hyperclub

パソコン教室アイラブハイパークラブです。
教室に流れるBGMなどを紹介します。

I Know Who Holds Tomorrow…The Cox Family

2006-10-29 19:16:48 | 音楽

今さら禁煙なんてすると体を壊しますよ。
血圧が下がるのは間違いありませんがね。
食後の一服や、仕事を終えた後、そして目覚めの一服のうまさは筆舌に尽くしがたいですね。
ゆっくりと胸の奥まで吸い込んで無心に紫煙をくゆらす喜びを我慢するなんて…

 畏友、K氏からメールをもらった。彼もヘヴィスモーカーである。塩ビ管で大迫力のスピーカーを自作されるなど音響についても造詣が深い。サイコロ型のスピーカー作りに成功したばかりと言う。さぞ煙草もうまいことだろう。

 身体の健康よりも心の健康かぁ…。皆うまいこと言うよね。でも、ぼくの反骨精神を心得ていて、上手に誘導してくれている。長年のつきあいだから、汲み取れるニュアンス。それにしてもダラダラでズルズルな一日で辛うじて平衡を保っている。いや、保っているようにみえる…が正しいか。1分、1分が重い。しかし、見方を変えれば、この時を積み重ねていけば新記録への道となる。

 イメージする。意味があることなのかどうかは分からない。思い切り背伸びして雨垂れを受け止めるように大きな口を開けて空を見上げる。そして息を吸う。口からお腹、そしてケツの穴へと真っ直ぐに伸びた空気の通り道。紫煙で燻されていない綺麗な空気が通って行く。ゴメン、チト変だ。吸った空気は、再び口から吐き出されるんだった。この辺りが禁断症状? 可笑しさ加減だ。

I Know Who Holds Tomorrow I Know Who Holds Tomorrow
価格:(税込)
発売日:1994-02-04

 過激な音楽よりも、静かで安らげるサウンドを求めてる。今日はチャペルで流れ、皆で歌う音楽である。癒される。


吸わないだけ…

2006-10-28 23:16:20 | 音楽

 週末の午後10時を過ぎて、もうかれこれ22時間煙草を吸っていない。良好な健康状態でこんなの初めてじゃないかな。だから、このまま吸わずに居られたらと思う。タイトでハードな禁煙宣言こそ逆に挫折し易かった過去の経験から、緩めの抑制を自分に強いている。1時間経過、2時間経過、1日経過、1月経過…、といった感じでさり気なく延長して行けたらよいのだが。

 全国禁煙クリニックといった、禁煙指導医による禁煙サポートも薦められたが、ぼくは自然に行くことにした。手本はお隣のシェフである。値上げ以来、彼は煙草を一本も口にしていない。

「一週間ぐらいはエライっすよぉ!」

覚悟の上で、ガムやキャンディ、美女の唇など、役立つものなら何でも受け入れるつもりでいる。

 それにしても、身体の中に害となる物質を取り入れないってことは気分的に楽。皆さんにとっては当たり前だろうが、吸う空気が清廉な気がしてならない。もちろんポジティブ・シンキングである。メリットを過剰に、しかも大げさに自分に囁くと段々とその気になって来るから不思議である。単純だ。

