本日は夜勤。職場に着くと、
「マタギ先生、マタギ先生!タケノコが出ていたんです!!」
同僚のMちゃんが興奮気味に声を掛けてきた(マタギは年寄りだから『先生』と呼ばれる)。
「そう!いっぱい出ていたのよ。」
課長さんも一緒に見付けたらしい。
「へえ、早いねえ。」
「明日の休憩時間に採りませんか!?」
「それなら、早いほどいい。」
「はい、何か準備するものありませんか?」
「スコップがあると嬉しいね。」
なんて会話が繰り広げられ、翌日の昼休みは、職場のタケノコ掘りが決定してしまった。
去年は、GW頃に出始めて、そこから10日後ぐらいにピークを迎えたような気がするんだけど、本年度の天候ならば、さもありなんというところだろう。
そして、翌日の昼休み。丁度、来客やなんだで皆が動けないときに、マタギだけが動ける状態だったので、竹林に行ってみた。
確かに、出始めていますね。
1本目を見つけたので、タケノコの周りを掘り始める。だいぶ顔が出てきたが、まだ、どこまで続いているのか分からない。そこへ、
「マタギ先生!」
Mちゃんが息を切らしながらやってきた。
おおっ、ギャラリーが来てくれたのね。
思わず余計な力をかけてしまい、ボキッ!
ああ~、やっちまったよ。未熟者め。もう一息だったのに・・・。
「道具いりますか?」
「お願いしますわ。」
道具取りを頼んで、自分は一番楽しいタケノコ探しを始める。孟宗竹の場合、目も使うのだが、足の裏も使ってタケノコの感触を探るところが面白い。
そのうち、来客対応を終えた課長さんや、他の課の職員も集まってきて、タケノコ捜索が本格化する。実家に竹林があったというTさんが1本見付けた。流石、探し方をよく知っているのだと思う。
そろそろ休憩時間も終わりなので、見つけた分だけ回収して仕事に戻った。
本日のお昼の収穫物(途中で割れちゃった)
Mちゃんに持ち帰るかどうかを聞くと、「今日はいい」ということだったので、マタギが持ち帰って調理することにした。
サイズ的には小型でも初ものです
せっかくの初物なので、心して料理したいと思います。
最初は、やはり、≪土佐煮≫でしょう。
下ごしらえの部
・よく洗って汚れを落としたら、根元のイボイボを切り落とします
・先端から中心に向かって皮に切れ目を入れます
・ひたひたの水に米粒を適量入れて、落し蓋をしたら沸騰30分
・固そうな場所に竹ぐしを刺してみたら、スルっと通ったので、一旦お湯から出して粗熱を取ります
※太いものは、1時間かけます。今回は細かったのでこの時間。
※アク抜きも兼ねるので、事前に切れ込みをつけておくことが大事だと思います
・本体の方は、食べやすい大きさに切り分けます
・手鍋に移して、調味料を加えます
※めんどくさいかもしれないけど、マタギの法則。タケノコ1に対して、醤油は3/30、みりんは4/30、砂糖は2/30の重さで、ほぼ問題なく決まります。ここに顆粒出汁少々を加えて、
・アルミ箔の落し蓋をして、弱火で5分ほど煮たら
・落し蓋を外して、かつお節1パックを加え、じっくり煮詰めたら
はい、出来上がりです
これが、やっぱり旨いんだよなあ。マタギの本格的なターゲットであるネマガリタケとは違った、万人受けする甘みがあります。コリッとした食感も嬉しい。
今回の収穫は、ご覧の通りすごく少ないんだけど、職場に持って行って、みんなに味わってもらいましょう!
山菜ファンが増えそうな予感がします。
職場の竹林さん、ありがとうございました。
今後とも、よろしくお願いいたします。
さて、今シーズンは、かなりのハイペースで春から夏が押し寄せてきそうな気配です。天気の神様と山の神様のご機嫌をしっかりと伺いながら楽しんでいこうと思います。
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