六分の一、ってことは16.66666666%。つまり今年も六分の五を残すだけとなった。早いな、時間の経つのって、ふた月があっという間に過ぎた。うかうかしてると毎日が8月31日状態になってしまいそう。
卒業や就職のフレッシュ・シーズンに向けて教室でのもっぱらのテーマは、
「DTPは印刷屋さんを超えるか?」
である。
DTPとは、デスクトップパブリッシングのことで、「机の上の印刷」、つまりパソコンで作る印刷物のことだ。
年賀状の季節となると、しばしば
「印刷屋さん同情論」
が囁かれる。印刷屋さんに依頼していた人の多くがパソコンで自分で作るようになると、商売上確かに痛手だろう。ところが、
「印刷屋さん不要論」
にまで達しないところが面白い。住み分けがきちんと出来ている。
世の中の文書すべてをパソコンでまかなうのは考えものである。印刷職人の技は素晴らしい。「べた打ち」と呼ばれる文字間、微妙で繊細な行間隔など、見せる、読ませる工夫はきめ細かい。伝統芸である。また、デザイナーとしての役割も大きいものがある。美文書という言葉で括れない深さがある。目に甘い。心地よい。アピアランスの冴え。印刷屋さんならではの、そうプロダクト・インダストリーと呼ぶものだ。
じゃあ、DTPでは不可能か? これが、今の教室での課題である。印刷職人に近づくべく、パソコンを使って限りなく見映えのするオブジェクトを作ってもらおうと教材を準備した。当クラブ内クラブ活動としてまた新部が創設された。3月は、ウェルカム月間。一騎当千のOBの方々も、気軽に立ち寄って戴き、果敢に挑戦してもらいたい。合言葉は、「課題に挑戦」である。
KさんのノートPC、不具合のため再セットアップする羽目に。Cドライブのみのリカバリーなのでバックアップ・ツールでDドライブに送ろうとしたら、たちまち容量不足のメッセージが出てしまう。原因を調べたら、マイ・ミュージック(フォルダ)に無数のWAVファイルが…。ベストアルバム作りのためにリッピングしてあったものだ。
尾崎豊、浜崎あゆみ、サザン…、最近のヒット曲も含め数多の楽曲が一瞬にして消えた。ぼくのようなオヤジでもそそられる曲もあって、惜しい気がする。