 困ることもある。文字通り、一服がない。仕事にしろ、休憩にしろ、区切りがないからダラダラだ。

「もう終わり?」

と、自分に確かめる。そして、決然と、

「そう終わり!」

と言い聞かす。

 一日が過ぎていく。来月のをチラッと捲ってみたが、カレンダーが残り少ない。少なくて一枚、多くたって二枚だ。そろそろ年賀状モードである。

Cold MountainCold Mountain
価格:(税込)
発売日:2003-12-16

 今夜の音楽は、借りてきたCDである。ブルーグラスやマウンテン・ミュージックは故郷に帰ったような安心をもたらす。


Hey There

2006-10-27 22:50:53 | インポート

 魔法のともだちさんは、今、大忙し。仕事がずい分詰まって来ている。ぼくにできる多少の手助けでは睡眠時間の確保も覚束ない。でも、明るい。

愚痴も云わずに…

そんな歌を思い出した。タイトでハードな状況も陽だまりに変えてしまう不思議な能力を持っている。

お金ってこんな人のところへ傾いて行くンよな。

おかげでぼくまでご機嫌にしてもらって。女神って居る。

 かたや、お隣のヴェル・ヴァーグ・ヴィアンフェシェフ、青い顔して教室に駈け込んできた。

「モデムが故障です!」

愛用のノートパソコンを持って来てもらって、メールチェックとブログのコメントの確認をする。居合わせた女神様のご利益もあり、瞬く間に顔もほころぶ。魔法の癒しだな。

 Yahoo!BBに電話したら、交換機種は明後日、日曜にならないと届かないとか。そんな訳で、ブログの更新とコメントへの返事はそれまでお預けになる。お気の毒だが、ネットが使えない分、ブログネタのための調理に専念されるはず。復活を乞うご期待!

 今夜のBGMは、「Hey There」、1954年にローズマリー・クルーニーがヒットさせた。俳優であり、映画監督もしたジョージ・クルーニーの実の叔母様である。この曲、もともとはミュージカル「パジャマゲーム」からのヒットナンバー。サミー・デイビスJrが歌ったことでも知られているが、この年(54年)彼、自動車事故で左目を失うと、さる年表に記載されていた。そんな歴史はさておいて、言葉が美しい歌であり、優しさに包まれるかのようだ。もちろんアン・マレーの「croonin'」の13曲目だ。


Wordから電子メールメッセージを送信するために

2006-10-26 21:56:43 | 音楽

 MicrosoftのWord検定(MOS)を受けるべく熱心に学習してるK嬢、ワード文書を電子メールで送ろうとしたら、Microsoft OUTLOOK 2003の設定ウィザードになってしまって困っている。

 はてさて困った。ずい分以前、ふだん使っているOUTLOOK EXPRESSに切り替えたことがありその時はうまく行ったのだが、すっかり忘れている。いろいろぐぐって、「[OFF2003] Word や Excel から電子メール メッセージを作成 送信するために」を探し出して、ようやく解決。

 WORDの設定からでもなく、メーラーのオプションでもない。ブラウザーであるインターネット・エクスプローラの「ツール」メニュー→インターネット・オプションで、電子メールプログラムをOUTLOOK EXPRESSに変えなきゃならんなんて、常識を外しているように思えてならない。パソコンのソフトって時々振り回してくれる。それがパソコンの世界?

Croonin'Croonin'
価格:(税込)
発売日:1993-11-02

 2曲目の"The Wayward Wind"。邦題を「風来坊の歌」。50年前、ゴーギー・グランドが、5週連続全米TOPに輝いたヒット曲(1956年)である。ビートルズ以前、どころかプレスリーやビーチボーイズさえ出現していない時代、アメリカの古き佳き時代のサウンドはこうやったんやなぁ。流行った頃、ぼくは幼年期で、リアルタイムで聴いた記憶はない。でもノスタルジーにひたるばかりか、聴きながら育った気にさせる名曲である。

風のように、放浪癖のある男に恋された女の哀しみが歌われている。


キズミ・ルーペ

2006-10-24 23:47:37 | 音楽

Kizumi01  知命を過ぎても眼鏡の世話にならないのは不思議であり、亡き父母に感謝していることの一つである。身体も自分の懐に合わせ出費を抑えるべく精いっぱい努力してるのだろう。それでも、最近、メモリやLANカードの小さな箱に記載された細かい文字が読みにくい。

 何でも形から入る…とよく言われるが、キズミ・ルーペなどその典型だろう。よく時計屋さんが目に付けている黒いレンズのことだ。パソコンのケースを外してマザーボードを点検するときなど実に重宝する。故障したノートを分解しておいて、おもむろにこのキズミを眼窩に当てると、駆け込みで持ち込んだ当人もびっくりする。

「そんな大げさなぁ!」

Kizumi02  そして、笑い出す。

「別に時計屋さんでもあるまいに…」

 型から入っても、すぐその気になるのがぼくの長所だ。両手がまるっきり自由になるので、精密な作業もずい分楽になる。これでメモリの微小なショート痕を見つけ出したことがあるから馬鹿にはできない。決してウケ狙いだけの道具ではない。

