hyperclub

パソコン教室アイラブハイパークラブです。
教室に流れるBGMなどを紹介します。

スターダスト

2005-12-30 23:59:00 | 音楽

 朝一番でガソリンを満タンにして活動開始。32.4Lも入った。さぞ駿には受けることだと思う。仔細は最後に。

 年も押し迫って、パソコンの自作に取り組む羽目になろうとは…。昨日(29日)のことである。昼過ぎ、ジャニ系駿が来てくれても、まだ届かない。指定は午前になっているはずなのに。年の瀬だから、物流もピークなのだろう。本来なら、ガゾリンがきわめて乏しく、スタンドまで走りたかったのであるが、代引きなので、留守にはしにくい。と、まあ、これが伏線である。

 ようやく到着したのが午後3時前だったろうか。駿とのコンビネーションは絶妙である。きちんとデジカメ持参である。要所、要所で撮影して記録に残し、途中でも確認できる態勢をとってくれる。

 先ずは購入商品の確認をする。Img_0334 これは真っ先にやっておくべきこと。組み立て最中で欠品に気づくようでは何にもならない。

 今回、ASUSのベアボーンを選択したことで、部品が少なく乱雑になることもなく、経費的にも節約が効いている。

 ベアボーンとは、PCケースとパソコンの母体となるマザーボードがあらかじめセットになっているものである。デザイン、付加価値機能など、製品の特徴が端的に出て、しかも、格安である。このASUS T2-PH1には電源、フロッピードライブ、CPUファン、様々なメモリカードを読み書きできる7 in Card Readerが既に取り付けられている。おまけにパソコンを起動しなくても音楽CDやFMラジオが聴ける便利な逸品である。

 組み立てる際の注意点としては、筐体が小さく、内部が狭いこと。Img_0345 乱暴に扱うと手にケガをするどころかパーツを壊してしまう可能性がある。二人が過去に経験したものとは勝手が違ってくる。慎重さが求められる。

 ケースからカバーを外し、続いて電源、フロントパネルを取っ払う。この辺りが面白い。製品として完成しているものを分解しなければ組み立てられないのだから。普通の自作なら何もないところに付け加えて行く。しかし、小さい分、バラシも難儀である。特に電源がいやらしい。

 さて、このベアボーンに、CPU、メモリ、ハードディスク、DVDドライブといったパーツを載せるとパソコンが出来上がる。

 本来ならぼくが組み、駿がカメラマン兼組み立て助手を担当するのだが、来客があったり、質問や問い合わせの電話が度々あったりして、気づけば何のことはない、駿が組み立て、撮影し、と独壇場である。もっとも、ぼく自身、CPUを触っただけで本望である。高校生にしては華奢で繊細な指が慎重かつ丹念に作業を進めていく。任せた方が安全かも。というのも、子どもの頃から車好きな父親といっしょに自動車を分解したり、加工したりと経験を積んでいる。ぼくなんぞより遥かにキャリアは勝っている。

 で、2時間ほどで組み立ては完成した。Img_0349 電源を入れる。BIOSの画面で、CDドライブを起動ドライブにしてWindowsXPのインストールが手順。ところが1分もしないうちに勝手に電源が落ちてしまう。駿と顔を見合わせる。作業に落ち度はないはずである。それで、もう一度、電源を入れてみる。結果は同じ。そこへmogeさんが慰問に来てくれたのであるが、思案に暮れる二人の剣呑な顔を見に来てくれたようなものである。気の毒に。さらに今年最後の授業が始まって、ぼく自身、半分心ここにあらず。2時間ばかりを、駿は、もう一度分解し、再組み立て(それでもダメ)、さらにはマニュアル(英語である)やパソコン雑誌の関連項目を漁り、ネットで検索をかけて過ごす。

