音が出ない原因はいろいろあるものの、真っ先に確かめたいのはボリュームだ。今回の機種はNECノートパソコン、Lavieだからまず本体に備え付けのちっちゃなダイヤルを触ってみる。先週のトラブルはこれが最小になっていたことを発見して解決した。今回は大丈夫のようだ。次にシステムトレイのスピーカーアイコンをダブルクリックして、ミュート(消音)にチェックが入っていないか確認する。これも問題ない。通常、このボリュームだけで解決するのがほとんどなのだが…。
さらに、コントロールパネルから「サウンドとオーディオデバイス」を開いて、プロパティを見る。「サウンド」タブから「プログラムイベント」内のどれかひとつ、Windowsの起動を再生してみる。堂々たる起動時のメロディが聴こえるぞ。サウンドデバイスに問題はない。それじゃあ違うプレーヤーを試してみるか、と、フォギー・マウンテン・ボーイズのCDを入れて付属のソフト、Jet-Audioで聴いてみる。立派にブルーグラスが鳴り響く。小気味よいGラニングだ。
どうやらWindows Media Player固有の問題らしい。じゃあもう一度立ち上げて、メニューやオプションやらを覗いてみる。
すると、「再生」メニュー→「音量」→「ミュート」のミュートにチェックが入っている。
「これだぁ!」
ご本人は、
「そんなとこ触ってないですぅ」
と、不満顔なのだが、このミュートにはショートカットキーとして「F8」キーが割り当てられている。知らず知らず「F8」キーを押してしまったものとみえる。が、これは盲点ではなかろうか。ふだんこのプレーヤーのお世話になっていながら、ショートカット・キー・フェチといわれるぼく自身、恥ずかしながら気づかなかった。まあ、滅多にミュートは使わないなぁ。世間に「F8」キーがミュートだって知っている人はどれほどいるだろう?
10代から60代まで、教室には多くのやんちゃ姫様が出没する。このやんちゃ姫という言葉は決して悪口ではない。パソコンに積極果敢に立ち向い、使い倒そうとされる皆さんへの尊称だと思っている。熱意のあまり時には地雷を踏むこともあるが、これは愛嬌ではないだろうか。やんちゃ姫様こそ成長が早い。突き詰めて言えば、教室はやんちゃ姫様の製造工房なのだ。明日はどんなやんちゃ姫様が飛び込んでくれるだろう。だから、毎日が楽しいのだ。