 オークションを始めた頃、どんな商品が出品されてるのだろうと巡回してる時に出くわした。

オークション>アクセサリー、時計>時計用工具>ルーペ

で「キズミ」を探せば、それほど高額なものではないことがよく分かる。自分の馬鹿さは見つけられないが、心の傷は見えそうだ。今夜は、ショボさ自慢で終わる。

Croonin'Croonin'
価格:(税込)
発売日:1993-11-02

 以前、NHKの海外ドラマ、「アリー my LOVE」がお気に入りだった。音楽の趣味がよく、懐かしいスタンダードの名曲が必ず挿入されていた。中でも、7曲目の「You belong to me」は頻度が高く印象的なシーンに用いられていたように思う。カントリー系の曲で、「テネシー・ワルツ」の作曲にも参加しているピー・ウィー・キングがこれまた合作している。秋の夜長にしみじみ聴き入りたい。


アルゲニーの月

2006-10-22 23:59:00 | 音楽

 どうにも丁寧さに欠ける。

 常日頃、子どもたちから、

「もっと丁寧に生きたいなぁ」

と、諭されることが多くなった、かな。

 自分が使ったティーポットを使用後に洗うのは我ながら大したものだが、それだけで、流し台あたりに水滴が飛び散り、床なんぞビショビショになってしまう。蛇口の水量を加減すれば済むだけなのに、洗うことに熱中して気がまわらない。

 毎朝、

「行ってきまあす」

と、元気よく家を出るのはめでたい限りだが、締めたつもりの玄関、ほんのわずか隙間が開くらしい。後ろ手で扉をしかと確かめているにもかかわらず、こうだ。詰めが甘いのか、必ず家の誰かのフォローが必要だ。

「建てつけが悪くて不平を言う人は多いが、
良すぎるのもどうもなぁ…」

こうぼやくと、

「素直にごめんなさいは?」

と、突っ込まれる。

「娘よ、あんたは司祭様かい?」

ろうかげんしょう?!

 今朝、新聞を読んでいてギクーっとした。正確には昨日付けの毎日新聞なのだが、企画特集に「日本を考える3択」というのがあって、例えばこんなの。

ボクシング亀田家の話し方は?

  • あまりにひどい…74%
  • ひどいが許せる…22%
  • いまどき普通でしょ…4%

 ぼくが冷や汗をかいたのは、

食事のマナーで最悪は?

  • 音をたてて食べる…37%
  • テーブルに肘をつく…21%
  • 口に物を入れたまま離す…42%

 先日、淑女ばかりと食卓を囲む機会があったばかりだ。その時の自分の行動を思い出す。ところが記憶が曖昧なのだ。ということは、やってしまったかも知れない…。

 こと女性の前では、嗜み(=たしなみ…平常の心がけ。つつしみ。節制。)の塊のような紳士だった。過去形だ。あの時、優雅な作法で食事を召し上がる淑女たちばかりのなかで、よもや自分が無作法な真似をするはずがない、…のはずであるが、多分そうじゃないかな、だが、しなかったとは断言できないかな…、この煩悶は身体に悪そう。

 親しき仲にも礼儀あり。余計に配慮が求められる場で、緊張感を保てない。そもそも自分の作法がおぼろげ…というのが、その証左か。嫌だな、こんな風に年齢を重ねていくのは。丁寧に、ていねいに。

Croonin' Croonin'
価格:(税込)
発売日:1993-11-02

 6曲目、「アルゲニー・ムーン」。1956年、パティ・ページでヒットした。

月光の魔力よ、彼の上に輝いてください


海老の殻は安易に捨てないで

2006-10-21 14:45:11 | 食・レシピ

 kiyoさんがお隣のシェフに質問してたの。

「え~っ、海老の殻って捨てないんですかぁ?」

そしたら、シェフがほんの一瞬ニタ~っと笑った気がしたの。きっとブログのネタが浮かんだんだよ。

「じゃ、今日のブログでお答えします!」

彼女、いっぱいに脹らんだ謎がお預け。たくまずしてシェフの放置プレイ。

 で、授業の終わり際、シェフのブログを覗いたら、もうアップされてたの。

「さすがシェフ、素早いね」

って感心してたら、

「その1ってことで、これからってトコで終わってます。あーん、続き読みたいデス」

シェフの焦らしは冴えを増してる。新たな芸風?