 授業の後、腹が減ってるからやと変な理屈をつけて、階下の「とんちゃん」でみぞれとんかつ定食を食らう。二人の作戦会議で、

  • もう一度組み立て手順を頭の中で再現し、検証し合う
  • 以前組んだ純正のCPUファンだと熱伝導シートが付いてて難なく動いた
  • 今回は、ベアボーン附属のファンだからシリコンを塗らねばあかんのでは…
  • そう言えば、附属部品にシリコングリースがあったなあ

 お腹が満たされれば、原因らしきものが見えてくる。

 その時、松阪・津方面までパーツ探しに遠征していたIT先生が寄り道してくれた。それを機にもう一度分解し、始めからやり直すことにする。慎重に手に持ったCPUにグリースを塗る駿に使用済みのテレフォンカードを渡す。

分厚く塗っても逆効果であるぞ。薄く、薄く延ばしないな。

既に3度バラして組み立てた駿にはベテランの風格が漂うようである。IT先生も認めてくれるだろう。

 何度目の正直か、電源一発、起動はOK! さらに、今度は落ちる様子はない。成功である。何のためにパソコン雑誌を揃えているのだろう、ぼくは。こんなことの無いようにではなかったかと反省する。しかし、失敗は成功のマザーである。何より駿の成長ぶりが頼もしい。Windowsをインストールし、さらにドライバを組み込んでどうにかパソコンらしくなった。Celeron-D 341 2.93GHz とはいえ、Pentium4 2.8CG のマシンよりも体感速度では勝っている。 けがの功名というべきか、儲けもののような気がする。

 で、午前0時を過ぎ、駿を送ろうと車を走らせたのであるが、パールロード入り口を登ろうとしたところで、エンスト。いや、最悪。ガス欠に気がついた。

 駿の父上にまでご足労をおかけすることになって、無事救出された。寒い夜空を見上げながら、助けの車をひたすら待ち続けるジャニ系コンビ。パトカーが2回通り過ぎた。成功の余韻は何処へ。ぼくのドジは駿の心に深く刻まれるに違いない。BGMに、ほろ苦くジャズが流れる気がした。


気分を変えて、前向きに

2005-12-28 23:59:00 | 音楽

 mogeさんが逝ってしまったパソコンのお悔やみにと訪ねてくれた。わざわざお供えのイチゴを携えて…、この男のこういう洒落っ気がいい。今は亡きPCにとって苺は無関心だろうが、ユーザーの僕には嬉しいことだ。うちひしがれている折、現金だったらもっと元気にナレルカモ…。

暗いと不平をいうよりも、進んで灯りを点しましょう

 聖者の言葉である。子どもの頃から、寒いからと冬が大の苦手だった。それが、スキーを始めたとたん、冬を待ちこがれるどころか、雪が降れば、「もっと降れー、積もれー」と叫ぶ有様だ。心の持ちようでこうまで変わる。ならば、悲しみに暮れてばかりより、前向きに次の手立てを考えよう、と思い至った。痛い出費であるが、メールマシンは運営上ぜひとも必要である。

 そこで、例によってローコスト・ハイパフォーマンス(いわゆるチープ、ショボイ?)をテーマに、自作する決心をした。早速、日頃お世話になっているショップ、スパークス2000さんに相談した。

 このお店は、メモリ貧乏だった時代から、信頼できるメモリを安価で販売してくれるばかりか、相性問題にも親切に対応してくれるお店である。また、まったく偶然だったが、対応してくれた女性スタッフが地元、南勢町(現南伊勢町)のご出身だった。それ以来、機会がある度、皆さんにお勧めしているのであるが、まことに評判がよろしい。

 今回はべアボーンで組もうと思ったから、アドバイスをお願いした。当初、かろうじて生き残っているHDDを活かすべく、こなれた「Socket478」が適当と判断した。いつもながら迅速で、ご丁寧な返事をいただき、16,000円のASUSの「Terminator2-P スタンダード」を提案してもらった。のであるが、このチップセットでは余命幾ばくもなく、拡張性に乏しいことに気づいた。せめて2年は持たせたいと、結局、LGA775の「Terminator 2-PH1」に決めた。

