ひょっこり中北幸久画伯が訪ねて来てくれた。御用の旨は、氏らの主宰する
第1回三重県アートジュエリー展
へのお誘いだ。
氏は多芸多才で、時には詩人、またある時は画家として、その博学才穎(はくがくさいえい)ぶりは、江戸時代の山東京伝もかくやと思わせる。本業は彫金師でもあるが、それにとどまらず、総合デザイナーもしくはコーディネーターといった存在だ。
「金」偏に「芳しい( かぐわしい)」と書いて「錺(かざり)」と読むけど、江戸以来の日本の伝統芸がこの志摩で息づいている。
真珠養殖発祥の地であるこの地方には、その加工を得意とし、アートの域にまで高める業師が多い。真珠本来の美とそれを引き出す匠の腕前を問うというのがこの催しである。
- 会期:平成21年12月5日(土)~13日(日)
- 時間:午前9時~午後7時
- 会場:伊勢志摩ロイヤルホテル2F
- 主催:三重県アートジュエリー協会
- 連絡先:090-3309-1302(上村)
おもに国産真珠を用いた作品展で、三重県に限らず広く県外の作家によるすべてがハンドメイドのオリジナル作品である。目の保養というには刺激がきついと思われるが高質の技を見てきたい。