 その間、彼は海老を剥いて写真にとって、殻と身を選り分けては撮影して、オニオンとマッシュルームをバターで炒め写真にとって、さらに、身と殻を炒めて…と一人プレイ。調理しながら撮影もと大忙しだったんだろうな。

 やがて、ブログのネタとしての一品が出来上がり、さらにシェフの賄い料理としてグラタンがドリアに変身したん。

本日、僕の晩ご飯は「海老グラタン」なのですが、もし良かったら一緒につくります。

 いつもの甘いお誘い、

「誰がお断りできましょうぞ!」

Doria  夜も更けてドリアを届けてもらったの。いただく前に、

「これってkiyoさんの手柄で、本来なら彼女が食すべきだよな」

加えて、魔法のともだちさんの強い言葉を思い出しもしたん。

「(このようなsceneがあれば)ぜひ声をかけてください、何をおいても駈けつけますから…」

 でも、時間が…なぁ。遅いよねぇ。

「妙齢のレディと人妻をこんな時間に、いくらなんでも、呼びつけられんわなぁ…」

海老そのものの香りが立ち、味にも深みが増して、またサフラン・ライスとのからみが絶妙で美味しかったぁ、と事後報告なの。


Ho!サマー

2006-10-20 23:36:52 | 音楽

あれから、紅茶に目覚めマルコポーロとエロスを購入しました。
コーヒー派が紅茶派に変わりました。
(中略)皆様にお礼をお伝えください。

 と、FAさんからのメールがあった。Marcopolo01 外でもない、マリアージュ・フレールのフレーバー・ティーのことである。それにしても、フットワークの何と軽いこと。小さな体験に大きく揺れ、その感動を素直に我が物にすべく、行動される…。

「風林火山やなぁ」。

 一方、高校生の駿がいよいよブログを始めた模様である。寄り道の理由が、それ。

 もともと機械いじりが好きで、エンジニア志向である。パソコンを分解修理したり、自作パソコンに挑戦したりと、ハードウェアを中心に指導してきた。自分の中でのバランスを求め、ソフトウェアに比重を移そうとする覇気と気概を買う。ぼくのを読んでくれて、

「あんなのでも良いんや」

と気を楽にしてくれたのなら、ぼくも慰めになる。心優しい少年で、周りへの気配り、物への労わりは、ぼくだって見習いたい。ブログを書くことは恥をかくことを意味しないよ。コメントでアドバイスや励ましをもらって、自分の成長に役立てて欲しい。そして、何より続けることだ。"SEE"から"LOOK"に、やがて"WATCH"へと、森羅万象に果敢に接して欲しい。言い忘れたが、彼は、ジャニ系だ。

 教室に、タッキー&翼の「Ho!サマー」 が流れる。違和感はない。強調しておきたい。

Marcopolo02


お・そ・と…

2006-10-17 18:29:29 | 音楽

 落語が好きだ。秋の夜長とくれば、中学生の頃から、テレビよりもラジオの寄席番組を楽しみにしていた。今でも、落語のCDやDVDは離せない。持ってないが、もし、iPodを買うとしたら、真っ先に取り込むのは落語しかない。

 キャンパスを歩いていると、芝生の上に座布団を敷き、壁に向かって「延陽伯」を演じる落研の先輩がいた。桂文枝師匠そっくりのと声音とその間にたまげた。とても学生とは思えぬ渋い胴間声で、決して下品に流れずに庭全体に鳴り響いていた。ぼくが演者としての落語を諦めた瞬間である。こう言って自分を慰めた。

「落語家としてはぼくの声は綺麗過ぎる…」

もし、

「お前は面白い奴や」

と言ってくださるなら、ぼくの笑いのベースは落語にある。家族から、

「まったぁダジャレェっ! ハイ、ハイ」

と、鬱陶しがられるのも、笑いのツボのソースが落語にあるからだ。

 さて、映画館で何としても観たいと目論んでいて、とうとう観れなかった一本がある。それが明日発売される。DVDで鑑賞することになるが、出演者の顔ぶれを見れば購読しておいても損はない。お得ではなかろうか。

 臨終に接し、

「師匠、何か心残りはありませんか?
最期に、これはやっておきたかったということはありませんか?」

と問われたら、ぼくなら何と答えるだろう。やはり、おそ○しかない。

寝ずの番 特別番寝ずの番 特別番
価格:¥ 4,935(税込)
発売日:2006-10-18


計画性と持続性

2006-10-15 18:24:23 | 音楽

 料理においてはネタの鮮度がモノをいう。新鮮な素材に神経を尖らすのは和食も洋食も同じだが、その日の食材をその日に使う和食とは異なり、フレンチとなると、さらにソース作りやデザート作りなど、仕込みに時間ばかりか手間も暇もかけねばならないことが多い。たとえ肉や魚がぎっしり揃っていても、ソースが切れた途端に即店終いである。しかも、