 915G/DDR400/PCI-Ex16/S-ATA/7in1カードリーダー/Audio DJ機能というスペックは、今後の懐具合によって拡張の目も出て来そうだ。ささやかであるが、希望が持てる余地もある。こうして、CPUをセレロンをすれば、17インチ液晶ディスプレイを入れても、100K円でお釣りの来るシステムが組むことができた。

 幸い冬休み中でもあり、ジャニ系の駿も手伝ってくれると言う。曙光が見えて来たような気がする。

 とうとう自分自身の年賀状を仕上げることができた。達成感が何ともいえず快い。退屈な印刷の間、教室にあるブルーグラス・ミュージックを片っ端から聴き漁った。いつの間に溜めたものやらCDの数が増えている。ネット・オークションのおかげである。


クリスマスの夜

2005-12-25 23:06:50 | 音楽

 イヴだというのに 壊れたパソコンのお通夜である。また、思いがけず教室の模様替えともなった。まだ続いている。

 重い荷物を抱えて、何度も車との往復を繰り返し、強弱体質(?)のぼくは、ややヘバリ気味だった。荷物を持ったまま階段を降りるのは思いの外しんどいものである。いや、昇る方が疲れるぞ、とかの問題提議をしている訳ではない。メルヘンといおうか、ファンタジーがここから始まるのである。

 胸のポケットにはいつもだとショートホープとジッポーを入れるだけなのであるが、この夜はたまたま携帯電話も入っていた。作業の間中も当然そう。屈んだ拍子だとか、荷物を落とすまいと腕に力が入るときがあって、胸元でピーとか、ポーとか音がする。携帯のボタンに接触するのであろう。別に、気にも留めていなかった。後でクリアすればよいぐらいのつもりでいたから。くたばって面倒だった。

 で、帰宅途中に寄り道をしたのであるが、胸元の様子がおかしい。携帯辺りから声が聞こえるのだ。

もしもし…

女性の声だ。慌てて携帯を切った。

 時間は午前1時過ぎである。おっかなびっくり表示パネルを見直してみると発信履歴にY子さんの名前が残っているではないか。驚くしかない。

ウッヘーェッ

 我が娘と同世代の女性に、しかもこんな夜中、なんて事してしまったのやら。明日、謝らなくては、と気分が暗くなった。

 しかし、である。もともと携帯電話に明るい訳ではない。携帯メールなんぞ設定すらしていなし、着信・送信履歴からしか番号登録できないほどである。この時だって、履歴なんか表示させてなんかいない。それが、ポケットの中で、

  • ライターとシガレットと外圧による偶然の接触が
  • 持ち主の意志を離れ
  • 任意の数字の無作為の組み合わせによって
  • しかも、500人近くダイアル登録してある中の
  • 特定の女性を呼び出してしまった

 のである。まるで見えない糸で結ばれているようで

これって凄くないかい?

 中年のオヤジにはクリスマスのファンタジーとしか思えず、いささかときめかなくもないが、当のお相手にすれば…、

迷惑な奴ちゃ!!

 クリスマスの夜、教室の皆さんには「We Wish You a Merry Christmas」のメロディをBGMに、サンタさんが歩くメールをお届けしたかったが、メール・マシンの昇天で断念した。何とも悔しい特別な夜である。


I'm so lonesome I could cry

2005-12-23 23:56:27 | 音楽

 我が家の大掃除にも手を着けていない。にもかかわらず本棚のパソコン雑誌を荷造り紐で縛り始めた。およそ一間幅の1段分がスッポリ空白である。DOS/Vマガジン、DOS/Vパワーレポートなど自作系の雑誌、1999年1月15日号からまるっと4年分ほどであろうか。その数を数えたくもないぐらいに、知らず知らず感傷の思いにとらわれている。

 前世紀も終わろうとする頃、自分自身のなかにある漠とした節目のようなものを感じていた。通過儀式といえば大げさだろうか。仕事の重みを自覚し、がっぷりとパソコンと真向かうとするぼくをしっかり支えてくれた。その一冊、一冊に思い入れがあり、ひとからげに括ると切ないものがある。黙々と作業に取り組みながら、涙ぐんでいる。

何を大げさな!!

