晴らしい出会いを用意して下さり、ありがとうございました。
おかげ様で、至福のひと時を過ごすことができました。
ちょっと気が重かったんだけど、神様からのプレゼントを携えて、また、夏のような暑さの下界に帰ることにしました。
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