hyperclub

パソコン教室アイラブハイパークラブです。
教室に流れるBGMなどを紹介します。

語感が悪いが、手癖

2016-03-01 23:03:50 | 日記
この春、卒業を迎えるみなさんには心から祝福を送る。
いざ行かむ 行きてまだ見ぬ 山を見む
青春の覇気と気概を以て堂々と胸を張って挑戦して欲しい。

ぼくがパソコン教室を始めたとき、まだ前世紀の終わりのこと、全国に散らばる友らは心配し、
「この関数を教えるべし」とか、「この技を体得させろ」だとか、様々なアドバイスを頂戴したものだ。
彼らだって、パソコンは得意というわけではなかったし、むしろ、お荷物管理職だったろうから、PCのできる部下に取材したのだろう、それら突っ込みどころ満載だったが、何より気持ちが嬉しかった。

なかでも秀逸だった助言は、
「コンピュータはユーザの過ちを許してくれる唯一の機械だ」
というものだ。
すなわち、
CTRL+Z(元に戻す)
というPCならではのホスピタリティだ。
さらに、それは、
「何か救済する手立てがある(はずだ)」との発想に繋がる

当時、四太郎(一太郎ver.4) は、50回の「元に戻る」操作ができた。が、それ以外のソフトでも、メモリの許す限り(限界はあるものの)救済することができた。

失敗を責める教室ではなく、もし失敗したらどう回復するかを教える教室。
過ちは許される教室に、ぼく自身、救われたように思う。

今や、コンピュータに向かうとき、必ず再起動させることを教える。
メモリをリフレッシュさせるためだ。

それから、作業にかかるが、「新規作成」したら、
まず最初に、CTRL+S(上書き保存)を押して「名前を付けて保存」でファイル名を付ける。
のっけに「名前を付けて」おくのだ。

その後、作業の切り目ごとに、「CTRL+S」だ。
トイレ休憩のときだって、電話に出るときだって、「CTRL+S」を癖づける。
言葉の感じは悪いが、まさに「手癖」だ。通常、手癖っていい意味で使われない。

これさえあれば、不測の事態でも、「上書き保存」時まで復旧できるから安心だ。
それと、一仕事済んだら、USBメモリに「送るコマンド」でバックアップしておこう。
ただ、頻繁に抜き差しするUSBを過信してはいけない。物理的接触がある以上、静電気や埃による事故は起こり得る。USBメモリにも、(マイ)ドキュメントにも、さらに定期的な、異なるメディアへのバックアップは必然だ。これも手癖にしておこう。

何度も痛い目をみたから骨身にしみている。
パソコン教室は、これらの「手癖」を身に付けさせるのが仕事だ。