 そんなことじゃない。そもそも大掃除をしようと片づけ始めた訳ではないのである。これらの雑誌から得た知識や情報を基に一台のパソコンを組んだのだが、今日、そのパソコンが逝った。胸の中に零れそうなほどハンク・ウィリアムスのメロディが沁みている。

I'm so lonesome I could cry

泣きたいほどの淋しさだ。

 今日、拙ブログにたどり着けなかった方にお詫びを。OCNのメンテナンスが長引いた模様である。ブログも、ぼくも生きている。


今宵はアリソン・ブラウンとともに

2005-12-20 23:35:49 | 音楽

 高校生、駿(ジャニーズ系)のパソコンも、

「電源入れるとモニタが真っ暗」

という状態であると連絡があった。二人とも同じ時期に自作に挑戦した。今、彼が走らせているマシンは教室のメインマシンとマザーボードが同じである。ただ、同じ症状に陥ったぼくのPCは、搭載する電源ユニットが同じというだけで、かなりというか、遥か彼方の旧世代に属する。だから、ぼくの、そもそものトラブルの原因となった電源を疑ったのであるが…。

 トラブルの原因はいろいろである。メモリを疑ってみるのも肝心だ。振動による配線や接続の緩みも考えられる。また、急に寒くなったのからそのせいかも知れないし、季節柄、静電気が原因かも知れない。つまり、「何でもあり」なのである。

 彼が組み立てたのは、中学2年生の3学期だった。今、高1である。ほぼ2年近く経っている。そこで、復習をかねて、マザーボードからすべての配線を外し、はじめから確認しつつ再度組み立てるよう指示したかったのであるが、まだ冬休みにはなっていないことに気づいた。モニタに信号を送っていないのだから、応急処置として、グラフィックボードをいったん外して、挿し直すようアドバイスした。経年の振動による接触不良かも知れない。もしこれで駄目なら、高校生には痛い出費が待っている。

 待つことしばし。電話が入った。

グラフィックボードの接触が原因でした

 何より喜ばしいことである。お小遣いが減らずに済んだから。なんせ、彼はMacintoshのiBookを買おうと企てている。マック教(狂?)のS氏に報告である。投資上手なやんちゃ姫様に続く二人目の感染者ですぞぉ。

 久々に、Woodsongsを訪れたところ、Hanna-McEuen and John McEuen(373)とAlison Brown Quartet with special guest Joe Craven and Beth Nielsen Chapman(375)を見つけた。さっそく、「VIDEO」を右クリックしてメニューから「対象をファイルに保存」した。John McEuenとはもちろんNitty Gritty Dirt Bandのジョン・マッキーンのことで絶妙のギター・プレーを披露している。Alison Brown はハーバード出身の才媛であり、テクニック抜群の女性バンジョー・ピッカー。何か得した気分で一日が終わりそうである。


牡蠣を啜る 

2005-12-16 23:59:00 | 音楽
 今の時期、志摩の味覚といえば牡蠣である(安乗フグも忘れてはいけないが)。で、この牡蠣であるが、「カキを食す」では感じが出ない。もとより牡蠣は生に限る。そして、啜りつつ、貪り食らうのが正しい食べ方ではあるまいか。そう信じている。しかし、上品なイメージはない。鮨屋のWebページで表現するのは憚られてならない、気もする。これは地元の人間にしか分からない表現なのだろうか。

 久しぶりにおとやに顔を出し、プリンタのご機嫌を伺っていた。客の切れ目、暖簾を下ろそうかという頃である。

まあ、座らんせ

 とカウンタに誘われ、熱いお茶をいただきながら大将と牡蠣談義である。すかさず牡蠣のニギリを出してくれた。生ではない。軽く酒蒸しにした牡蠣に味噌が乗せてある。一口頬張った途端、じわーっと口中に滋味が広がる。未知の味覚である。牡蠣はたいした奴である。生でよし、焼いても、揚げても、蒸しても…美味い。それぞれの味わいがあり、それぞれに味の彩りがある。前言撤回だ。

