昨日近所のご夫妻と横須賀の記念艦「三笠」を久しぶりに見学した。今から丁度100年前に戦艦「三笠」ははじめとする日本海軍連合艦隊がロシアのバルチック艦隊を壊滅的に撃破し、日露戦争勝利に貢献したことの偉大さを改めて認識した。既に海上自衛隊をリタイアした今、この1万5千トンの巨大な戦艦をみると、どうして30センチ主砲動かしたのか、約20ノットを出せる蒸気機関をどのように運転したのか、砲術の知識、技量・情報交換、伝達要領・教育訓練等々先人たちがいかに苦心、苦労して国難に立ち向かったかを想像するとまさに身の引き締まる思いがした。 戦争に負け「軍」・「戦争」について語ることがタブー視されて以来日本人としての自信をなくしている者が多くいると思うが、一度「三笠」を訪れるとまた考え方も変わるだろう。 100年前に海戦があったという歴史的事実の裏には目には見えない数多くの教訓が含んでいることをつくづく感じた次第である。