平成版徒然草

自由気ままにその時々の感想や写真などを残しておきたいと思いBLOG作成を思い立ちました。作成から早9年経過・・

社保庁のあきれた実態

2007-09-22 09:21:28 | Weblog
社保庁の国民年金支払い問題では全国からこれでもかこれでもかと失態、不祥事が発覚している。これは不祥事ではなく明らかに詐欺・横領・窃盗というたぐいの犯罪である。これまでの大臣、長官から地方の社会保険事務所長、課長などの管理者は一体どうしていたのかあきれてしまう。日本人は島国、農耕民族なので一人の犯罪、或いは自分の行為が事故の原因になった場合でも本当のことを言おうとしない、またお互いが、或いはその組織がダメジを受けることを嫌い、傷を隠す、舐めあう体質なのだろうか? 航空事故も最近多発しているが、国内での陸空を問わず大事故では、当該者やその上司が事実をありのままに公表しないので結局再発防止にはならない。 写真は護衛艦の艦橋(ブリッジ)である。大きな艦はボートと違って艦艇長が操艦号令(おも~か~じ・と~りか~じ・よ~そろ~等)、速度指示
(両舷前進原速・両舷停止等)等を令し、それを忠実に操舵員及び操縦員(海曹士)が「規定の時間」に従って舵輪やスクリュー回転数を操作することであの大型艦艇が艦艇長の意のとおりに動くのである。 だから操舵員、操縦員が個人が勝手に判断し、少し遅らせたり、早めたりすることは重大な規律、規則違反なのである。 艦艇長を終えもう20年近くなるが、すでに時効の話であるが入港時に「艦長がかける号令はいつもタイミングが悪く、操舵員たちが早すぎる(遅すぎる)と加減し、艦長が面舵一杯(右に舵輪を30度回す)をかけても30度にしない」等ということを聞いたことがある。 私が航海長の時の艦長はとても操艦の上手い方であったし、自分の命令が確実にそのように流れているかうるさく指導されていたし、通常の場合殆ど艦の艦橋中央(舵やスクリュー回転の状態が一目で分かる)で号令をかけておられた。 やや難しい話になってしまったが、末端の人間が決められたこと決められたようにしているか、それを管理者は確実にフォローできる態勢であるか、しているかという点が欠けたことが社保庁の長期にわたる大失態に繋がっていると思う。 桝添厚生労働大臣の続投を希望したい。
※:写真ー昨年の観艦式事前訓練時における護衛艦艦橋(ブリッジ)からの前方の様子