うちの娘なんか帰って来るたんび、勝手に貝から剥いて啜っとるよ

 思わず空飛ぶやんちゃ姫がひたすら貪り啜る姿が浮かぶ。ブログを読んでいて思うが、ほんとうに美味いもの食いである。レディだから美食家と言い直そう。この環境では当然であろう。次に出た、真珠貝の貝柱のニギリも絶品で、これは他所では食えない味だ。やわらかく、それでいてこりっとした食感が舌にさわやかで、後を引く。やんちゃ姫たちはこんな美味を味わって育って来たのだから、うらやましい話である。

 ところで、ぼくの異名はアゲ○○である。店仕舞いしようかという頃になって、NT氏のお成りである。先日の忘年会では乾杯の発声をお願いした。それも事前の打ち合わせなしに、突然の指名である。その詫びとお礼を言う。

来年が皆様にとってよいお年となりますよう

動ぜず、適切に言い尽くしてくれた氏の存在はありがたい。万事適当に、というぼくのウェイに怯むことなく支えていただいている。さあ、それからが店の常連諸氏のお成りである。今夜は金曜とあって、忘年会の流れらしい。中坊の頃からお世話になっているM先輩に久しぶりにお会いして…、久闊(きゅうかつ)を叙すどころか、昔話に花が咲いた。NT氏、M氏からあれやこれやご馳走になって、「タダメシ食い」健在である。遠慮なく鵜方弁が乱れ飛ぶ店の雰囲気が快い。たまには外に出るものである。

 教室ではエンヤが流れている。日の終わり、静かに一日を振り返る。未達の案件が三つ。ため息が出そうだ。


そもそも…

2005-12-15 23:31:43 | 音楽
 「そもそも…」。こんな書き出しで始まるとロクでもないことに決まっている。

 実はその通りで、「msimnが原因で…」のメッセージが表示され、アウトルック・エキスプレスが突然終了してしまった。ここで、素直に再起動をかければよかったものを、システムトレイにWindowsの更新アイコンを見つけてしまった。ここんとこインターネット・セキュリティ2005のおかげでメールマシンの動作はかなり重く、つい意識の方が先走ってしまう。

どうせ再起動を促がされるのなら、更新を先にやっておこう

 そもそもこれが発端である。で、更新を終え、再起動をかけたら、メールどころかインターネットに接続できなくなってしまった。何度か再起動をかけてみるのだが、症状は変わらない。この時刻が午後11時。早く返って眠りたいのだけど、このまま放置しておいてロクスッポ眠れる訳がない。で、不安定になったマシンに、システムに密接な「Windowsの更新」をかけた馬鹿が必死で考えた。そして、観察した。

システムトレイに常駐するインターネット・セキュリティのアイコンが見当たらない

 すぐさまNISを立ち上げると、見事にエラーが並んでいる。対処法は…? 

ノートンをアンインストールして、再度インストールしてください

 アチャ、チャ! さっそく「アプリケーションの追加と削除」で(Windows MEである)アンインストールして、インストールし直す。で、前回の教訓から"ひたすら待つ"モードで作業を進める。正直、徹夜も覚悟した。ようやく完了したのが、午前2時。

もしかして、メーラーのレスポンスが早くなったかも…

 淡い期待はシャボン玉並みにはかなく消えた。やはり重い。遅い。

家を追い出されそう…

 音楽どころではない余裕のなさ、不毛に過ぎる時間である。外に出ると師走の寒風が身に沁みた。


エリック・クラプトン「アンプラグド」

2005-12-13 23:36:56 | 音楽
 ほんの5分で済んでいた作業が30分もかかる。これではタマラナイ。ME搭載マシンに組み込んだインターネット・セキュリティ2005の食べ合わせは、スピード劣化という症状を起こし、最悪である。挙句に腰痛に悩まされる羽目に到った。