「明日、またねぇ」

という訳にはいかない。仕込みには何日もかかるものもあるのだから。今日の仕込みは、明日、明後日、明々後日…のためのもの。シェフの頭ん中は、緻密な計画性と根気のよい持続性と責任感に支配されている。毎日、教室の窓を通し、馨しい匂いが漂ってくるのはそういう訳だし、その瞬間にも、完璧を求めるシェフの鋭いまなざしと細心の気配りが鍋に注がれている。

Failer  およそ"ええ加減"という言葉なぞ無縁で、常に自分のコード(基準)に厳しいのが、ヴェル・ヴァーグ・ヴィアンフェのシェフである。見かけや喋りはソフトでも、仕事に一切手は抜かない。頑固で、一途な部分は誰にも見せないが、そうではなかろうかとぼくは睨んでいる。

 そんなシェフが、シェフでも…、失敗することがあるということを知った。成功の母であるのだから、ミスは誰にでもあるし、プロにもある。しかし、普通は隠すところをブログに残したのが彼らしい。芸風がこちらに向いてきたのか。

 ブログを読むや、激励に行ったつもりのぼく。冷やかしに来たと思う(ふつう)シェフ。歓びも哀しみも分け与えよう。で、二人で処理させていただいた。

「これって失敗作?! 一昔前、ぼくらはお金を払って食べていたぞ、こんなのぉ」

というレベルなのだが、思いの外、シェフのコードは手厳しいようだ。

 ここまで読んで、そのシェフと対極にいる男のことを頭に思い浮かべたことと思う。

「言わなくても良いです」

 さらに、その男(ぼくだ)が歩いて通勤の際、目撃したことがある。途中に畏友、Y氏宅があり、敷地内は自然がいっぱいなのだ。そこの夫人が道にまで出っ張って、何かしている。訝(いぶか)るぼくに、篭いっぱいの葉っぱを見せてくれた。見れば、ひいらぎ、きんもくせい、いまめの葉っぱがぎっしり詰まっている。何でも「葉っぱのしおり」を作るのだとか。

Hiiragi 申し遅れたが、夫人は学校の保健室の先生である。やんわり優しくて、学校でのオアシスの役割を果たされておられる。彼女の仕事ぶりは外部に居てもよく見える。ふだんから心くばりの丁寧な人で、生徒たちへの配慮も創意工夫に充ちていて、"みおつくし"という言葉がよく似合う。

 さて、ここで聞いたしおりの作り方である。

  1. 葉を水酸化ナトリウム水溶液の中に入れて煮沸する。
  2. 葉を良く水洗いして、歯ブラシを葉に垂直に立てて軽くたたいて葉肉をとる。
  3. 乾燥させる。
  4. 適切なサイズの紙におきラミネート加工する。
  5. 紐をつける。

 例によって、ざっくりと聞いている(;´゜Д゜) 。が、懐かしい気分になる。水酸化ナトリウム水溶液って苛性ソーダの水溶液だし、葉脈の強い葉っぱって他になかったっけ。そうそう、高校時代、蜜柑の葉っぱのしおりをもらったっけ。

 彼女の工夫のポイントは、

  • 葉っぱをチソを使って梅干色に、コーヒーで珈琲色に染めたい
  • しおりの紐はお菓子など家庭に転がっているものを利用したい

 何時やるのか尋ねたら、11月半ばの文化祭でだと言う。まだ一月以上先なのに、もう準備である。彼女の計画性とモチベーションの持続性に驚くしかない。ぼくの周りは凄い人ばかり、暢気なのはぼくだけだ。

 遅刻しそうなので駈け出そうとするぼくに、背中から声がかかった。

「いい栞になりそうな葉っぱの持ち主さんが居たら、教えて~っ」

 分けていただける方、よろしく! と、皆さんにフル。ぼくの名って、フリのぶ?

枯葉でのサラ・ヴォーンの驚異的なスキャット 枯葉
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2005-09-22