いよいよだ。
以前から気になっていた作業用のモニタ、ずい分具合が悪くなってきた。CRT、いわゆるブラウン管式と言えば分かりやすいだろうか。ゲームに熱中した子どもが触りたくっても大丈夫なほど、頑丈ぶりは良いのだが、発色、輝度、ともに薄暮じみてきた。まさに黄昏て見える。
Webページを作成していると、料理の写真が美味しそうに見えない。そこで手を加えることになる。出来映えは厚化粧の…。何ごとも過ぎたるはおよばざるが如し、か。宝飾品だって同じこと。依頼者が持ち込んだノートパソコンの液晶画面で確かめると、思わず赤面してしまう。これでは支障があるところか、効率だって悪い。ストレスも溜まってくるというものだ。
安い、もらう、ただ…の3 Elementsが教室のモットー。と言っても本気にしないで欲しい。ご存知のとおり、「ただ」というのはロクな結果はもたらさないようだから。ここは例によって、ローコスト、ハイスペックの液晶ディスプレーを探すことにする。
- 17インチの価格がこなれてきた
- 輝度・コントラストは液晶選びの要
- DVDや動画を見ることを考え応答速度の速いもの
- 実勢価格は3万円程度
- となると、通販で購入
果たしてカタログ・データだけに頼ってよいものか、通販の場合の哀しい限界がある。見て、触って、試してみるということが出来ない。結果は自己責任だ。
3万円程度といっても、2万円に近いものと3万円に届きそうなものとの2極化が見られる。安ければ良いと決めつけなれないことを知る。後者が無難のようだ。貧乏性はあくまでも慎重だ。そこで、パソコン雑誌、DOS/Vマガジンの特集を思い出し、さらに各種掲示板をさ迷ってみる。で、見つけ出したのが、日本エイサーのAL1715 kwmという機種だ。この価格で、この性能なら…。もちろん未だに決めかねている。
高コントラスト(500:1)と高輝度(300cd/m2)、さらに8msの高速応答機能というのが気に入っている。しかし、届いて見なければ分からないのが液晶だ。仕様ということで、ある程度のドットつぶれは我慢しなければならないようだ。そばかすは目立たないところにあって欲しいと誰だって願うことだろう。日頃の行いがモノを言う。
人に訊ければよいのだが、周りの皆さんはみんなリッチで、ぼくのような低レベルの闘いはなさらない。つくづくメーカー製のパソコンの液晶のレベルの高さを思い知る。意地悪な目で見れば、数にモノを言わせ製造メーカーを泣かせているのだろうとしか思えない。うらやましい話だ。
で、貧乏ったらしい話にお付き合いいただいてる訳だが、本人はそれなりに楽しんだ。いえ、負け惜しみではない。選ばれしものの恍惚と不安と言うが、届くまでときめきと心細さが交錯する。で、大事な結末だが、ぜひ教室にお立ち寄りのうえお確かめいただきたい。ぼくは喜怒哀楽のいずれの表情でお迎えするだろうか。今週中に分かるはずだ。
この期におよんで未だに揺れ動いているのだが、こんな気分のときはJAZZに限る。アート・ブレーキーの「モーニン」は身体に元気を与えてくれ、快い昂揚感に誘われる。何とかなるさ。大丈夫!!