 日に何十通と届くメールは、それぞれ、フォルダに仕分けるようにしている。後々、参照したいことがよくある。メール・マガジンなどは、旬の時事百科にも、パソコン事典にもなる。森羅万象まとめて無造作に放り込めばデータベースになる。ジャンル別に整理してあるから、「検索」の使いようで、わざわざyahoo!やGoogleに頼ることなく済む場合も多い。したがって、メールをセッセとフォルダに移動させるのが習慣となっている。

 で、いつもなら椅子に座らず屈んだままチョイチョイとやっつける。時間があるなら椅子に浅くかけ、これまた簡単は終了する。ところが、動き重くなったものだから、待たされる。屈むという不自然な状態が長く続くし、腰掛けているときなどでも、遅いものだからつい前かがみの姿勢になってしまう。スムーズでありさえすれば負担はかからない。それがジトーっとした動きだから、気がつくと変に力んでいる自分がいる。この不自然な力みと前傾から腰が痛み出した。

 ぼくの教室をうろつく様を見て、笑い出す人が出た。

本人にとってはいささか深刻な事態なのですが…。

 そこで極力椅子に深くかけ、姿勢を正して、そう気分は"Shall we dance?"の世界なのである。ステップを踏む訳ではない、椅子上のことである。

 教室の仲間に、トマトヘヴンさんがいる。心優しい女性の整体師さんだ。肩こりや頭痛、鞭打ちとか腱鞘炎で痛みに悩まされる生徒さんに紹介してあげるだが、その都度、懇切丁寧、適切な施術がなされるせいか、皆さんには好評である。つい顔が思い浮かんだのであるが、真っ先に笑い飛ばされそうで、しばし様子を見ることにした。なお、教室関係者専用の優待券を頂戴しているので、痛みを抱えている人は申し出ていただきたい。

 小学校の教諭であるI氏がエリック・クラプトンの「Unplugged」を持って来てくれた。知る人ぞ知る名盤であるが、観るのは初めてである。電気を通さない生の音(アンプラグド)、そしてLIVEであること、それでいて力強い響き。ギターが上手とかを通り越して、どれをとってもクラプトンならではの世界がある。倅のレパートリー、「Tears in Heaven」も収録されている。I氏がギターのコレクターであることを知る人は少ないであろう。是が非でも演奏していていただく場を設けねばと思いつつ、いつしかぼくの痛みも和らいでいる。


Dance Little Jean…Nitty Gritty Dirt Band

2005-12-11 23:59:00 | 音楽
 知己とは「ちき」と読み、「自分のことをよく理解してくれている人。親友」という意味である。古代中国の「刺客列伝」が原典である。「この世に二人とない知己を得る」とか、「十年の知己のごとくうちとける」といった具合に使われる。類義語として、「知り合い、友だち」があげられるが、それらよりさらに体温の高い交わりをさす。したがって類義の言葉としてもっとも適切なのは知音(ちいん)であろうか。これも、由来は中国で、春秋時代、琴の名人伯牙は親友鍾子期が亡くなると、自分の琴の音を理解する者はもはやいないと愛用していた琴の糸を切って再び弾じなかったという故事から来ている。

 のっけから講釈をたれてしまったが、国語の時間ではない。年の瀬となると、ついあれやこれやと様々なシーンが頭を過ぎるのである。今年の回想モードに突入している。もとより現実の生活は依然と進行し、足元はいつもざわついている。ありがたいことに2005年も邂逅に恵まれ、さらに新たな知遇を得るばかりか、懇親の度合いを高めさせてもらっている。

 パソコンという道具が誼(よしみ)を結ばせてくれる訳だが、ただPCに不慣れであるというだけの、一角(ひとかど)の、精彩な、異才な…という形容詞がつく皆さんと、わずかばかりパソコンに長じているだけの世間無知な自分とが友誼を結ぶことのできる幸せ、これを奇跡と言わず何と表現できようか。で、ぼく一人がこの果報に与(あずかって)ってばかりではもったいないと、年に何度か、集いを持っている。いつも突発的で、自然発生的に起きる宴だが、気のいい皆さんのお人柄もあって、楽しく、意義深い時間を分かち合うことができる。で、今年も今日がその日であった。探究心旺盛な女性陣のリクエストに応え、鳥羽のホテルマリテーム海幸園・樹風花に遠征し、歓談のひとときを過ごした。季節の牡蠣料理をメインにした豪勢な食事に舌鼓を打ち、ルーマニアダンスを鑑賞し、ゴージャスなお風呂で気分を新たにした。文字通り年を忘れるひと時ではあったが、英俊と才媛同士の融合に止まらず金襴の交わりの契機となれば幸いである。例によって記念写真を撮り忘れるというお間抜け加減だが、皆さんがお風呂を楽しんでいる間に撮影したのが残った。bounenkai

 教室に戻ってから、mogeさんとI先生とで、Best of Nitty Gritty Dirt Band のDVDを鑑賞しながら、しばし余韻を楽しんだ。明日から新たな週の始まりである。


逆立ちしたって

2005-12-08 23:35:53 | 音楽
 ここんとこブルーであると昨日書いた矢先なのに…。朝、電源を入れても、うんともすんとも反応がない。いよいよアウトかと青ざめた。何度トライしてもピーポッという音がしない。大切なメール・マシンである。よもやメイン・スイッチが落ちているのかと訝ったが、このスイッチは自分で切らない限りオフにはならないし、第一、切った覚えもない。そんな訳で朝の授業の間、心ここにあらずの状態だった。
いよいよダメかしらん

 買い換えればいい、というものではない。心情的なものがある。愛着は一入(ひとしお)である。昼休みを待って、コンセントを差し替え、再度電源を入れてみた。何と無事に立ち上がった。どうやらパソコンを前にして悪態はつかない方が良いようである。機械だってそば耳を立てているようだ。

 NGの日というのがあるのかも知れない。午後になって、緊急のSOSが入った。電話の向こうだから状況が今一つかめないのであるが、画面が180度回転してしまったというのである。

フロッピーディスクの複数のファイルを選択しようとして、CTRLとshiftとなんかのキーを触ったら突然…?!

 スタートボタンのあるタスクバーを上にしてしまったというのではない。文字までがひっくり返っている。マウスを動かそうとしても逆の方向に行ってしまって、終了さえ難しいという。言葉で聞いていてなかなかその映像が浮かばないので困ったが、

逆立ちしなければ扱えない…

のだとか。だったら、逆立ちすればぁ、では答えにならない。とにかく写真を見ていただこう。sakasama

Windowsキーをタッチして、「U」を押して、さらに「U」を押す

 マウスを使わない、「Windowsの終了」オプションである。そして、教室まで持って来てもらった。

 教室には自作したマシンがある。NVIDIAのグラフィック・カードを積んでいて、分不相応な代物だ。もちろんモニタ・プレゼントで当たったから持てたのである。その詳細設定に「パン コントロール」という項目があり、「縦(横90度)」とか、「反転して横180度」があったなぁと思い出した。で、到着後、さっそく画面のプロパティをいじくると、ちゃんとあった。ホットキーの項目があって、既定値で「ホットキーを実行する」にチェックが入っている。しかも、「CTRL」+「ALT」+「下」で「180度回転する」である。hotkey

 原因が分かったので、「CTRL」+「ALT」+「上」で元に戻す。これで一件落着。しかし、本人はかなり動揺した模様だ。

パソコンって怖いものですね

 ん~? 何と答えてよいものやら。

 日の終わりに、クラプトンの「Tears in heaven」を聴く。倅はギターの腕をあげただろうか。マンドリンを触っていると、フォーク・ギターでさえ太く思えて、指が届かない。ワシだって大向こうを唸らせたいのであるが…。